和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

精励恪勤(せいれいかっきん)90歳。

2021-12-11 | 産経新聞
12月11日産経新聞に正論大賞が載っておりました。
受賞者が平川祐弘氏。受賞の言葉がp14にあります。

昭和6年生まれの平川祐弘氏の受賞の言葉を引用したいのですが、
うん。全文引用しなきゃならない(笑)。
まあ、こちらは読もうとするなら、どなたでも今日読める。
ということで、引用したいのはやまやまながらカット。

ここでは、『精励恪勤(せいれいかっきん)』という
言葉がでてくる連載中の自伝から引用してみることに。

「当時の私は人事について家内に一言も話さなかった。

助手になってフランス語教室の態度がおよそ私に
好意的でないことがわかった。一年経った時、
他大学の助教授の口を勧める人もいたが、
私は、いや、それなら定年まで大学院比較文学
比較研究室の助手でもよろしい、
よそへは移らないと腹を決めた。
自分の力と他人を比べ、そう決めたら気が楽になった。

そして精励恪勤した。
30代当時の私が大学院生に及ぼした感化は、後年
50代の主任として及ぼした影響と大差はなかったかもしれない。

その助手を5年3ヵ月つとめた後、
助教授に昇格し東大に残ることに決まった。
予期せぬ事で耳を疑ったが、
その時も依子になにも言わなかった。

それだから、芳賀知子夫人からお祝いを言われて、
依子はなにがめでたいかわからず返事に窮した。

なにしろ本人がいたって明るく自信満々なので、
キャリヤーに蹉跌(さてつ)がある、などとは
身近な人も感じなかったのである。

『でも、それくらいは教えて下さっても
よかったのではありませんか』
と依子がすこし涙ぐんだ。」
  ( p358~359「月刊Hanada2020年5月号」 )

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