和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

賀状くる。

2014-01-06 | 詩歌
読売新聞の1月6日(月曜日)に
今年はじまりの
読売歌壇・読売俳壇がありました。
題字デザイン・イラストは福田美蘭。

まずは、俳壇から

正木ゆう子選のはじまりは

遠い日の縁をいまに賀状くる
  東京都 東海林幸次
【評】 今では会うこともないのに、
年賀状だけが繋ぐ縁。シンプルな句だが、
賀状とは確かにそんなものだなあと思わせられる。
メールの縁ならすぐに途絶えるところである。

彼一句我も句を添へ賀状書く
   香取市 山内昭男

矢島渚男選の10番目に

放つといて追ひつめられて賀状書く
   秩父市 浅見三葉


うん。歌壇も

岡野弘彦選の二番目

災害の跡はいまだに生まなまし
  雪降ればなほさびしからんか
   西条市 藤原あい

【評】暖かい瀬戸内に住む作者が
雪深い災害地を思って心を痛めている歌。
南北に細長い日本の冬は物を思わせる季節だ。


こんな歌もありました。

栗木京子選の三番目

目がさめてまだ生きて居る起きねばと
  布団はねのく我九十三
   南房総市 小鷹美佐子

【評】「まだ生きて居る」のおっとりした
感じと「布団はねのく」の勢い。その対比が
印象的。たしかに、一日の元気は朝からですね。
コメント
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