和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

みうらじゅん㏌京都。

2019-12-07 | 地域
例によって、
お小遣いを手に駄菓子屋に向う子どものように、
ネット古本屋で、京都の関連本を漁る私です(笑)。

今回手にしたのは、200円の
みうらじゅん「マイ京都慕情」(新潮社)。
京都とつかなければ買わなかった一冊。

カバーの経歴をひらくと
「1958年京都府生まれ。イラストレーターなど。
武蔵野美術大学在学中の1980年に『うしの日』
で『ガロ』新人賞に入選、漫画家デビュー。・・・」

そうなのか。みうらじゅんは京都生まれ。
この古本は、各ページに写真や漫画がたっぷりの
お得な、みうらじゅん入門書となっておりました。
パラパラとめくると、興味をもったので、
角川文庫『見仏記』(いとうせいこう・みうらじゅん)。
新潮新書『マイ仏教』(みうらじゅん著)。
この二冊を注文することに、
それが今日揃いました。

ここでは、『マイ仏教』のまえがきから引用。

「私自身は『一人電通』と称して、
マイブームの赴くままにいろいろ
なことをしている人生であります。」

「子どもの頃から一貫してブームで
あり続けているものが、仏教なのです。」

「中学と高校は、京都にある浄土宗系の
学校に入学しました。いわば、坊さんへの
エリートコースを進もうと思っていたのですが、
そこでロックやアートと出会うことで、将来の夢は
微妙に軌道修正されていきました。」

「小さい頃から好きで、登下校時にずっと
口ずさんでいた般若心経。・・・」


はい。これくらいで、みうらじゅんの外見との
ギャップが浮き彫りになってきます。
ありがたいのは、安い古本なり(笑)。

「ビーナスの誕生」に衣を着せたような、法隆寺百済観音像。
それを、みうらじゅんは
「法隆寺の百済観音像は、ボディコン・ギャルのルーツ」
と指摘し、表現しております。
角川文庫「見仏記」のp33には、みうらじゅんの
イラストと共に『百済観音像はボディコンのルーツ、也。』
と説明見出し。そのページの文字には

「法隆寺の百済観音像は六本木のイケイケギャルの
着ているボディコンシャスのルーツである。
体のラインもあらわに、百済観音像は立っておられる。
仏像界ではボディコンの他、シースルーファッションなども
先がけておりその色気は現代にも伝えておられる。
しかし、重要な点はボディコン・ギャルの中身であって、
『仏作って魂入れず』とは全くこの事である。」

はい、小さい頃から般若心経を口ずさんだだけあります。
年季が、われわれとは違う。

ということで、もどって
みうらじゅん『マイ京都慕情』(新潮社)には、
京都のお寺や、仏像の写真やら学生時代の
みうらじゅんの写真やらがベタベタと絶妙な
配置で並んだ中に、1頁だけイラスト
「みうらじゅんの日活ロマンポルノ」(p82)が
あるのでした。
このページは欠かせないのだと、
『見仏記』の引用したイラストを見ると
フムフムと納得している私がおります(笑)。






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