和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

大村はまの『老いと若さ』

2023-03-25 | 道しるべ
大村はま著「新編教えるということ」(ちくま学芸文庫)をまたひらく。

最初の載っている講演「教えるということ」は、
「1970年8月富山県小学校新規採用教員研修会での講演」とあります。

大村はまは、明治39年(1906)生まれですから、
このときは、64歳でしょうか。新人教師への講演でした。

この講演での、『若さ』と『老い』を拾ってみることに。

大村先生は、こう語っておりました。

「 だれのためにもやっていません。自分が〇〇として老いないためです。」
 ( p31 注:〇〇のなかには教師が入りますが、
        ここには〇〇としておきたいのでした )

この研修会についても触れておられます。

「 若い時は集められて研修会がありますけれど、
  年をとってくれば、自分で自分を研修するのが一人前の〇〇です。 」
 ( p32)

『自分で自分・・』という箇所もありました。

「 一人前の人というのは、自分で自分のテーマを決め、
  自分で自分を鍛え、自分で自分の若さを保つ。   」(p33)

うん。大村はま先生の『研究』という言葉も忘れがたい。

「 『研究』ということから離れてしまった人というのは、
  私は、年が二十幾つであったとしても、もう年寄りだと思います。
   ・・・
  研究というのは、『伸びたい』という気持ちがたくさんあって、
  それに燃えないとできないことです。・・   」


こうして新人教師に語りかける大村はま先生を、
ちっとも読めない癖して少しでも聞いていたい。
コメント
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