注文した扇谷正造著「諸君!名刺で仕事をするな」(PHP文庫)古本届く。
扇谷正造氏は、1913年(大正2年)宮城県生まれ。
巻末の著者紹介には、1935年朝日新聞入社~1968年退社。
この単行本は、1975年(昭和50年)に出版されておりました。
扇谷氏が退職されてからの講演などが掲載されているようです。
ここには、旧版の「序に代えて」を引用してみることに。
「肩書とか会社名などというものは、いわば風袋(ふうたい)で、
風袋をとったところに、人間の真価がでてくる。
ビジネスマンの勝負は、だから、ほんとうは
『 定年で会社を辞めてから 』ともいえるかも知れない。」
退社しての扇谷正造氏の意気込みが吹き込まれているような一冊。
序に代えてには、こうもありました。
「『 名刺で仕事をするな 』というのは、
今からちょうど40年前の昭和10年、私が朝日新聞に入社した時、
いわれたことばである。編集局長は、あとで社長になった
故美土路昌一氏で、このことばは、たしか、美土路さんの提言
ということであった。以来、40年、私はいろいろな人に会い、
さまざまな本を読んだが、ビジネスマンのことばとして、
これにまさるものはない。と思っている。 」
パラリとひらくと、第三部『千年樫の下に』という半自伝的な箇所に
ひかれるものがありました。それについても「序に代えて」にあります。
「考えてみれば、私のような人間は、≪ 地方的東京人 ≫とか
≪ 地方的文化人 ≫というのだそうである。
青少年時代を地方ですごし、長く東京生活をやっていても、
その≪根≫は、生れ故郷にしっかり結びつけられている
人間というわけである。すると、自分の人間形成というものは、
いったい、どういうところから来ているのだろうか・・それもまた、
いま地方からでてきて、東京や大阪などに働く若い人たちに
何かの参考にならないだろうか、という思いが、第三部をまとめさせた。」
はい。私は題名のみ、昔から存じていたような気がします。
けれども、この本を手にとったのは、これがはじめてです。
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