週刊誌をちっとも買わなくなりました。
夏といえば、『週刊新潮』創刊号の表紙が思い浮かびます。
表紙は谷内六郎。表紙の絵の中には言葉もある。
『上総の町は貨車の列 火の見の高さに海がある』
それとは別に、「谷内六郎 表紙の言葉」があるんだそうでした。
この創刊号の言葉は、
「 乳色の夜明、どろどろどろりん
海鳴は低音、鶏はソプラノ、
雨戸のふし穴がレンズになって
丸八の土蔵がさかさにうつる幻燈。
兄ちゃん浜いぐべ、
早よう起きねえと、地曳きにおぐれるよ。
上総の海に陽が昇ると、
町には海藻の匂がひろがって、
タバコ屋の婆さまが、
不景気でおいねえこったなあと
言いました。 房州御宿にて 」
( 「週刊新潮」昭和31年2月19日創刊号 当時は定価30円 )
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