平成21年5月9日 天候晴れ
今回で3度目となるマウントピア黒平から黒富士峠を経て升形山、黒富士に至るルート。地図に載っていない裏ルートだが、整備は行き届いていて、歩く人が少ない静かな山歩きを楽しめるルートだ。今回は昨年9月に八丁峠側(最短ルート)から黒富士・升形山・撥岩に同行したのぞむ君と、薮歩きの達人カズ君をお誘いして3人で出かけた。あまり知られていないこのルートだが、マウントピア黒平の管理人、藤原さんが熱心にルート整備をされており、是非皆様にもこのルートを歩いてみていただきたいと思い、人気ブロガー2名を同行しての山行である。

登山道入り口のマウントピア黒平
朝7時20分にのぞむ君に電話するともう甲府駅の信玄公銅像前で待っているという。急いで車で甲府駅に迎えに行き、2人と合流し、マウントピア黒平に向かう。8時過ぎ、マウントピア前の駐車場に到着すると、間もなくもう1台の車がやって来た。マウントピア黒平の管理人、藤原さんだった。2年前の冬にこのルートを歩いた時、帰り際に声をかけていただき、お茶とほろふき大根をご馳走になったことがある。いずれは挨拶に行かねばと思いつつ、もう1年以上過ぎてしまった。私の名前まで覚えていてくれて恐縮してしまった。迷う道ではないのだが、ルート確認のため現在地とルートを地図で教えていただき、さて、出発だ。時間は8時35分。

川沿いの道を行く.前日の雨で水量が多い.

ルート分岐部.初めて歩いた時にここを間違えたおかげ(?)で隠れ家撥岩にたどり着くことができた.もう一度行けと言われても行けるかどうか???
バンガローのところで山裾を行く道と川沿いを行く道に分かれるが、ここは看板どおりに川沿いの道を行く。道沿いにはニリンソウがたくさん咲いていた。20分ほどで山沿いの道と合流し、休憩を交えつつ、道端の花を楽しみつつ、ゆっくりしたペースで歩く。同行したカズ君の花の詳しさ、そして目の良さには驚いた。雑草にしか見えない小さな花まで良く知っている。いろいろ名前を聞いたが、すっかり忘れてしまった。(カズ君のホームページ『悠々趣味』をご参照ください。)右に左に何度か徒渉を繰り返し、沢の流れが途切れる水場に1時間半ほどで到着した。以前はここから左側のガレた沢沿いを歩く道になっていたが、ルートが変更されていて右側の山裾に新しい道がつけられていた。以前より遥かに歩きやすくなっており、コース管理されている藤原さんたちの熱意が感じられる。

何度か渡渉するがほとんど靴は濡らさずに渡れる.

登山道沿いに咲いていたニリンソウの群落.踏むのが申し訳ない.
踏むのが申し訳ないようなニリンソウの咲く登山道を行くと、やがてカラマツの林立する静けさの漂う森、鹿の広場に到着する。時間は11時15分、途中の花や紫色の濃いエイザンスミレなどを楽しみながら歩いてきたので、だいぶ時間がかかってしまったが、それもまた良し。歩く人が少なく荒れていないコースなので、ゆっくりと味わいながら歩くのが良い。

ニリンソウ

紫色の濃いエイザンスミレ

鹿の広場.下草の緑とカラマツの新緑が美しい静かな森.
鹿の広場につけられたテープに導かれながら登って行くと、やがて膝下の笹原に入り、間もなく黒富士峠に到着する。八ヶ岳側の展望が一気に開ける。右手には濃い紫色のミツにこの峠から見る黒富士は、まさに富士山のように整然とした三角錐を描いて見える。左に進んで升形山を目指す。曲岳まで行きたかったが、時間的に厳しそうなので本日は升形山までにして、山頂で昼食をとって戻ることにした。黒富士峠から升形山のルートは巻き道もあるのだが、今回は直登。山頂手前の岩ももちろん簡単に巻けるのだが、そこも直登して山頂に到着した。升形山は山梨百名山には入っていないのだが。360度の眺望が得られる、このあたりでは一番景色の良い場所だと思う。

黒富士峠の新緑と八ヶ岳

満開のミツバツツジ

黒富士と並ぶ富士山.カラマツの枝が若干邪魔になるのが残念.

ブナの大木の横を通り抜けて升形山に直登.先に見える岩を乗り越える.

升形山山頂にて.左からのぞむ君,カズ君,ヨッシー
昼食をとって眺望を十分に楽しんだ後、今度は巻き道を歩いてルートを戻る。黒富士峠を越えて定番の撥岩に向かう。最近少し歩いている人がいるのか、道はだいぶわかりやすくなってきているように感じた。黒平の谷を眼下に見ながら、富士山と黒富士が並んで見える撥岩からの眺望は抜群だ。場所は狭く、残念ながら人は3~4人しか入ることができない。眺望を楽しんだ後、少し黒平峠側に戻ったところのピークから左に延びる尾根を下る。おそらくは獣道なのだろうが、尾根の上にはなんとなく道らしきものがついている。しかし、そこについている足跡は人間のものではなくて鹿の足跡だ。尾根をはずさないように急斜面をひたすら下ってゆくと、約30分ほどであっけなく山裾につけられている登山道に抜けてしまった。もう少し道なき道歩きを楽しみたかったのだが、予想外に短かった。登山道を戻り、マウントピア黒平に到着したのは4時半ごろだった。予想通り、本日このルートを歩いたのは私たち3人だけ、誰にも会わなかった。

撥岩の上から見る黒富士と富士山

金峰山
地図に載っていないルートなので人が入らないのはもっともだが、歩いてみると静かでしっくりしたルートである。コースはマウントピア黒平の管理人さんがしっかりと整備してくれている。順調に歩けば黒富士まで片道3~4時間、往復6~7時間くらい、危険箇所は全く無い。是非歩いてみて欲しい、おすすめのコースだ。
今回で3度目となるマウントピア黒平から黒富士峠を経て升形山、黒富士に至るルート。地図に載っていない裏ルートだが、整備は行き届いていて、歩く人が少ない静かな山歩きを楽しめるルートだ。今回は昨年9月に八丁峠側(最短ルート)から黒富士・升形山・撥岩に同行したのぞむ君と、薮歩きの達人カズ君をお誘いして3人で出かけた。あまり知られていないこのルートだが、マウントピア黒平の管理人、藤原さんが熱心にルート整備をされており、是非皆様にもこのルートを歩いてみていただきたいと思い、人気ブロガー2名を同行しての山行である。

登山道入り口のマウントピア黒平
朝7時20分にのぞむ君に電話するともう甲府駅の信玄公銅像前で待っているという。急いで車で甲府駅に迎えに行き、2人と合流し、マウントピア黒平に向かう。8時過ぎ、マウントピア前の駐車場に到着すると、間もなくもう1台の車がやって来た。マウントピア黒平の管理人、藤原さんだった。2年前の冬にこのルートを歩いた時、帰り際に声をかけていただき、お茶とほろふき大根をご馳走になったことがある。いずれは挨拶に行かねばと思いつつ、もう1年以上過ぎてしまった。私の名前まで覚えていてくれて恐縮してしまった。迷う道ではないのだが、ルート確認のため現在地とルートを地図で教えていただき、さて、出発だ。時間は8時35分。

川沿いの道を行く.前日の雨で水量が多い.

ルート分岐部.初めて歩いた時にここを間違えたおかげ(?)で隠れ家撥岩にたどり着くことができた.もう一度行けと言われても行けるかどうか???
バンガローのところで山裾を行く道と川沿いを行く道に分かれるが、ここは看板どおりに川沿いの道を行く。道沿いにはニリンソウがたくさん咲いていた。20分ほどで山沿いの道と合流し、休憩を交えつつ、道端の花を楽しみつつ、ゆっくりしたペースで歩く。同行したカズ君の花の詳しさ、そして目の良さには驚いた。雑草にしか見えない小さな花まで良く知っている。いろいろ名前を聞いたが、すっかり忘れてしまった。(カズ君のホームページ『悠々趣味』をご参照ください。)右に左に何度か徒渉を繰り返し、沢の流れが途切れる水場に1時間半ほどで到着した。以前はここから左側のガレた沢沿いを歩く道になっていたが、ルートが変更されていて右側の山裾に新しい道がつけられていた。以前より遥かに歩きやすくなっており、コース管理されている藤原さんたちの熱意が感じられる。

何度か渡渉するがほとんど靴は濡らさずに渡れる.

登山道沿いに咲いていたニリンソウの群落.踏むのが申し訳ない.
踏むのが申し訳ないようなニリンソウの咲く登山道を行くと、やがてカラマツの林立する静けさの漂う森、鹿の広場に到着する。時間は11時15分、途中の花や紫色の濃いエイザンスミレなどを楽しみながら歩いてきたので、だいぶ時間がかかってしまったが、それもまた良し。歩く人が少なく荒れていないコースなので、ゆっくりと味わいながら歩くのが良い。

ニリンソウ

紫色の濃いエイザンスミレ

鹿の広場.下草の緑とカラマツの新緑が美しい静かな森.
鹿の広場につけられたテープに導かれながら登って行くと、やがて膝下の笹原に入り、間もなく黒富士峠に到着する。八ヶ岳側の展望が一気に開ける。右手には濃い紫色のミツにこの峠から見る黒富士は、まさに富士山のように整然とした三角錐を描いて見える。左に進んで升形山を目指す。曲岳まで行きたかったが、時間的に厳しそうなので本日は升形山までにして、山頂で昼食をとって戻ることにした。黒富士峠から升形山のルートは巻き道もあるのだが、今回は直登。山頂手前の岩ももちろん簡単に巻けるのだが、そこも直登して山頂に到着した。升形山は山梨百名山には入っていないのだが。360度の眺望が得られる、このあたりでは一番景色の良い場所だと思う。

黒富士峠の新緑と八ヶ岳

満開のミツバツツジ

黒富士と並ぶ富士山.カラマツの枝が若干邪魔になるのが残念.

ブナの大木の横を通り抜けて升形山に直登.先に見える岩を乗り越える.

升形山山頂にて.左からのぞむ君,カズ君,ヨッシー
昼食をとって眺望を十分に楽しんだ後、今度は巻き道を歩いてルートを戻る。黒富士峠を越えて定番の撥岩に向かう。最近少し歩いている人がいるのか、道はだいぶわかりやすくなってきているように感じた。黒平の谷を眼下に見ながら、富士山と黒富士が並んで見える撥岩からの眺望は抜群だ。場所は狭く、残念ながら人は3~4人しか入ることができない。眺望を楽しんだ後、少し黒平峠側に戻ったところのピークから左に延びる尾根を下る。おそらくは獣道なのだろうが、尾根の上にはなんとなく道らしきものがついている。しかし、そこについている足跡は人間のものではなくて鹿の足跡だ。尾根をはずさないように急斜面をひたすら下ってゆくと、約30分ほどであっけなく山裾につけられている登山道に抜けてしまった。もう少し道なき道歩きを楽しみたかったのだが、予想外に短かった。登山道を戻り、マウントピア黒平に到着したのは4時半ごろだった。予想通り、本日このルートを歩いたのは私たち3人だけ、誰にも会わなかった。

撥岩の上から見る黒富士と富士山

金峰山
地図に載っていないルートなので人が入らないのはもっともだが、歩いてみると静かでしっくりしたルートである。コースはマウントピア黒平の管理人さんがしっかりと整備してくれている。順調に歩けば黒富士まで片道3~4時間、往復6~7時間くらい、危険箇所は全く無い。是非歩いてみて欲しい、おすすめのコースだ。