和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

古本でも私には未読の新刊本。

2022-11-28 | 本棚並べ
古本でも、始めてひらく私にはいつでも新刊本。
それに古本なら安さが段ちがい。安さは気楽さ。
気楽さこそ読書のたのしみ。
たとえ、線がひいてあろうとも。シミで汚れていようとも。
いつでも僕には新刊本。惜しげなく読み捨てられる醍醐味。
いつのまにかその活字の断片がどこかとつながったりして。

ということで、明日になったらまた古本が届きます。
こうして書きこむと、古本を読む、たのしみが倍増。
楽しく買って楽しく読む。そして楽しさの御裾分け。
活字が活字を呼び僕にも伸びしろがあると思わせる。

はい。今朝思い浮かんだことをこうしてメモります。
今日がよい一日でありますように。


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4 コメント

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Unknown (1948219suisen)
2022-11-28 14:22:04
私も同じであります。

本が届いて最初のページを繰る喜びは古本も新本もかわりません。徒然草にも、そんなことが書かれてありましたね。

わたしは、本ほど値段があってないものはないと思います。内容には値段がつけられませんから。
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先週の古本。 (和田浦海岸)
2022-11-28 14:53:04
こんにちは、水仙さん。
コメントありがとうございます。

さあ、明日また古本が届く。
さて、先週の古本をひらく。

キケロ「老年の豊かさについて」。
これは、二人の青年が質問をして
聞き出す形式となっているようです。

前の持ち主が線を引いた箇所を引用。

「スキピオ君、ラエリウス君、
老年に対抗する最良の武器は、

もろもろのよき能力を磨き
行使しておくことなんだ。

そういう能力は、一生を通じて養われると、
長く充実した人生の終わりに驚くべき実を結ぶものだ。

これは生涯の最後の時でさえ人を見捨てないんだからねえ。
とても大切なことだよ、これは。

だがそればかりではない。
人生をよく生きてきたという自覚や多くの
よき行ないの思い出は大変快いものなのだ。」
 (p19)


はい。前の持ち主が、線を引いた箇所でした。
何か、ここここと指し示しておられるようで。
始めて開くだけのパラリ読みでも気がかりに。
返信する
いただきます (kei)
2022-11-28 16:02:37
「老年に対抗する最良の武器は、
もろもろのよき能力を磨き行使しておくことなんだ。
そういう能力は、一生を通じて養われると、
長く充実した人生の終わりに驚くべき実を結ぶものだ」

うん、うん、なるほどですね。
本は読む人それぞれにとって価値は異なるというようですが、
どんな種もまかなければ芽を出さず、実も結ばない…。
おすそ分けをいただき、こんなこと思いました。
返信する
いい大根のような。 (和田浦海岸)
2022-11-28 16:57:05
こんばんは。keiさん。
コメントありがとうございます。

『いただきます』とあったので、
本棚から詩集をとりだしてくる。
長田弘「食卓一期一会」晶文社。

詩を引用したくなります。
どこを引用しようかなあ。
そういえば、大根の季節。


 ふろふきの食べかた  長田弘

 自分の手で、自分の
 一日をつかむ。
 新鮮な一日をつかむんだ。
 スがはいっていない一日だ。
 手にもってゆったりと重い
 いい大根のような一日がいい。

 それから、確かな包丁で
 一日をざっくりと厚く切るんだ。

 ・・・・・・
 ・・・・・・

 ・・・
 自分の手で、自分の
 一日をふろふきにして
 熱く香ばしくして食べたいんだ。
 熱い器でゆず味噌で
 ふうふういって。


はい。手にあまるので、
詩の最初と最後と引用。
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