岩波現代文庫の宮本常一著「空からの民俗学」。
その解説は、香月洋一郎氏。
一読印象深かったのですが、
あらためて、この箇所を思い浮かべておりました。
「私達は各々身の丈に応じて、
宮本常一からなにかエネルギーのかけらのようなものを
もらった・・・その破片とのつきあい方は各々の自由でもある。
そこで自分以外の何かを背負う必要はない。
・・・宮本の文章は、たとえ一般向けに書かれたものでも、
その玄関口のみを啓蒙的な発想で紹介するのではなく、
きちんと、しかしさりげなく奥の間まで見通せる形で
玄関口を提示している。ここに集められた文章もそうである。
なにかを与えようとする文章ではない。
自分の現場に招きいれようとする文章である。
私や私の仲間にフィールド・ワークの手ほどきを
するときと同じように。・・・」(p242)
うん。この夏
宮本常一を読もうとしたのに、
この夏は、すっかりオリンピック観戦でした(笑)。
毎日新聞の今週の本棚に
橋本治著「国家を考えてみよう」(ちくまプリマー新書)
についての、著者インタビューが写真入りで載っておりました。
その最後にこんな箇所。
「参院選では若者に自民党支持が多いことに驚いた。
選びたい人がいないという声も多いが、
『それなら選びたい人が生まれてくる
世の中にすることです』。
誰かに投票すればなんとかなるという
考え方自体が怪しい時代。
『だったら自分がやれるように
なんなさいよってだけです』。
橋本流『学問のすすめ』である。
(文と写真・青野由利) 」
その解説は、香月洋一郎氏。
一読印象深かったのですが、
あらためて、この箇所を思い浮かべておりました。
「私達は各々身の丈に応じて、
宮本常一からなにかエネルギーのかけらのようなものを
もらった・・・その破片とのつきあい方は各々の自由でもある。
そこで自分以外の何かを背負う必要はない。
・・・宮本の文章は、たとえ一般向けに書かれたものでも、
その玄関口のみを啓蒙的な発想で紹介するのではなく、
きちんと、しかしさりげなく奥の間まで見通せる形で
玄関口を提示している。ここに集められた文章もそうである。
なにかを与えようとする文章ではない。
自分の現場に招きいれようとする文章である。
私や私の仲間にフィールド・ワークの手ほどきを
するときと同じように。・・・」(p242)
うん。この夏
宮本常一を読もうとしたのに、
この夏は、すっかりオリンピック観戦でした(笑)。
毎日新聞の今週の本棚に
橋本治著「国家を考えてみよう」(ちくまプリマー新書)
についての、著者インタビューが写真入りで載っておりました。
その最後にこんな箇所。
「参院選では若者に自民党支持が多いことに驚いた。
選びたい人がいないという声も多いが、
『それなら選びたい人が生まれてくる
世の中にすることです』。
誰かに投票すればなんとかなるという
考え方自体が怪しい時代。
『だったら自分がやれるように
なんなさいよってだけです』。
橋本流『学問のすすめ』である。
(文と写真・青野由利) 」