映画「ザ・メニュー」を映画館で観てきました。
映画「ザ・メニュー」は孤島にある予約のとれない高級レストランの一夜で起きる一部始終を描いたサスペンスグルメ映画である。英国映画界ベテランのレイフファインズがカリスマシェフ役で、Netflix「クイーンズギャンビッド」から人気急上昇のアニャ・テイラー=ジョイが主要顧客の1人を演じる。予備知識なしで観に行く。
人気シェフのいる孤島のレストランに船に乗って向かう12人の中には、情婦を連れた芸能人、料理評論家を連れた編集者、富豪の夫妻、よからぬ取引で金儲けした男たちとタイラー(ニコラスホルト)とマーゴ(アニャ・テイラー=ジョイ)が乗船していた。1人あたり1250ドルの高い料理だ。もともと乗船予定だった女性と代わったマーゴに女性給仕長は怪訝な視線を向けたが、全員オープンキッチンを目の前にしたテーブルにつく。そして、シェフであるジュリアン・スローヴィク(レイフ・ファインズ)が登場して、牡蠣の料理からスタートする。
ここまでは、普通のグルメ番組と変わらない展開だ。
ただ、メニューは普通ではない。それに対して、顧客が注文をしても女性給仕長がすべてはねのける。ムードが徐々に険悪になるが、コース料理は進む。しかし、マーゴが反発する。料理に注文をつける。マーゴは客席の雰囲気とシェフの態度に何か違うものを感じる。
この映画の感想もむずかしい。何を言ってもネタバレになりそう。主役の若い女性が周囲の雰囲気に1人違和感を感じて物語が動く。直近で観た「ドント・ウォーリー・ダーリン」と展開が同じである。だいたい映画の半分程度まで進んだ時からあっと驚くようなハプニングが続く。これは全部自分の予想外の展開だ。
出される料理は美しい盛り付けがしてある。「ボイリングポイント」というレストランの一夜をノンストップの一筆書きで描いた作品があった。よくできている映画だった。しかし、この映画ほど料理の美的感覚を感じなかった。この映画でプレゼンされる料理は、料理界をにぎわせ、映像にもなったレストラン「ノーマ」の料理にアナロジーを感じる。しかも、それを通り越したものすごい料理が給仕される。グルメ映画のジャンルではかなりレベルの高い料理だ。ここではネタバレで言えない。
レイフファインズは、名作「イングリッシュペイシェント」の頃と比べると、怪優としての存在で認知されるようになってきた気がする。この映画もそうだ。孫のようなアニャ・テイラー=ジョイはここでも大活躍だ。「ラストナイトインソーホー」は数多い2021年の映画の中でも3本の指に入る怪作だった。アニャは主役として、力量を発揮するタイプだと思う。脇にまわった「キュリー夫人」「アムステルダム」ではそこまでよく見えない。将来的にはスカーレット・ヨハンソンのような存在になりそうだ。今が世代交代の時期かもしれない。
映画「ザ・メニュー」は孤島にある予約のとれない高級レストランの一夜で起きる一部始終を描いたサスペンスグルメ映画である。英国映画界ベテランのレイフファインズがカリスマシェフ役で、Netflix「クイーンズギャンビッド」から人気急上昇のアニャ・テイラー=ジョイが主要顧客の1人を演じる。予備知識なしで観に行く。
人気シェフのいる孤島のレストランに船に乗って向かう12人の中には、情婦を連れた芸能人、料理評論家を連れた編集者、富豪の夫妻、よからぬ取引で金儲けした男たちとタイラー(ニコラスホルト)とマーゴ(アニャ・テイラー=ジョイ)が乗船していた。1人あたり1250ドルの高い料理だ。もともと乗船予定だった女性と代わったマーゴに女性給仕長は怪訝な視線を向けたが、全員オープンキッチンを目の前にしたテーブルにつく。そして、シェフであるジュリアン・スローヴィク(レイフ・ファインズ)が登場して、牡蠣の料理からスタートする。
ここまでは、普通のグルメ番組と変わらない展開だ。
ただ、メニューは普通ではない。それに対して、顧客が注文をしても女性給仕長がすべてはねのける。ムードが徐々に険悪になるが、コース料理は進む。しかし、マーゴが反発する。料理に注文をつける。マーゴは客席の雰囲気とシェフの態度に何か違うものを感じる。
この映画の感想もむずかしい。何を言ってもネタバレになりそう。主役の若い女性が周囲の雰囲気に1人違和感を感じて物語が動く。直近で観た「ドント・ウォーリー・ダーリン」と展開が同じである。だいたい映画の半分程度まで進んだ時からあっと驚くようなハプニングが続く。これは全部自分の予想外の展開だ。
出される料理は美しい盛り付けがしてある。「ボイリングポイント」というレストランの一夜をノンストップの一筆書きで描いた作品があった。よくできている映画だった。しかし、この映画ほど料理の美的感覚を感じなかった。この映画でプレゼンされる料理は、料理界をにぎわせ、映像にもなったレストラン「ノーマ」の料理にアナロジーを感じる。しかも、それを通り越したものすごい料理が給仕される。グルメ映画のジャンルではかなりレベルの高い料理だ。ここではネタバレで言えない。
レイフファインズは、名作「イングリッシュペイシェント」の頃と比べると、怪優としての存在で認知されるようになってきた気がする。この映画もそうだ。孫のようなアニャ・テイラー=ジョイはここでも大活躍だ。「ラストナイトインソーホー」は数多い2021年の映画の中でも3本の指に入る怪作だった。アニャは主役として、力量を発揮するタイプだと思う。脇にまわった「キュリー夫人」「アムステルダム」ではそこまでよく見えない。将来的にはスカーレット・ヨハンソンのような存在になりそうだ。今が世代交代の時期かもしれない。