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迫力ある時代劇と前評判が高かった「十三人の刺客」ようやく見ることができた。
劇場で見れなかったことちょっと悔いた。なかなかの娯楽作品だ。ちょっと変だなあ?と思しき場面もあるが、全般的には一流の配役を思いっきり動かして見ごたえある作品にしている。
話は単純だ。明石藩主・松平斉韶は将軍の腹違いの弟という立場に甘んじ、悪行の限りを尽くす。彼が幕府の要職に就く前に闇に葬るよう、御目付役は密命を下される。お目付役は腕の立つ刺客を集め、参勤交代で明石へ戻る道中を狙うという話だ。
個人的には伊勢谷友介や稲垣吾郎の動きに興味を覚えた。
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弘化元年3月。明石藩江戸家老・間宮が、老中・土井家の門前で切腹自害。間宮の死は、明石藩主・松平斉韶こと稲垣吾郎の暴君ぶりを訴えるものであった。将軍・家慶の弟である斉韶は、老中への就任が決まっている。事件は時の幕府を動揺させ、このままでは幕府、ひいては国の存亡に関わると判断した土井は斉韶暗殺を決断、御目付役・島田新左衛門こと役所広司にその命を下す。役所は刺客集めに奔走。剣豪浪人や酒と女と博打に溺れる役所の甥・新六郎ら十一人の強者達が役所のもとに集う。
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暗殺計画が極秘裡に進められる中、斉韶の腹心・鬼頭半兵衛こと市村正親はその情報を掴んでいた。市村は、かつては役所と剣の同門で御用人の身分であった。役所は、稲垣を襲うのは江戸から明石への参勤交代の道中しかないと判断、襲撃場所を交通の要所の尾張落合宿に決める。斉韶を落合宿に誘い込むため、新左衛門は事の詳細を尾張藩の木曽上松御陣屋詰・牧野靭負こと松本幸四郎に打ち明け協力を求めたが。。。。。
まずは稲垣吾郎の奇行を次々に見せる。さすがに元ネタ話にここまでの奇行はなかったろうと思わせるくらいの奇行だ。そして天下の将軍の親族であっても反抗せざるを得ないということを示す。嫌味な稲垣の役だが、それらしく演じた。しばらくは彼のもとに悪役の依頼が来るかもしれない。
そのあとは十三人が次から次へと集まってくる。はぐれ侍というべき剣の腕には自信のある刺客が集まる。こういう場合はその剣の腕前を披露するのが通常は慣例だ。さすがにテレビの連続ドラマならできるが、十三人全員の腕を事前に披露するほど時間はない。でもそれなりの腕前だとわかる。特に伊原剛志には「七人の侍」の宮口精二のような殺気がある。伊勢谷友介は侍ではない。野人のような姿は特異な存在だ。岸部一徳との関わりが笑えた。でも最後「???」という場面がある。
そうして両者がぶつかる場面に突入する。
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宿を買い取った十三人が仕掛けを作る。それがおもしろい。黒澤明の「七人の侍」のような匂いを醸し出す。そして剣での対決だ。十三人それぞれが存在感を持つ。この対決では出演者は非常に体力を使ったと思う。修羅場のような撮影現場ではなかったか。見ている方が大変だなあと思ってしまう。
あとはベテランの存在がこの映画の格をあげる。松方弘樹、松本幸四郎、市村正親、平幹二朗主演級ともいえるこの4人の存在があったからこそ単なるチャンバラ劇に終わらない格を持つことができたのではないかと私は思った。
劇場で見れなかったことちょっと悔いた。なかなかの娯楽作品だ。ちょっと変だなあ?と思しき場面もあるが、全般的には一流の配役を思いっきり動かして見ごたえある作品にしている。
話は単純だ。明石藩主・松平斉韶は将軍の腹違いの弟という立場に甘んじ、悪行の限りを尽くす。彼が幕府の要職に就く前に闇に葬るよう、御目付役は密命を下される。お目付役は腕の立つ刺客を集め、参勤交代で明石へ戻る道中を狙うという話だ。
個人的には伊勢谷友介や稲垣吾郎の動きに興味を覚えた。
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弘化元年3月。明石藩江戸家老・間宮が、老中・土井家の門前で切腹自害。間宮の死は、明石藩主・松平斉韶こと稲垣吾郎の暴君ぶりを訴えるものであった。将軍・家慶の弟である斉韶は、老中への就任が決まっている。事件は時の幕府を動揺させ、このままでは幕府、ひいては国の存亡に関わると判断した土井は斉韶暗殺を決断、御目付役・島田新左衛門こと役所広司にその命を下す。役所は刺客集めに奔走。剣豪浪人や酒と女と博打に溺れる役所の甥・新六郎ら十一人の強者達が役所のもとに集う。
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暗殺計画が極秘裡に進められる中、斉韶の腹心・鬼頭半兵衛こと市村正親はその情報を掴んでいた。市村は、かつては役所と剣の同門で御用人の身分であった。役所は、稲垣を襲うのは江戸から明石への参勤交代の道中しかないと判断、襲撃場所を交通の要所の尾張落合宿に決める。斉韶を落合宿に誘い込むため、新左衛門は事の詳細を尾張藩の木曽上松御陣屋詰・牧野靭負こと松本幸四郎に打ち明け協力を求めたが。。。。。
まずは稲垣吾郎の奇行を次々に見せる。さすがに元ネタ話にここまでの奇行はなかったろうと思わせるくらいの奇行だ。そして天下の将軍の親族であっても反抗せざるを得ないということを示す。嫌味な稲垣の役だが、それらしく演じた。しばらくは彼のもとに悪役の依頼が来るかもしれない。
そのあとは十三人が次から次へと集まってくる。はぐれ侍というべき剣の腕には自信のある刺客が集まる。こういう場合はその剣の腕前を披露するのが通常は慣例だ。さすがにテレビの連続ドラマならできるが、十三人全員の腕を事前に披露するほど時間はない。でもそれなりの腕前だとわかる。特に伊原剛志には「七人の侍」の宮口精二のような殺気がある。伊勢谷友介は侍ではない。野人のような姿は特異な存在だ。岸部一徳との関わりが笑えた。でも最後「???」という場面がある。
そうして両者がぶつかる場面に突入する。
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宿を買い取った十三人が仕掛けを作る。それがおもしろい。黒澤明の「七人の侍」のような匂いを醸し出す。そして剣での対決だ。十三人それぞれが存在感を持つ。この対決では出演者は非常に体力を使ったと思う。修羅場のような撮影現場ではなかったか。見ている方が大変だなあと思ってしまう。
あとはベテランの存在がこの映画の格をあげる。松方弘樹、松本幸四郎、市村正親、平幹二朗主演級ともいえるこの4人の存在があったからこそ単なるチャンバラ劇に終わらない格を持つことができたのではないかと私は思った。
おっしゃるとおりですね。
確かに疲れますよね。でも娯楽として見る分にはそれなりに楽しめました。
伊勢谷については、最後の出現がちょっと意味不明です。
>稲垣くんはほんと新境地でしたね。
娘はあの演技をとても嫌がっていました。(笑)
この上ない嫌な奴ですからね。まあよく演じました。敢闘賞ものです。
ひとくち感想は
『しんどぃ映画だったな~』と。
観終えて肩が凝っているのに気付きましたよ。
あの伊勢谷友介扮する野人は
武士の出でない自身が命を賭けて【戦】に向かうにはあまりにも生きる意欲【生と性】を捨て難かったという表現だったのではないかと思って観ましたょ。
お葬式が続いた頃だったので 私は素直にそう受けて観ました。
稲垣くんはほんと新境地でしたね。
娘はあの演技をとても嫌がっていました。(笑)