京都関連の古本を買います。最近購入したのは、
塚本珪一著『フンコロガシ先生の京都昆虫記』(青土社・2014年)。
はい。フンコロガシには興味がないのですが、
京都昆虫記というのに惹かれました。
表紙カバーには、祇園祭りの『蟷螂山』のカバー写真。
はい。素敵です。これだけ見れて私は満足(笑)。
カバー写真は、著者撮影とあります。その下に
「蟷螂山は中京区西洞院通四条上ルにある。
祇園囃子とともに年に1回現れるカマキリ。」
目次には、「今西錦司先生の自然学」という箇所もある。
けれども、今回は蟷螂山の箇所を引用してみることに。
「祇園祭りの山鉾巡行に蟷螂=カマキリが
からくりで動くという。これは役(えん)の行者による
疫病人搬送に始まるという祇園祭にふさわしく、
京都文化の恐ろしいまでの創造である。」(p195)
はい。ここを引用すれば、私はもう満足。
古本を買った甲斐がありました。こうもあります。
「これはオオカマキリである。『蟷螂山』はすばらしい。
私たち虫屋のシンボルだ。カマキリはその姿から日本では
古くから『おがみ虫』の名がある。・・・・」(p196)
そのあとに、杉本秀太郎氏が登場しておりました。
「このあたりの文化財家屋に住む杉本秀太郎さんは
中学の同級で、共に昆虫少年をやっていた。
杉本秀太郎さんの住む谷田町には祇園会・白牙山がある。
・・本業はフランス文学であるが、立派な博物学者である。」
(p196)
はい。楽しい古本を手にしました。
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