平成21年5月24日 天候晴れ
このブログを見てくださっている方の中には夜空の写真を楽しみにしている方も多いことだろう。4月中旬以降、ほとんど星空の見えるような空気の澄んだ日が無く、ついに5月は1枚も星空を撮影することなく終わってしまった。今回訪れたのは釈迦ヶ岳。ここから見る富士山はほぼ南側に位置し、黒岳から節刀ヶ岳に連なる尾根が河口湖の明りを遮ってくれるため、この季節の天の川とさそり座を観察するには絶好の場所だ。林道を車で登って最短ルートを行けば1時間半ほどで山頂に到着できるという手軽さもあり、天候さえ良ければ平日でも登るつもりで狙っていたのだが、5月はとうとうその機会が訪れなかった。本日も晴れながら雲と霞が多く、星空は全く期待できない。今回はまだ歩いたことの無い裏側の檜峰神社からの道を歩いてみた。
檜峰神社
檜峰神社の大杉(ヒノキではなくスギです.)
御坂から檜峰神社の林道に入ると、いつもは閉じているはずの動物避けの柵が本日は開きっぱなしになっていた。檜峰神社に到着すると既に4~5台の車が停まっており、時間が10時ごろだったこともあってもう下山してきた人もいた。ここはキャンプ場にもなっていて、おいしい水が流れている。神社周辺をひとまわり散策して本日は檜峰神社からではなく、そこから10分ほど下にある釈迦ヶ岳登山道を登ることにした。
釈迦ヶ岳登山口
稜線に抜ける
入り口には登山道を示す道標が立てられていて、4~5台は止められる駐車スペースがある。林道のような大きな道を5分ほど登ると、釈迦ヶ岳の案内板があり、右手の林の中に進んで登山道に入る。道は至って明瞭、途中に石のごろごろしたやや歩きにくい場所もあるが、歩行にはほとんど支障なし。さらに進むと傾斜がきつくなり、そのあたりはトラロープが張られていて道に迷わないように配慮されている。登山口から1時間ほどで釈迦ヶ岳の稜線に到着した。稜線に交わったところに看板があって、そこには、「こちらのルートは急傾斜なので初心者は15分ほど先の登山道を下りるように」というような趣旨の案内が書かれていた。確かに急傾斜だが、時間的にはこちらのほうが遥かに早そうだ。
途中の岩場から見上げる釈迦ヶ岳
ロープのつけられた岩場
尾根を左に進んで釈迦ヶ岳山頂に向かう。途中に太いロープが取り付けられた岩場があるが、雨で滑らなければロープに頼らずに登れる。このあたりの岩場の上は眺望の良い場所がたくさんあって、南側の富士山だけでなく、北側の甲府盆地から八ヶ岳方面、さらに西側の南アルプスの眺望がすばらしい。間近に迫る釈迦ヶ岳の新緑と岩肌も良い。ヤマツツジは咲き始めたところだったが、ミツバツツジはもう終焉を迎えていて、花が散ってしまっている木が多かった。あちらこちらの岩の上に登って眺望を楽しみながら12時ごろに山頂到着した。
ミツバツツジと富士山 ミツバツツジは大部分散ってしまっていた.
既に15人ほどの人たちが山頂で休憩していた。今回で3回目となる釈迦ヶ岳だが、ずいぶんと違和感を持つ。かつて北側(甲府盆地側)は木が立っていて見えなかったはずなのだが、全て切り倒されていて展望が得られるようになっていた。切り口がまだ新しく、切り倒された木々がまだ横たわっているところを見るとおそらく今年になってから切られたものだろう。展望が良いのは悪いことではないが、しかし自然を楽しみに来ているのに山頂の木々を切り倒してしまうのはいかがなものか?私はできるだけ自然のままにしておいてもらったほうが好きだ。ちょっとがっかりさせられた釈迦ヶ岳山頂だった。
釈迦ヶ岳山頂の夫婦地蔵 富士山は雲隠れ,ヤマツツジは咲き始め.
隣のピークから見上げる釈迦ヶ岳と新緑
登りついた時には富士山が見えていたのだが、山頂で休んでいる人たちと情報交換していると、気がつけば富士山は雲の中に姿を消していた。1時間以上も山頂で休み、一応写真を撮って下山開始。今度は看板に従って初心者に勧めるルートを歩いてみた。看板には15分と書かれてはいるが、コブを1つか2つ越えるので下山の分岐点までずいぶん長く感じた。こちらの道も急勾配ではあるが、道はジグザグにつけられていて石のゴロゴロしている場所はない。ただ、やはりルートが長くて時間がかかる。だが、その分登りに使うのならば楽なルートだろう。
今回はルートの調査と軽いトレーニング目的で訪れた釈迦ヶ岳だったが、いつかはこの山頂から富士山の上に流れる夏の天の川をお見せしたいと思っている。
このブログを見てくださっている方の中には夜空の写真を楽しみにしている方も多いことだろう。4月中旬以降、ほとんど星空の見えるような空気の澄んだ日が無く、ついに5月は1枚も星空を撮影することなく終わってしまった。今回訪れたのは釈迦ヶ岳。ここから見る富士山はほぼ南側に位置し、黒岳から節刀ヶ岳に連なる尾根が河口湖の明りを遮ってくれるため、この季節の天の川とさそり座を観察するには絶好の場所だ。林道を車で登って最短ルートを行けば1時間半ほどで山頂に到着できるという手軽さもあり、天候さえ良ければ平日でも登るつもりで狙っていたのだが、5月はとうとうその機会が訪れなかった。本日も晴れながら雲と霞が多く、星空は全く期待できない。今回はまだ歩いたことの無い裏側の檜峰神社からの道を歩いてみた。
檜峰神社
檜峰神社の大杉(ヒノキではなくスギです.)
御坂から檜峰神社の林道に入ると、いつもは閉じているはずの動物避けの柵が本日は開きっぱなしになっていた。檜峰神社に到着すると既に4~5台の車が停まっており、時間が10時ごろだったこともあってもう下山してきた人もいた。ここはキャンプ場にもなっていて、おいしい水が流れている。神社周辺をひとまわり散策して本日は檜峰神社からではなく、そこから10分ほど下にある釈迦ヶ岳登山道を登ることにした。
釈迦ヶ岳登山口
稜線に抜ける
入り口には登山道を示す道標が立てられていて、4~5台は止められる駐車スペースがある。林道のような大きな道を5分ほど登ると、釈迦ヶ岳の案内板があり、右手の林の中に進んで登山道に入る。道は至って明瞭、途中に石のごろごろしたやや歩きにくい場所もあるが、歩行にはほとんど支障なし。さらに進むと傾斜がきつくなり、そのあたりはトラロープが張られていて道に迷わないように配慮されている。登山口から1時間ほどで釈迦ヶ岳の稜線に到着した。稜線に交わったところに看板があって、そこには、「こちらのルートは急傾斜なので初心者は15分ほど先の登山道を下りるように」というような趣旨の案内が書かれていた。確かに急傾斜だが、時間的にはこちらのほうが遥かに早そうだ。
途中の岩場から見上げる釈迦ヶ岳
ロープのつけられた岩場
尾根を左に進んで釈迦ヶ岳山頂に向かう。途中に太いロープが取り付けられた岩場があるが、雨で滑らなければロープに頼らずに登れる。このあたりの岩場の上は眺望の良い場所がたくさんあって、南側の富士山だけでなく、北側の甲府盆地から八ヶ岳方面、さらに西側の南アルプスの眺望がすばらしい。間近に迫る釈迦ヶ岳の新緑と岩肌も良い。ヤマツツジは咲き始めたところだったが、ミツバツツジはもう終焉を迎えていて、花が散ってしまっている木が多かった。あちらこちらの岩の上に登って眺望を楽しみながら12時ごろに山頂到着した。
ミツバツツジと富士山 ミツバツツジは大部分散ってしまっていた.
既に15人ほどの人たちが山頂で休憩していた。今回で3回目となる釈迦ヶ岳だが、ずいぶんと違和感を持つ。かつて北側(甲府盆地側)は木が立っていて見えなかったはずなのだが、全て切り倒されていて展望が得られるようになっていた。切り口がまだ新しく、切り倒された木々がまだ横たわっているところを見るとおそらく今年になってから切られたものだろう。展望が良いのは悪いことではないが、しかし自然を楽しみに来ているのに山頂の木々を切り倒してしまうのはいかがなものか?私はできるだけ自然のままにしておいてもらったほうが好きだ。ちょっとがっかりさせられた釈迦ヶ岳山頂だった。
釈迦ヶ岳山頂の夫婦地蔵 富士山は雲隠れ,ヤマツツジは咲き始め.
隣のピークから見上げる釈迦ヶ岳と新緑
登りついた時には富士山が見えていたのだが、山頂で休んでいる人たちと情報交換していると、気がつけば富士山は雲の中に姿を消していた。1時間以上も山頂で休み、一応写真を撮って下山開始。今度は看板に従って初心者に勧めるルートを歩いてみた。看板には15分と書かれてはいるが、コブを1つか2つ越えるので下山の分岐点までずいぶん長く感じた。こちらの道も急勾配ではあるが、道はジグザグにつけられていて石のゴロゴロしている場所はない。ただ、やはりルートが長くて時間がかかる。だが、その分登りに使うのならば楽なルートだろう。
今回はルートの調査と軽いトレーニング目的で訪れた釈迦ヶ岳だったが、いつかはこの山頂から富士山の上に流れる夏の天の川をお見せしたいと思っている。