和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

歴史です。

2017-12-21 | 前書・後書。
古本届く。
池島信平編「歴史よもやま話 日本篇・下」(文藝春秋)

そのあとがきから引用。

「昭和八年五月、
文藝春秋社の入社試験の面接の時、
菊池寛氏が、『君の専攻、なんだい』と言ったので、
『歴史です』と答えたら、ちらりとこちらを見て、
『ああ、そうか!』とうつむくと、
メモに顔を押しつけて、何かモゾモゾ書きつけていた。
ーーああ、これは大丈夫だなとその時直感したが、
果して入社出来た。
菊池寛氏は、たいへんな歴史好きである。
それから亡くなるまで、
先生とはずいぶん歴史について話をしたが、
人生の実感に貼りついている、歴史観、
人物論は実にユニークなものであった。
旧制高校時代は安藤祐専、大学では辻善之助
という優れた先生方に、国史概説を学んだが、
わたくしの本当の日本史の先生は、
菊地先生だと今でも思っている。」


ネットで古本屋の入荷本リストを見ていたら、
河谷史夫著「読んだふり」(洋泉社)と
いうのがあったので、その題に思わずニヤリ。

はい。私は
本の前書と後書を読んで
もう「読んだふり」を決め込むタイプ。

今回も、この後書で満足(笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

広辞苑の「自由」でしょ。

2017-12-21 | 朝日新聞
雑誌「新潮45」2018年1月号の巻頭随筆は徳岡孝夫氏の留学時代を
振りかえっております。
はじまりは、
「新学期の一時間目。『新聞学概論』のマーフィー先生」

その授業は、
「そして、一時間目の結論は
『言論は自由である。しかし満員の映画館の中で火事だ!
と叫ぶ自由はない』だった。」

締め括りは、
「言論の自由は改めて言うまでもない。
行き過ぎて社会を歪めないようにする方が大事だ。
彼らは、してはならないことから言論を考えた。
方向が日本とは逆であった。」

昨日の産経新聞、
産経抄12月20日は広辞苑をとりあげております。
そこから引用。

「第6版の中華人民共和国の項目を見て驚いた。
行政区分を示す地図で、台湾が26番目の省として表記されている。
台北駐日経済文化代表処や在日台湾人組織が、
岩波書店に対して修正を求めるのは当然である。」

う~ん。コラムの真ん中は省略。
後半の最後までを引用。

「水野さんによると、
広辞苑は版を重ねるに従って、
偏向の度合いを増してきた
(「『広辞苑』の罠」)。
たとえば第1版で
『日本軍が南京攻略の際に行った暴行事件』
だった南京事件が、
第3版では『大虐殺事件』となる。
第4版からは
『南京第虐殺』という項目が別個に独立した。
『日本軍が中国軍の投降兵・捕虜および
一般市民を大量に虐殺し、あわせて
放火・略奪・強姦などの非行を加えた事件』
と説明する。
中国の主張通り、日本がどんどん悪玉になっていく。

『言葉は、自由だ。』。
広辞苑の宣伝用小冊子の表紙にあったコピーである。
ただ来月12月に発売される第7版が、
反日思想や中国の圧力からどれだけ自由なのか。
とても期待できそうにない。」

慰安婦像の増殖のルーツをたどれば、
そこに、広辞苑が隠れておりました。
「行き過ぎて社会を歪める」ことに
見事成功させた岩波書店「広辞苑」。

「行き過ぎて社会を歪める」広辞苑。
「行き過ぎて社会を歪める」朝日新聞。
検証も知らずに、ただただ、
コピーしたように虚に吼える追随者たち。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする