山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

シャクナゲ咲く瑞牆山一夜  平成21年6月13‐14日

2009年06月19日 | 八ヶ岳・秩父山系
 平成21年6月13‐14日  天候晴れ時々曇り

 4月下旬以降、ほとんど星の輝く空にならない天候、しかも週末になると天気が悪い。かつ、6月というのに30℃近くまで気温が上昇し、雷が鳴るというこの異常な天候。望みは薄いのだが、なんとか雨は降らずに済みそうなので、久々にツエルト持って山頂泊まり、瑞牆山に出かけてみた。アズマシャクナゲも期待できるだろう。
 午後から出発し、瑞牆山荘駐車場に午後2時到着、準備して2時20分に出発した。登山道に入って10分くらいのところで、左手の窪地に赤い花の群落が目に付いた。踏み跡を辿って降りてみると、真赤なクリンソウの群落だった。数年前に富士見平小屋あたりに数輪咲いているのを見たが、こんな群落があるのには気がつかなかった。ちょうど見頃だった。

    新緑の森を行く


    クリンソウ群落


    天鳥川手前のシャクナゲと瑞牆山

 上の林道を横切り、ちょっと寄り道したが富士見平に1時間ほどで到着。小屋前のレンゲツツジは5~7分咲きといったところ。夕食と朝食分の水を1.5リットルほど汲んで瑞牆山山頂へ向かう。金曜日の午後だが、登山客はたくさんおり、続々と下山してくる。天鳥川を過ぎたあたりですれ違う人たちは皆、これから登るのか?という表情をしているので、本日山頂泊まりであることを告げながら登る。4時半ごろ、中腹で最後の若いカップルとすれ違った後は、もう山の中は誰もいない。登山道を右へ左へ、小道があるとちょっと立ち寄ってその先を探りながら歩く。山頂直下、不動の滝側のルートを分ける直前に左側に行けそうな道(らしきもに)があったので、そこを進んでみると、左側の岩峰をぐるりと半周巻いて山頂隣の岩峰直下に飛び出た。そこにはテントが3張くらい張れる平らで眺望抜群の場所があり、周囲には満開のシャクナゲが咲いていた。雲が晴れ始め、富士山が見えるようになってきた。このまま夜11時まで空が晴れてくれれば・・・金峰山と富士山の間で尻尾を巻くさそり座が見られるはず。瑞牆山山頂の岩肌と金峰山を少しだけ赤く染めながら、夕陽は八ヶ岳の向うに沈んでいった。

    大ヤスリ岩


    夕陽の瑞牆山と金峰山


    金峰山と富士山  この間に夜10時ごろさそり座が尻尾を巻くはず.


    夕暮れ時は雲が飛んで富士山も見え始めた・

 さて、山頂に移動してツエルトを張り、しだいに暮れて星が輝き出す空を仰ぎながら、山頂方位板のところで夕食をとる。この頃は風が無くて穏やかな山頂だったが、8時を過ぎた頃からしだいに雲が増えてきた。さそり座が昇ってきてはいるが、天の川は全く確認できない。9時過ぎ、写真を撮ってみると、既に富士山は雲の中に隠れてしまっていて、裾野がわずかに確認できるのみだった。10時半まで空を見上げていたが、全く雲が晴れる気配なく、さらに風がしだいに強くなってきた。これは星空撮影はもう無理と判断し、ツエルトに入り込んで寝ることにした。

    八ヶ岳に沈む夕陽


    霞む空と雲隠れした富士山


    富士山は裾野がようやく確認できるのみ・残念.


    山頂の標識と春の大三角形(といっても星の写り方は悪いです)

 ところが、夜が深まるにつれてますます風が強さを増し、ツエルトは風でバサバサと揺れ始める。その揺れたツエルトが頬や頭に当たってとても寝付けるものではない。シュラフカバーを頭の上まで被って横になったが、少しウトウトしただけでそのまま朝を迎えることになる。(もう夏の陽気なので持って行ったのはウォームアップシーツという薄いシーツとシュラフカバーのみ、シュラフは持って行かず。)

    小川山の横から昇る朝日


    アズマシャクナゲと山頂隣の岩峰  山頂への別ルート発見.

 朝4時にはもう空は明るくなる。4時半ツエルトから出て景色を見るが、雲と霞の多い天候で富士山や南アルプス、八ヶ岳は見えず、金峰山や小川山も霞んでいる。パンで軽い朝食をとり、ツエルト撤収、6時前には下山開始するが、その頃にもう山頂まで登って来た若者がいた。朝4時前に駐車場出発したらしいが、それにしても早い。先に私が下山開始したが、下山しながら花の調査や現在使われていない大ヤスリ岩根元を通るルート(カンマンボロン岩から登るとここに到着するらしいが、まだ歩いたことがない)を調査している間に追い抜かれたようだ。下山して行くと、続々と登山客にすれ違う。そのたびに「もう登って来たんですか?」と聞かれる。カモメランの在処の情報を得ていたので、花の咲いている周辺からさらにずっとその下まで調査し、駐車場に到着したのは10時ごろだった。既に駐車場は満車で路上に止めてある車も多数見かけられた。
 もう梅雨入りになってしまい、ますます晴れた夜空を見ることは難しくなってしまった。このまま秋まで星空は見られずに終わってしまうのでは?と心配になる今日この頃である。
コメント (8)
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