透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

文字書き道祖神

2010-08-17 | B 石神・石仏



 安曇野には道祖神が多いが火の見櫓も多い。でもレンタサイクルで道祖神巡りをする観光客はいても火の見櫓巡りをする観光客はまずいないと思う。

これは三郷で見かけた文字書き道祖神。饅頭形の花崗岩をめいっぱい使って実に堂々とした文字を彫っている。注連縄が文字を隠しているのを残念というべきか。裏側に彫り込まれた文字はかなり摩耗していて、天保年間の作であることは分かったが何年であるか、私には判読できなかった。

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「光景と風景の違い」と「固有と特有の違い」について自分なりの答えを出すことを夏休みの宿題としていたが、結局やらずじまいだった。「昼間っからビール」で脳みそは機能不全。



045 しまった、低すぎた!

2010-08-17 | A 火の見櫓っておもしろい


045 安曇野市三郷 撮影日100817

 今日(17日)は夏休みの最終日。独身。安曇野方面へ火の見櫓観察に出かける。で、この火の見櫓に遭遇。

3角形の櫓に6角形の屋根、6角形の見張り台。普通の火の見櫓じゃん。でもどこか違う・・・。どこが違う? 何が違う?


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しまった、低すぎた! ということかどうかはわからないけれど、脚の下に継ぎ足してつじつま合わせしたとしか考えられない。コレハ珍しい。

メモ)藤森照信展でみた藤森さんのスケッチには高過庵の近くに低過庵が構想されていた。仕事の依頼がなくて暇になったら造ると藤森さん。ってことは実現しないってことかな。


 


043 044 体型の違い

2010-08-17 | A 火の見櫓っておもしろい

  
043 松本市上今井

 
044 安曇野市三郷

 こうして比べてみると火の見櫓にも体型に違いがあるということがよくわかります。

上の火の見櫓のスタイルのいいこと。美人です。タイトなロングスカートを履いていて歩きにくそうだとか、どうしても中年のおっさんはこの頃火の見櫓を女性に見立ててしまいます。

ならば下の火の見櫓は。ちょっと女性というわけには・・・。メタボな体型ですね。脚が短いですね。でも馬力はありそう。右方向に大きく一歩踏み出そうとしているように見えます。


 


雨冠の漢字たちがつくりだす風景

2010-08-17 | A あれこれ



 松本市美術館で開催中のこの展覧会を先日観てきました。4つのセクションで構成されている会場。展示されている出光美術館所蔵の作品は約60点。

雲 雨 雪 霰 雹 霧 霞 靄 ・・・。

日本の風景は水の諸相がつくり出している、と思うのです。


雨冠の漢字たちがつくりだす風景は輪郭がはっきりしません。この曖昧な風景を表現するのに相応しいのはやはり、墨画ではないか・・・。

「第1章 色彩の美」に展示されていた葛飾北斎の「春秋山水図」や「第2章 墨の美」の作品を観ていてそう思いました。

「第4章 近現代の美術」には佐伯祐三の作品「踏切」が展示されていました。佐伯祐三の絵は好きです。でもやはり油彩は日本ではなくヨーロッパの乾いた風景を表現するのに相応しい。

よくしたもので、人はちゃんと風景というか風土に相応しい画材・画法をつくり出したのです。

メモ)西郷隆盛の墨書も出品されていました。それから張果像という木彫もおもしろかったです。これはホントにひょうたんから駒でした。(張果像で画像検索するとヒットすると思います。)