古本届く。
池島信平編「歴史よもやま話 日本篇・下」(文藝春秋)
そのあとがきから引用。
「昭和八年五月、
文藝春秋社の入社試験の面接の時、
菊池寛氏が、『君の専攻、なんだい』と言ったので、
『歴史です』と答えたら、ちらりとこちらを見て、
『ああ、そうか!』とうつむくと、
メモに顔を押しつけて、何かモゾモゾ書きつけていた。
ーーああ、これは大丈夫だなとその時直感したが、
果して入社出来た。
菊池寛氏は、たいへんな歴史好きである。
それから亡くなるまで、
先生とはずいぶん歴史について話をしたが、
人生の実感に貼りついている、歴史観、
人物論は実にユニークなものであった。
旧制高校時代は安藤祐専、大学では辻善之助
という優れた先生方に、国史概説を学んだが、
わたくしの本当の日本史の先生は、
菊地先生だと今でも思っている。」
ネットで古本屋の入荷本リストを見ていたら、
河谷史夫著「読んだふり」(洋泉社)と
いうのがあったので、その題に思わずニヤリ。
はい。私は
本の前書と後書を読んで
もう「読んだふり」を決め込むタイプ。
今回も、この後書で満足(笑)。
池島信平編「歴史よもやま話 日本篇・下」(文藝春秋)
そのあとがきから引用。
「昭和八年五月、
文藝春秋社の入社試験の面接の時、
菊池寛氏が、『君の専攻、なんだい』と言ったので、
『歴史です』と答えたら、ちらりとこちらを見て、
『ああ、そうか!』とうつむくと、
メモに顔を押しつけて、何かモゾモゾ書きつけていた。
ーーああ、これは大丈夫だなとその時直感したが、
果して入社出来た。
菊池寛氏は、たいへんな歴史好きである。
それから亡くなるまで、
先生とはずいぶん歴史について話をしたが、
人生の実感に貼りついている、歴史観、
人物論は実にユニークなものであった。
旧制高校時代は安藤祐専、大学では辻善之助
という優れた先生方に、国史概説を学んだが、
わたくしの本当の日本史の先生は、
菊地先生だと今でも思っている。」
ネットで古本屋の入荷本リストを見ていたら、
河谷史夫著「読んだふり」(洋泉社)と
いうのがあったので、その題に思わずニヤリ。
はい。私は
本の前書と後書を読んで
もう「読んだふり」を決め込むタイプ。
今回も、この後書で満足(笑)。