山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

少し早かったハヤザキヒョウタンボク 甲府市 令和6年3月24日

2024年03月26日 | 山に咲く花
 甲府市の山の尾根筋にハヤザキヒョウタンボクが生育しているらしく、そろそろ咲き出しているようである。この日は天候がいまひとつで、雨が降り出しそうな曇り空のうえに山を見上げると尾根筋に雲がかかっている。尾根筋の雲が晴れてきたのは午前11時ごろからで、お昼頃から出発する。

    広い防火帯の尾根を登る。ここを歩くのは10年ぶりくらいではないだろうか?

    平らなところに出た。目指す尾根が向こう側に見える。

    ダンコウバイが咲いていた。

    満開のダンコウバイ

    チョウジザクラはまだ咲き始めたばかり。

    チョウジザクラの花。花筒が長い。

    こちらは咲き始めたばかりのウグイスカグラ

    まだほとんどが蕾である。少し毛が生えていてヤマウグイスカグラになるのだろうか。

    目指す尾根に到着。

 尾根に登り付く途中に目的のハヤザキヒョウタンボクが10本ぐらい生えているらしいのだが、それなりに探して登って来たつもりだったが1本も見つからない。よほど探し方が悪いか、それともまだ花が咲いておらず見つけられないのか?帰りにもう一度探してみることにしよう。尾根筋をさらに上に登ってみる。

    やっと1本目のハヤザキヒョウタンボクを発見。

    まだほとんどが蕾。花が咲いていないこの状態で発見するのは難しい。

    その近くに見ごろを迎えているハヤザキヒョウタンボクを発見。

    八分咲といったところだろうか。花付きはあまり良いとは言えない。

    綺麗に咲いていたハヤザキヒョウタンボク

    別株

    見ごろを迎えていた花

    まだ花粉を飛ばしていない新鮮な花。少し黄色味を帯びている。

    花粉を飛ばして全開の花。白っぽくなる。

    さらに別株。今年は花付きがあまり良く無いようである。

    広いピークに到着。ずいぶん久しぶりにこの場所に来た。もっと先まで尾根道は続くがここまでで引き返す。

 下山しながら花が見つからなかった防火帯尾根をもう一度探してみると、今度は5~6本見つけることが出来た。

    花が咲き始めたばかりのハヤザキヒョウタンボクを発見。

    まだほとんどが蕾で、登りでは見落とした。

    花付きが悪く、探すのは難しかった。

    たくさん咲いた年に再訪してみたい。

 今回見つけたハヤザキヒョウタンボクの木は10本くらいだったが、満開の時期に歩けばもっとたくさん見つかったのではないかと思う。富士山と一緒に写真が撮れる良い木が無いかと探したのだが、樹林の中で咲きしかもあまり大きく無いこの木はなかなか周辺の山と一緒に撮影できる場所は見つからない。花付きが良い年にまた訪問して良い場所と木を探してみたいと思う。


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ハヤザキヒョウタンボクがほころぶ  令和6年3月13日

2024年03月17日 | 山に咲く花
 ここ数年は春になると観察に出かけているハヤザキヒョウタンボクを今年も見に行ってみる。そろそろ満開になっている頃ではないかと思う。その前に、マツバランが生育している竹藪を覗いてみる。

    水桶のマツバランはどうなっているだろうか?

    こちらはトラノオシダ

 
    反対側のマツバラン。いちばん大きかったところは枯れてしまっているが周辺にはまだ残っていた。

    なんとか生き残っていてくれたマツバラン。結構しぶとい。

    竹林の中に入ってみる。

    大株は見当たらないが小さなものはそれなりに生えていた。

    胞子嚢は付いていないように見える。小さな新しい株も数株見つけたが、どうやって増殖しているのだろうか?

 場所を移動してハヤザキヒョウタンボクが生えている山の斜面に登ってみる。

    毎年観察しているシュンランは今年は花芽が見えない。

    ここにこの場所ではいちばん大きなハヤザキヒョウタンボクの木があったはずだが・・・?

    別の木

    花付きはあまり良く無い。開花してはいるがまだ少し早く、花の色が黄色っぽい。

    いちばん花付きが良かったのがこの木

    抜群というわけでは無いが、そこそこに花が付いている。

    花は開いているが色が黄色味がかっていて少し早かったようである。

    それでもとても美しくて上品なハヤザキヒョウタンボクの花

    開いたばかりでまだ葯が赤くて花粉を飛ばしていない花

    こちらは半分くらいが花粉を飛ばしている。

 若干早かったが十分にハヤザキヒョウタンボクの花を楽しませてもらった。無くなってしまった木は大きく斜面が崩れているわけでは無く、他にも小さな木があったはずだがそれも見当たらない。おそらくは盗掘されたのではないかと思っている。とても残念である。


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早春の里山散策  令和6年3月9日

2024年03月11日 | 山に咲く花
 山梨県でも早いところではもうハヤザキヒョウタンボクの花が咲き始めたらしい。甲府市周辺の里山に咲くハヤザキヒョウタンボクはまだ少し早いのではないかと思うのだが、雪が降った影響で花の咲く時期がだいぶ読み難くなった。他の花の様子も含めて、見に行ってみたいと思う。

    今年はだいぶ綺麗に整備されているように見える遊歩道。

    岩の上にはまだ葉を巻いているイワヒバがたくさん付いている。

    イワヒバ

    遊歩道周辺にはオオイタチシダがたくさん生育している。

    似ているがこちらはベニシダ

    途中の石垣にはトキワトラノオが生えていた。

    気の早いタチツボスミレが・・・と思ったが近付いてみると雰囲気が違う。

    側弁に毛が生えていた。これはイブキスミレであろう。

    エビネの葉と昨年のガラ。なかなか大きくなって来ない。

    カタクリの葉

    まだ花芽が出たばかりで咲くのは1ヶ月くらい先になるのではないだろうか。

    アズマイチゲの葉が出始めていた。

    花はまだ全く見えていない。2週間くらい先になるだろうか。

    咲き始めたばかりのウグイスカグラ

    まだほとんどが蕾である。

    ダンコウバイもまだ咲き始めたばかりである。

    目的のハヤザキヒョウタンボク。テープの目印があるのでそれと分かるが無ければ見落としてしまうだろう。

    花はまだ蕾である。開花は1週間以上先になりそうである。

    別の木。昨年見つけてあるからそれと分かるが、花が咲いていないと探すのは難しい。

    こちらもまだ蕾である。

    だが、別の木では少しほころびかけていた。

    あと3日もすれば咲きそうである。

 予想通りハヤザキヒョウタンボクはまだ蕾で、咲くのは1週間くらい先になりそうである。昨年花仲間が別の山の尾根道にたくさん咲いているのを見てきており、今年はそちらの山に行ってみたいと思っている。来週末は仕事が入っており、訪れるのは再来週になりそうだが、時期的にはちょうど良いかも知れない。


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六郷町のミスミソウが満開  令和6年2月28日

2024年03月03日 | 山に咲く花
 身延町に出張があり、仕事が終わったのは午後4時だった。近隣の六郷町の里山に咲くミスミソウが咲いている頃であろう。なんとか間に合いそうな時間だったので急いで移動して訪れてみる。

    ミスミソウが咲いている。

    山の下のほうではもう痛み始めていた。

    山の中腹の斜面はところどころ踏み跡が目立つ。看板の右脇に咲いている花を撮影するためであろう。

    100㎜マクロレンズで斜面に踏み込まずに撮影。スマホだとどうしても斜面を登って近付かないと撮れないのであろう。

    崩れ落ちている斜面

    かろうじて残っているミスミソウ

    いつ脱落してしまってもおかしくない環境にある。

    登山道脇に咲いていたミスミソウ。広角レンズで接写。

    少し離れて100㎜マクロレンズで撮影。どちらが良いかは好みだろう。

    双子のミスミソウ

    時々見かけるピンク色の花

    登山道脇の斜面に咲いていたミスミソウ。可愛らしい。

    もうすぐ日没。梅の木越しの少し赤く染まった富士山を眺めて下山する。

 初めてこの場所のミスミソウを見に行った10数年前から比べると数は半分以下になってしまっているのではないかと思う。下草が無くなり山肌が乾燥して生育環境が変わってしまったのが一番の原因であろうが、訪問者が斜面を踏み荒らしてしまっていることも原因になっていると思う。


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咲き始めたセツブンソウとミスミソウ  令和6年2月28日

2024年03月02日 | 山に咲く花
 市川三郷町のセツブンソウとミスミソウはそろそろ見ごろを迎えている頃ではないかと思う。本日訪れるのは別の渓谷に咲くセツブンソウとミスミソウで、先日の雪の影響でひょっとしたらまだ咲いていないかも知れない。午前の仕事を終えてコンビニで食事を買い、渓谷2ヶ所を訪れてみる。

    まだ咲いていないのではないかと思ったが、ちらほらと咲き始めていたセツブンソウ

    まだ咲き始めたばかりで、数が少ない。

    なんとか花を見ることが出来たセツブンソウ

 次の渓谷を訪れてみる。この場所は昨年別の花を見に来た時に偶然ミスミソウの葉を見つけた場所である。花はもう終わっていたので花が咲いていれば、この場所で見るのは初めてということになる。大株の葉があった場所には花も葉も見つからず、急斜面を谷に下りてみると途中に数株花が咲いていた。

    急斜面の谷に咲いていたミスミソウ

    まだ咲き始めたばかりである。

    開いていたのはこの株だけ。

    岩の隙間の蕾

    開き始めたばかりの小さな花

 ミスミソウはまだ咲き始めたばかりで見頃は1∼2週間先になりそうである。個体数はかなり少ないが、周辺の斜面を探せばもう少し見つかるかも知れない。

    この花もあと1週間もすれば咲きそうである。


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ホソバツルリンドウは少し遅かった 大菩薩連邦  令和5年10月16日

2023年10月18日 | 山に咲く花
 先日御坂山系で見た白花のホソバツルリンドウは咲き始めでちょうど良い時期に訪問が出来た。では、普通の薄紫色をしているホソバツルリンドウはどうであろうか?大菩薩山系に生育しているものを訪問してみる。

    ススキにからみ付いていたホソバツルリンドウ

    鈴生りにたくさん花を付けているが・・・

    少し遅かったようで、花がもう痛んでしまっている。

    こちらはまだ比較的新鮮なもの。

    別株。これはもう痛んでいる。




    別株。こちらも少し痛んでいる。

 少し訪問時期が遅かったようで、それなりの個体数は確認出来たものの花はもう痛んでいた。

 さて、もう1ヶ所、気になっている木を見に行ってみる。夏に見つけたオオバボダイジュと思わしき木であるが、勉強不足でシナノキとの区別の仕方が分からなかった。図鑑で調べてみると葉の裏に星状毛が生えているかどうかで区別が出来るらしい。

    山上はもう紅葉の見ごろを迎えているようである。

    林道脇のハウチワカエデの紅葉とダケカンバの黄葉

    オオバボダイジュと思わしき木も少し黄葉が始まっていた。

    この葉の裏を調べればオオバボダイジュか、それともシナノキか分かるはずである。

    葉の裏側

    星状毛が生えているかどうかはこれだと良く分からない。

    葉を数枚採取して調べてみる。

    葉の裏側。あまり白くは見えず、星状毛は生えていないようである。

    さらに近付いて観察してみる。葉脈に毛が生えているが葉裏には星状毛は生えていない。

    冬芽にも毛が生えていないようである。オオバボダイジュは毛が密生するようである。

    オオバボダイジュを期待していたが、この木はシナノキのようである。

 木が大きくて葉も大型に見えたのでオオバボダイジュではないかと期待していたのだが、葉裏に星状毛は生えておらずこの木はシナノキであろう。この山系にオオバボダイジュが生育しているはずなので、また探してみたいと思う。


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御坂山系あちらこちら  令和5年10月10日

2023年10月11日 | 山に咲く花
 暑さが納まってきたかと思ったら朝晩は急に冷え込みが強くなってきた。秋に咲く花がそろそろ咲いている頃ではないかと思う。午前中の仕事を終えてコンビニで昼食を買い込み、車の中で食事しながら御坂山系に咲く秋の花を訪れてみる。

 まずは先日も訪問しているさくらの咲く公園を訪れる。

    見たかったのはこのセンブリだったのだが・・・

    残念ながら全て蕾だった。あと1週間もすれば咲きそうである。

    コヒロハハナヤスリはもう胞子穂が脱落していた。数株しか見つからず、危機的な状況である。

    増殖力が強いメリケンカルカヤがどんどん増えている。

    コヒロハハナヤスリが生育している場所のメリケンカルカヤを一部抜去しておいた。

    フユノハナワラビは胞子葉を展開してもうすぐ胞子を飛ばしそうである。

    フユノハナワラビの葉。基本的には葉は地面を這うように出て、葉はやや円みを帯びていて辺縁の鋸歯は尖らない。

 次に訪れたのは林道の途中にある法面に咲く花である。

    RV車ならば行ける道だが、全面通行止めと書かれているのでここから歩くことにする。

    以前はフタリシズカやシモバシラガそれなりに生えていたが何も無くなっていて殺風景である。

    目的地に到着。いつものように裾刈りがされているが斜面の草が少ない。

    予想はしていたのだが、土砂が崩れて流出してしまったようである。ここにあった花は無くなっている。

    斜面を探してみるとわずかながら花が生き残っていた。

    これが目的の花、アキノヤマハハコ

    まだ蕾だが、千切れてしまっている株が散見される。これは鹿の食害か?

    かつては大株が生えていた場所にも小さな株しか見当たらない。食害と斜面の崩落が激減した原因ではないかと思う。

 もう1ヶ所、今度は林道脇の藪にからみ付いているツル性の植物を見に行ってみる。

    まだ早いかと思ったのだが咲いている。

    目的の花、ホソバノツルリンドウ

    この場所では白花しか見当たらない。

    咲き始めの新鮮な花を見ることが出来た。

    少しだけ薄紫色がかっている。

 アキノハハコグサは私の知る範囲では生育場所は今回訪れた1ヶ所のみである。大株が無くなり元気の無い小さな個体しか無く、絶滅寸前の状態にあるといっても良いのではないだろうか。雨が降らないかと思ったら今度は大雨になったりと気象の変化が著しく、脆い斜面や川沿いに生育する植物には厳しい環境になったと言えるだろう。


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三ツ峠探索  令和5年9月20日

2023年09月23日 | 山に咲く花
 山梨県のハマウツボ科絶滅危惧種は、発見が困難と思われたハマウツボ(オカウツボ)を花仲間の協力により今年の夏に見ることが出来た。残るはハンカイシオガマとナンバンギセルであるが、DD類(調査不足種)のナンバンギセルは山梨県に生育しているかどうか怪しい種である。一方のハンカイシオガマは花はまだ見ていないものの三ツ峠で何度か確認している。そろそろ花が咲く頃であろう。裏側の大幡山近傍で何度か見かけているので、そちら側から三ツ峠に登ってみることにする。

    樹木の実を楽しみながら歩く。これはミツバウツギの実であろう。

    これはハクウンボクの実と思われる。

    これはズミの実であろう。

    林道終点にトリカブトが咲いていた。

    このあたりならばヤマトリカブトになると思うのだが、花柄の毛を見ると直毛(腺毛)に見える。ではこれは何??

    ハナイカリが生えていたが食害の影響か小さなものばかり。

    たぶんコウシュウヒゴタイと思うがきわめて小型。

    元々はたくさんあったのだが小さなものをたまに見かける程度に激減してしまっていた。

    総苞片にはわずかに毛が生えている。

    この葉はバイオリン型かそれとも鉾型?私は鉾型のコウシュウヒゴタイではないかと思っている。

    これはトネアザミではないかと思うが、これも小さい。食害で大きくなれないようである。

    山肌が乾燥して殺伐とした景色である。

    この斜面にハンカイシオガマが生えていたと思うのだが・・・何も無い。

    これは葉の切れ込みが浅く、ヤマトリカブトであろう。

    花柄には屈毛が生えていて間違い無さそうである。

    電波塔が立つ御巣鷹山山頂に到着。暑くて汗だく、急登で体力を消耗しヘトヘト。ずいぶん体力が衰えたものだと思う。

    トリカブトが満開。たぶんヤマトリカブト。

    群生していた。

    三ツ峠山山頂。霧がかかっていて霞んでいる。

    これはシナノキであろう。少し紅葉している。

    葉はハート形をしている。

    木の幹は主に縦方向にひび割れる。

    葉の裏側には毛が生えていない。葉裏を見るとオオバボダイジュとの区別が出来るらしい。

 他にもヒョウタンボク類の様子を見て回ってきたが種はもう落花して付いていなかった。目的だったハンカイシオガマは食害によるか、あるいは山肌の乾燥化によるものか、葉も含めてひとつも見つからなかった。残念。トリカブトは直毛のものと屈毛のものがあるようで、いずれもおそらくはヤマトリカブトと思うのだが、教科書通りには行かないのか、あるいは判別が間違っているかも知れない。こんなところにホソバトリカブトは生育していないのではないかと思う。


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危機的なコヒロハハナヤスリ  令和5年9月18日

2023年09月23日 | 山に咲く花
 南部町円蔵院で昨年発見したコヒロハハナヤスリは今年はひとつも生えていなかった。綺麗に清掃されている様子から見ておそらくむしり取られてしまったのではないかと思う。ではもう1ヶ所の生育地の公園はどうであろうか?富士北麓の植物観察会の帰り道に立ち寄ってみる。

    コヒロハハナヤスリが生育する公園

    綺麗に刈られているがこのネジバナが残っていることから完全には刈り取られていないはずである。


    もう終盤であるがたくさん生えているネジバナ

    まだ新しいものも咲き残っていた。

    フユノハナワラビは胞子穂を展開したばかりである。

    草が刈られずにメリケンカルカヤが残っている。

    ツリガネニンジンが咲いていた。

    草に埋もれて生えていたコヒロハハナヤスリ

    刈り取られていないのは良いが、今度は日当たりが悪くて元気が無い。個体数も激減していた。

    センブリの花はまだ咲いていなかった。

    こちらはヒキヨモギ

    もう終盤である。

    蔓に青い実が成っている。

    葉の形から見てこれはタンザワウマノスズクサか?

    キキョウの花ももう終盤だった。

 センブリとコヒロハハナヤスリを期待していたのだがセンブリはまだ蕾で、数はだいぶ少なくなっていた。コヒロハハナヤスリはメリケンカルカヤに埋もれて個体数は激減しており、こちらも危険な状態にある。


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富士北麓の観察会に参加するが・・・  令和5年9月18日

2023年09月20日 | 山に咲く花
 富士北麓の草原の花観察会がありゲストで参加させていただいた。

    もう終わっているだろうと思っていたこの花がまだ咲き残っていた。

    ヒナノキンチャク

    今年はあまり大株は見当たらないがたくさん咲いてくれたようである。

    これはタチフウロであろう。

    おそらくイブキボウフウと思われる。

    ヒロハノカワラサイコは終盤である。

    ヒロハノカワラサイコの黄色い花

    地面を這うように生えていたハギの仲間

    ハイメドハギというものらしい。

 何ヶ所か巡る予定だったのだが参加者の中でアクシデントが発生し、私はここだけ見て撤退することとなった。いちばんの目的だったムラサキセンブリは開花が遅れているらしく、まだ咲き始めたばかりだそうである。またの機会に再訪してみたいと思う。


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昨年に続いて南アルプスの林道を散策  令和5年9月9日

2023年09月14日 | 山に咲く花
 昨年は9月中旬に散策した南アルプスの林道であるが、見たかった花は少し時期が遅かったので今年は少し早めに散策してみることにした。この林道は石灰岩混じりの岩があるらしく、石灰岩地を好む植物がいくつか生育している。

    これはホウキアザミであろう。生えているアザミはほとんどがこれ。

    ヤクシソウであろう。普通に生えている。

    こちらは葉の切れ込みが深いハナヤクシソウであろう。

    ママコナの仲間が群生している。

    これはシコクママコナであろう。たくさん生育している。

    林道脇の岩壁からイワシャジンがぶら下がっていた。

    葉が細く、萼片が反り返っており、形はホウオウシャジンとそっくりである。

    こちらは別物。萼片に棘が無く、ミヤマシャジンと思われる。

    ジャコウソウはほとんど花が終わっていた。

    ホソバツルリンドウがススキにからみ付いていた。花はまだ蕾である。

    大型のナンバンハコベがぶら下がっていた。

    シナノナデシコ。あまり大きな株は無く、食害の影響であろう。

    エゾスズシロという帰化植物と思われる。


    もう終盤だが、鮮やかな黄色い花。

    ノコンギクに似ているが葉が細くて先端が尖っている。

    これはハコネギクであろう。総苞が触ると粘っている。

    初めて見るトリカブトの仲間、サンヨウブシ。葉の皺が目立ち、切れ込みが浅い。

    花柄に毛が生えていない。

    石灰岩地を好んで生育する植物のトダイハハコであろう。葉が細い。

    咲き残りのトダイハハコの小さな花

    こちらも石灰岩地を好む植物、イワシモツケ。数は少ない。

    そしてこれが今回の一番の目的の花。

    キタダケトラノオ

    満開のものもあればもう結実しているものもあり、今年は咲き方がまちまちだったようである。

    ちょうど見ごろのキタダケトラノオの花

    こちらは既に結実したキタダケトラノオ

    最後にこの花を見て本日は終了。

    アオキラン。今年はたくさん咲いたようである。

 花に詳しいメンバーが集結したので花の同定にはほとんど困らず、大変勉強になる散策となった。台風が去った翌日だったので林道が通過できるかどうかが心配だったが、山梨県はほとんど台風の影響は受けなかった。


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乙女高原のホタルサイコ 北岳のオオハクサンサイコとの違いは??

2023年08月30日 | 山に咲く花
 7月に北岳を訪れた際に久しぶりにオオハクサンサイコと呼ばれている植物に出会った。しかしこの植物はホタルサイコにそっくりである。ネットで調べてみるとホタルサイコとの違いは花序の付け根のところに付いている葉(小総苞片)に3~7本の脈が有ることと匐枝を出さないということらしい。残念ながら北岳ではそこまで細かくは観察していない。では乙女高原に咲いているホタルサイコはどうであろうか?


    乙女高原のホタルサイコ。背丈以上の大きさの大株をしばしば目にする。


    ホタルサイコの花。黒くなっているのは結実した種であろう。


    少し遅かったようである。


    葉脈が有るか無いかはこの部分のことか?


    葉脈ははっきりしているがこれを脈と言うのかどうか?


    これを脈と言うのかどうかは分からない。


    真ん中に写っているこの葉のことだと思っていたのだが・・・


    どうやら花の直下に付いている車輪状に付く小さな葉のことを言うらしい。トリーミング画像だが、これで見る限りでは脈はあまり目立たない。

 では北岳で見てきたオオハクサンサイコはどうであろうか?細かくは観察して来ておらず、しかも2日目にカメラが故障して画像もあまり多くは撮れていない。トリーミングして見てみる。


    北岳のオオハクサンサイコと呼ばれている植物。背丈はせいぜい膝上くらいであまり大きくは無い。


    小総苞片はどうであろうか?


    ホタルサイコに比べると幅が広いように見える。


    脈が入っているように見えなくもないが・・・それほど大きな違いには見えないように思う。

 小総苞片に脈が有るかどうかは今回の画像では釈然としないが、幅はオオハクサンサイコのほうが広いように見える。ホタルサイコとオオハクサンサイコは明瞭に分けられるものなのかどうか?もう少し細かな観察が必要であるが、分ける必要は無いのではないかとも思う。


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花咲く乙女高原  令和5年8月27日

2023年08月30日 | 山に咲く花
 保護柵を設置したおかげで乙女高原の草地は花々が復活し、季節を変えて様々な植物を楽しむことが出来る。この時期はアザミやキクの仲間がたくさん咲いていて楽しませてくれる。

    白い花が群生して咲いている。


    これはゴマナのようである。


    ゴマナ。葉が細長い。


    花は良く似ているがこちらはシラヤマギク。茎が茶色くて葉が三角形~ハート形をしている。

    ウスユキソウが群生している。

    こちらはヤマハハコの群生


    これはアキノキリンソウであろう。


    マツムシソウがたくさん咲いている。

    今が花盛りのマツムシソウ

    もう終盤だったヒメトラノオ、だと思う。


    葉の幅がやや狭く見え、短い葉柄がある。しかし、ヤマトラノオとの区別はいまひとつ。


    ツリガネニンジンがたくさん咲いていた。

    ヤナギランはもう終わっていた。

    咲き残りのヤナギラン。鹿の大好物で、食害のためあまり見られなくなってしまっている。


    タムラソウは散り始めていた。

    このあたりはかつてはタムラソウの大群落になっていたが、イタドリなど他の植物が入り込んで減ってしまっていた。

    ヤエガワカンバ。木の幹や枝の樹皮が剥げ落ちるのが特徴。

    種を付けていたヤエガワカンバ

    ツノハシバミがたくさん実を付けていた。

    ツノハシバミの実

    フユノハナワラビらしきものが生えていたが時期的にまだ早いはずである。

    葉はフユノハナワラビそっくり。

    茎を見てみるとわずかではあるが白い毛が生えている。これはエゾフユノハナワラビであろう。

    湿地ではツリフネソウが咲いていた。

    白いツリフネソウが混ざっていた。

    シロバナツリフネソウ。出会えてラッキーである。


    頂上近くの展望台

    残念ながら富士山は雲隠れ。この季節は午後に富士山を見るのは難しい。

    山頂。ヨモギ頭という名前が付いているようだ。

 恒例の夏の乙女高原を存分に楽しんだ。いつ訪れてもこの草原は新鮮な出会いがある。


    見たかったのがこのホタルサイコであるが枚数が多くなるので別に記載したいと思う。


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マツグミの赤い花が見ごろ 甲府市八王子山  令和5年8月13日

2023年08月15日 | 山に咲く花
 昨日と本日はペルセウス座流星群撮影のため休みをとったのだが、空模様がいまひとつだったのでずっと寝てばかりいた。ところが、早朝4時に目を覚まして外に出てみると霞んだ空ではあるが星が見え、東の空には細い月が昇っていた。撮影に出かけるには既に時遅し、また寝て9時過ぎに起き出す。2日間何もしないのはもったいないのだが、暑くてあまり歩く気力が出ない。近場の八王子山周辺ではそろそろマツグミが見ごろを迎えている頃であろうから見に行ってみることにする。

    千代田湖のほとりに車を止めて出発。連休なのでいつもよりも釣り人が多い。

    湖畔を散策しているとこんな花が咲いていた。

    ヒオウギ。石で囲まれているところを見ると植栽のものだろう。

    稜線に出る。富士山は雲隠れ。

    マツグミも夏バテか、半分枯れているようである。

    こちらのマツグミはほぼ満開で、鮮やかな赤い花をたくさん咲かせている。


    アカマツ本体よりも寄生しているマツグミのほうが大きいのではないかと思うほどに大株のマツグミ


    至近距離のマツグミ。触れる位置に寄生している。


    満開を少し過ぎていた。


    別株。こちらはちょうど満開である。後ろに見えるのが八王子山。


    満開のマツグミの花。鮮やかな赤色をしている。


    マルバアオダモの実

    こっちは?

    八王子山山頂に建つ八王子神社

    向こうに見えるのは片山

    満開のマツグミ


    球形に形良く寄生したマツグミ

    真っ赤な花をたくさん咲かせている。

    千代田湖のほとりに浮かんでいた水草

    葉の突起が大きくオオトリゲモではないかと思うがまだ果実が付いていない。

 マツグミはちょうど良い時期に訪問することが出来た。街並みや富士山を背景にして撮影出来る株は日当たりが良過ぎてあまり花を咲かせないようである。少し日当たりの悪い場所のほうがたくさん花を咲かせていた。


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ユウスゲか?キツネノカミソリか? 大深沢川遊歩道  令和5年8月8日

2023年08月12日 | 山に咲く花
 大深沢川遊歩道には花の名前が書かれた看板が付けられていて花散策するには良い場所である。その中にユウスゲと書かれた看板があるのだが、初夏に訪れた時にそのユウスゲの場所に生えている葉は枯れかけていた。これはユウスゲでは無くて一旦葉が枯れて夏になると花を咲かせるキツネノカミソリのほうではないかとずっと疑問に思っていた。ちょうど韮崎市に出張があったので、足を延ばして午後から訪れてみることにする。


    この川を渡って田んぼの脇にある道を進んで現地に行く。上にあるのは橋では無くて用水路。

    川沿いに咲いていた大株のブッドレア

    ツルボが咲いていた。


    この先が目的の大深沢川遊歩道。階段を昇る。

    間もなく現れたキツネノカミソリ。スイセンの葉だと思っていたのはキツネノカミソリだった。

    遊歩道脇に点々と咲いている。


    葉がたくさんあった場所。やはりキツネノカミソリだった。


    雄しべが花の外に飛び出しており、ここに生えているのはオオキツネノカミソリのようである。

    看板のある場所に到着。


    ユウスゲと書かれているがこれはキツネノカミソリであろう。

    色が濃くて鮮やかな花


    たいした坂ではないのだが、暑くて汗びっしょり、この日はきつく感じた。


    キツネノカミソリの群生地


    もっとたくさん咲いてくれるのを期待していたのだが以外に少なかった。


    花を見てみると雄しべが長くて花弁の外に飛び出しており、オオキツネノカミソリになるのではないかと思う。

 この遊歩道沿いに生育していたのはユウスゲでは無くてキツネノカミソリであった。それなりにたくさん咲く場所であることも分かった。


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