「もったいない本舗」へ古本を注文。
梅棹忠夫著作集第4巻「中洋の国ぐに」。
アマゾンからの注文でした。
送料共で1457円。
中古品で可の表示でしたが、
函入で月報もあり、しかも、
新刊本屋で購入したような、
きれいな一冊が届きました。
この第4巻に「モゴール族探検記」が
はいっております。
この全集本には巻末にコメントが、
載っているので、ありがたい(笑)。
さてっと、そのコメント2に
板垣雄三氏が
「『モゴール族探検記』の語るもの」
と題して書いているのが魅力です。
もったいないので、引用(笑)。
「・・もし仮に、梅棹のあまたの著作の中から、
どうしてもただ一点だけを選ばなければならぬ
羽目になったら、私はあれこれ思いめぐらした
あげく、結局は、やはり『モゴール族探検記』
が好きだ、と言うだろう。『モゴール族探検記』は、
一度読んだら忘れられぬ、詩情あふれる書物だった。
繰り返し愛読した人は多いと思う。
・・・・」
「・・そればかりでなく、同書は、書斎の人々に
『実地の』学問の目的・方法・技術・効果を
するどく問いかけるものでもあった。著者は
『まえがき』のはじめに、『これは学術報告ではない』
とことわっている。しかし、それは新しいスタイルの、
社会に開いた(ただし啓蒙的であるよりは挑発的な)
学術報告であった。」
「・推理小説を地でゆくようなものだった。・・
とりとめもない点景と断片的事実の積み重なりが、
判断のための精妙な伏線を形づくる。
身近でごくありふれた事実が意外にも
決定的な鍵だったのだということがつかめた瞬間、
全体が一挙に理解されるようになっていく
『氷解』のおもしろさ。これは、こたえられない。」
はい。
まだまだ、引用をしたいのですが、
私などは、このコメントだけでも、
古本を買った価値が十分あります。
これが著作集刊行時では、
6200円だったのですから、
古本は、ありがたいです。
ちなみに、「モゴール族探検記」は
岩波新書にあるので、新刊で864円なり。
でも、このコメントは読めません(笑)。
梅棹忠夫著作集第4巻「中洋の国ぐに」。
アマゾンからの注文でした。
送料共で1457円。
中古品で可の表示でしたが、
函入で月報もあり、しかも、
新刊本屋で購入したような、
きれいな一冊が届きました。
この第4巻に「モゴール族探検記」が
はいっております。
この全集本には巻末にコメントが、
載っているので、ありがたい(笑)。
さてっと、そのコメント2に
板垣雄三氏が
「『モゴール族探検記』の語るもの」
と題して書いているのが魅力です。
もったいないので、引用(笑)。
「・・もし仮に、梅棹のあまたの著作の中から、
どうしてもただ一点だけを選ばなければならぬ
羽目になったら、私はあれこれ思いめぐらした
あげく、結局は、やはり『モゴール族探検記』
が好きだ、と言うだろう。『モゴール族探検記』は、
一度読んだら忘れられぬ、詩情あふれる書物だった。
繰り返し愛読した人は多いと思う。
・・・・」
「・・そればかりでなく、同書は、書斎の人々に
『実地の』学問の目的・方法・技術・効果を
するどく問いかけるものでもあった。著者は
『まえがき』のはじめに、『これは学術報告ではない』
とことわっている。しかし、それは新しいスタイルの、
社会に開いた(ただし啓蒙的であるよりは挑発的な)
学術報告であった。」
「・推理小説を地でゆくようなものだった。・・
とりとめもない点景と断片的事実の積み重なりが、
判断のための精妙な伏線を形づくる。
身近でごくありふれた事実が意外にも
決定的な鍵だったのだということがつかめた瞬間、
全体が一挙に理解されるようになっていく
『氷解』のおもしろさ。これは、こたえられない。」
はい。
まだまだ、引用をしたいのですが、
私などは、このコメントだけでも、
古本を買った価値が十分あります。
これが著作集刊行時では、
6200円だったのですから、
古本は、ありがたいです。
ちなみに、「モゴール族探検記」は
岩波新書にあるので、新刊で864円なり。
でも、このコメントは読めません(笑)。