増谷文雄氏の文を読んでいたら、
池島信平編「歴史よもやま話 日本篇・上」からの
引用があったので、さっそく古本で注文。
それが今日届く。
話はかわって、
木曜日は、NHKBSプレミアムで、
「英雄たちの選択」があります。
ついついと、見忘れることの方が多いのですが、
司会が磯田道史なので、楽しみにしております。
もどって、
池島信平編「歴史よもやま話」は
ラジオ番組の単行本化。
昭和36年夏からはじまり六年間もつづいた番組。
池島信平氏は明治42年生まれ。当時の文藝春秋社長。
この本のまえがきは池島信平氏が書いておりました。
そこから引用。
「わたくしはいわゆる『歴史好き』の人間である。
三十余年前に、学校で歴史を専攻し、その後、
歴史や伝記を愛読しつづけているので、
この座談会の司会は、実はたいへんたのしみであった。」
「世界や日本の歴史の一番面白いところを語り合おう、
また歴史の一番うまいところを味わいつくそうという主旨で、
実にアトランダムに題目を選んできたので、
まさかこれが四巻の本になるとは最近まで思わなかった。」
さてっと、この「日本篇・上」に
「鎌倉仏教 親鸞・道元・日蓮」と題して
笠原一男・増谷文雄・唐木順三が登場して
話が盛り上がっておりました。
う~ん。いろいろと引用したいところは
あるのですが(笑)。
ここでは、とりあえず最後の箇所を引用しておきます。
池島】 ではおしまいに、
この三人のなかで、どなたがお好きですか。
わたくしは先祖代々曹洞宗なので道元です。
正法眼蔵は分からないが、二世の懐奘(えじょう)
の「正法眼蔵随聞記」は愛読書です。
笠原】 親鸞です。
なぜ親鸞が好きかと申しますと、
先ほどちょっと触れましたけれども、
最後まで責任を持つという、この責任感。
宗教家でいちばん大切なのは、
この責任感だと思いますが、
その責任感を持つということと、
もう一つは、黙ってついて行かないで、
納得のいくまで問いただして、自分で選ぶという、
この二つの態度が、やはり現代社会で
いちばん必要じゃないかという、
これを親鸞が身をもって九十年の生涯のあいだ
貫ぬき通した、こんなところに
非常に魅力を感じますね。
池島】 唐木さんは、
もし講演会があるとすると、
道元さんのほうにまず最初に行きますか。
唐木】 それはそうじゃないな。
僕は自分が死ぬとき、
『南無阿弥陀仏』と言うか、
それとも『無ーッ』とかなんとか言うか、
まだうやむやです。(笑)
池島】 そうですか。
近いのはどなたですか。
唐木】 道元は舅のようなものです。
僕には舅のような気がするね。
親鸞がそれではおじさんかと言えば、
そうでもない。まあ、
死ぬときにはどうかわからんな。
池島】 日蓮はいかがですか。
唐木】 ちょっと、
あんな元気のいい人はごめんこうむるね。(笑)
増谷】 私は、じつは浄土宗の寺に生まれた
人間なんでございますけれども、
だれが好きかと言われますと、
これはいちばん怖いけれども、道元さんですね。
だいたい先生というのは、怖いほうがいいですね。
そういう意味で叱られてみたいと思いますね。
そういう意味で、念仏門の寺に生まれながら、
道元さんに非常に心をひかれるんですね。
しかし唐木さんと同じように、
死ぬときはどうなるかと言われると、
これはやはりお念仏に行きそうですね。
いちばん口にのっていますからね。
ちなみに、池島信平編「歴史よもやま話」は
日本篇・上
日本篇・下
西洋篇
東洋篇
の4冊が出ており、文庫にもなっているようです。
はい。ほかの3冊も古本屋へ注文しました(笑)。
ちなみに、「池島信平対談集 文学よもやま話」
上下巻というのもありました。
池島信平編「歴史よもやま話 日本篇・上」からの
引用があったので、さっそく古本で注文。
それが今日届く。
話はかわって、
木曜日は、NHKBSプレミアムで、
「英雄たちの選択」があります。
ついついと、見忘れることの方が多いのですが、
司会が磯田道史なので、楽しみにしております。
もどって、
池島信平編「歴史よもやま話」は
ラジオ番組の単行本化。
昭和36年夏からはじまり六年間もつづいた番組。
池島信平氏は明治42年生まれ。当時の文藝春秋社長。
この本のまえがきは池島信平氏が書いておりました。
そこから引用。
「わたくしはいわゆる『歴史好き』の人間である。
三十余年前に、学校で歴史を専攻し、その後、
歴史や伝記を愛読しつづけているので、
この座談会の司会は、実はたいへんたのしみであった。」
「世界や日本の歴史の一番面白いところを語り合おう、
また歴史の一番うまいところを味わいつくそうという主旨で、
実にアトランダムに題目を選んできたので、
まさかこれが四巻の本になるとは最近まで思わなかった。」
さてっと、この「日本篇・上」に
「鎌倉仏教 親鸞・道元・日蓮」と題して
笠原一男・増谷文雄・唐木順三が登場して
話が盛り上がっておりました。
う~ん。いろいろと引用したいところは
あるのですが(笑)。
ここでは、とりあえず最後の箇所を引用しておきます。
池島】 ではおしまいに、
この三人のなかで、どなたがお好きですか。
わたくしは先祖代々曹洞宗なので道元です。
正法眼蔵は分からないが、二世の懐奘(えじょう)
の「正法眼蔵随聞記」は愛読書です。
笠原】 親鸞です。
なぜ親鸞が好きかと申しますと、
先ほどちょっと触れましたけれども、
最後まで責任を持つという、この責任感。
宗教家でいちばん大切なのは、
この責任感だと思いますが、
その責任感を持つということと、
もう一つは、黙ってついて行かないで、
納得のいくまで問いただして、自分で選ぶという、
この二つの態度が、やはり現代社会で
いちばん必要じゃないかという、
これを親鸞が身をもって九十年の生涯のあいだ
貫ぬき通した、こんなところに
非常に魅力を感じますね。
池島】 唐木さんは、
もし講演会があるとすると、
道元さんのほうにまず最初に行きますか。
唐木】 それはそうじゃないな。
僕は自分が死ぬとき、
『南無阿弥陀仏』と言うか、
それとも『無ーッ』とかなんとか言うか、
まだうやむやです。(笑)
池島】 そうですか。
近いのはどなたですか。
唐木】 道元は舅のようなものです。
僕には舅のような気がするね。
親鸞がそれではおじさんかと言えば、
そうでもない。まあ、
死ぬときにはどうかわからんな。
池島】 日蓮はいかがですか。
唐木】 ちょっと、
あんな元気のいい人はごめんこうむるね。(笑)
増谷】 私は、じつは浄土宗の寺に生まれた
人間なんでございますけれども、
だれが好きかと言われますと、
これはいちばん怖いけれども、道元さんですね。
だいたい先生というのは、怖いほうがいいですね。
そういう意味で叱られてみたいと思いますね。
そういう意味で、念仏門の寺に生まれながら、
道元さんに非常に心をひかれるんですね。
しかし唐木さんと同じように、
死ぬときはどうなるかと言われると、
これはやはりお念仏に行きそうですね。
いちばん口にのっていますからね。
ちなみに、池島信平編「歴史よもやま話」は
日本篇・上
日本篇・下
西洋篇
東洋篇
の4冊が出ており、文庫にもなっているようです。
はい。ほかの3冊も古本屋へ注文しました(笑)。
ちなみに、「池島信平対談集 文学よもやま話」
上下巻というのもありました。