平成22年9月11日
この日は夕暮れ時に金星と三日月が西の空で接近する日だ。富士か、南アルプスか?だいたいの画角はパソコンで見てあったが、最終的にはお昼ごろのライブカメラを見て、山中湖側の富士山は中腹から上に雲がかかっていたので止め、金ヶ岳山頂にテント泊で南アルプスに沈む三日月と金星、さらに未明に八ヶ岳に沈む夏の大三角形を撮影することに決め、明野の金ヶ岳登山口に向った。夕方6時までに山頂に到着すれば良いのでかなりゆっくりのスタートとなる。午後1時半、明野の東大宇宙線研究所手前あたりから富士山を見ると・・・先ほどのライブカメラとは全く違い、雲が飛び山頂がすっきりと姿を現しているではないか。車を止めてしばし考え、ここまで来て行き先変更、道志の奥にある菰釣山に行くことにする。これこそ地元の利、山の様子を見て行き先を変更できる。
菰釣山登山口。水場がある。
菰釣山避難小屋。水場・トイレは無いが、きれいで立派な小屋。
とはいえ、もう時間は午後2時近い。道志の登山口までは1時間半はかかるだろうから、登り始めは4時近くになってしまう。山頂までは1時間半くらいだから夕暮れにはなんとか間に合う時間だ。韮崎から高速に乗り、都留で下りて峠を越えて道志へ、そして林道をつきあたりまで行くが、この林道はかなりの悪路。なんとか予定通り3時半に到着した。林道付きあたりには4人ほどの中高年グループがテントを張っていた。山から下りてきて水の汲めるこの場所で一夜を明かすようだ。挨拶して今晩下山してくることを告げて山頂に向う。通行止めになっている林道を15分ほど歩くと水場のある登山道入り口に到着する。夜に下山予定なのでたいした水もいらないのだが、念のため1リットル汲んで行く。時間は午後4時、ここから菰釣山まで1時間25分と書かれている。5時半到着として、日没の少し前ごろ、ちょうど良い時間だ。少しばかり早歩きで登ったが、案の定急斜面にかかったところで失速、計3度の休憩を交えて山頂には5時20分に到着した。
中腹には雲がかかり、富士山見えるのだろうか?と心配になる。
菰釣山山頂。日没前になんとか到着できた。富士山も見えている。
真っ赤に焼けた夕焼け空、思いもよらぬ景色になった。
夕焼けの空
もうすぐ西に日が沈むところだった。富士山は見えているが、まずいことに空は曇り空で月や星が見えるような空ではない。あまり焼けてもいないし、今日はこのまま面白くない景色で終わってしまうのでは・・?と、この時は思った。しかし・・・山頂でパンを食べながら休憩していると、空がしだいに焼けてゆく。富士山頂の残照が消えて数分後、空を被う雲が真っ赤に焼けた。ほんの10分くらいの時間だったが、久しぶりに見る凄い夕焼け空にめぐり会えた。こちらに来て正解だった。
雲間に見え始めた月
雲間に輝く三日月
雲間に輝く三日月と金星
雲に覆われてしまうが、うっすらと月が写る。
夕焼け空が次第に暗い夕闇に変わって行く。今日の月は細い三日月、だが、光量は十分にあるはずだ。丁度良い具合に雲の切れ間が富士山頂側に移動してきたので、絶対に出る、と信じながらシャッターを切り続けていると、まず細い雲の切れ間に金星が見えた。その数分後、待っていた月が雲間から姿を現した。薄雲があったために鮮明な三日月とはならなかったが、ほんのり残る夕焼け雲の間にはっきりと三日月を捉えることができた。月を見ることができたのはほんの1分ほど、あとは暗い雲の中に月は隠れてしまった。7時20分まで粘って、月が完全に沈んだところで本日は終了。
丹沢の夕暮れ富士 バルブ撮影、夏の暑さを現すため赤系統の色を強調。
丹沢の夕暮れ富士 バルブ撮影、フィルムカメラのような緑色を強調。飛行機、邪魔です。
ヘッドライトを点けて木の根っこにつまずかないように気をつけながら下山する。避難小屋の中を覗いてみたが、本日の宿泊者はいなかった。途中3カ所ほど道が若干こわれているところがあり、ここで道を見失わないように気をつけるが、難なく1時間ほどで下山できた。テント泊のパーティーがまだ宴会中で、今日は凄い景色だったとちょっと自慢げに話して家路に向かう。
この日は夕暮れ時に金星と三日月が西の空で接近する日だ。富士か、南アルプスか?だいたいの画角はパソコンで見てあったが、最終的にはお昼ごろのライブカメラを見て、山中湖側の富士山は中腹から上に雲がかかっていたので止め、金ヶ岳山頂にテント泊で南アルプスに沈む三日月と金星、さらに未明に八ヶ岳に沈む夏の大三角形を撮影することに決め、明野の金ヶ岳登山口に向った。夕方6時までに山頂に到着すれば良いのでかなりゆっくりのスタートとなる。午後1時半、明野の東大宇宙線研究所手前あたりから富士山を見ると・・・先ほどのライブカメラとは全く違い、雲が飛び山頂がすっきりと姿を現しているではないか。車を止めてしばし考え、ここまで来て行き先変更、道志の奥にある菰釣山に行くことにする。これこそ地元の利、山の様子を見て行き先を変更できる。
菰釣山登山口。水場がある。
菰釣山避難小屋。水場・トイレは無いが、きれいで立派な小屋。
とはいえ、もう時間は午後2時近い。道志の登山口までは1時間半はかかるだろうから、登り始めは4時近くになってしまう。山頂までは1時間半くらいだから夕暮れにはなんとか間に合う時間だ。韮崎から高速に乗り、都留で下りて峠を越えて道志へ、そして林道をつきあたりまで行くが、この林道はかなりの悪路。なんとか予定通り3時半に到着した。林道付きあたりには4人ほどの中高年グループがテントを張っていた。山から下りてきて水の汲めるこの場所で一夜を明かすようだ。挨拶して今晩下山してくることを告げて山頂に向う。通行止めになっている林道を15分ほど歩くと水場のある登山道入り口に到着する。夜に下山予定なのでたいした水もいらないのだが、念のため1リットル汲んで行く。時間は午後4時、ここから菰釣山まで1時間25分と書かれている。5時半到着として、日没の少し前ごろ、ちょうど良い時間だ。少しばかり早歩きで登ったが、案の定急斜面にかかったところで失速、計3度の休憩を交えて山頂には5時20分に到着した。
中腹には雲がかかり、富士山見えるのだろうか?と心配になる。
菰釣山山頂。日没前になんとか到着できた。富士山も見えている。
真っ赤に焼けた夕焼け空、思いもよらぬ景色になった。
夕焼けの空
もうすぐ西に日が沈むところだった。富士山は見えているが、まずいことに空は曇り空で月や星が見えるような空ではない。あまり焼けてもいないし、今日はこのまま面白くない景色で終わってしまうのでは・・?と、この時は思った。しかし・・・山頂でパンを食べながら休憩していると、空がしだいに焼けてゆく。富士山頂の残照が消えて数分後、空を被う雲が真っ赤に焼けた。ほんの10分くらいの時間だったが、久しぶりに見る凄い夕焼け空にめぐり会えた。こちらに来て正解だった。
雲間に見え始めた月
雲間に輝く三日月
雲間に輝く三日月と金星
雲に覆われてしまうが、うっすらと月が写る。
夕焼け空が次第に暗い夕闇に変わって行く。今日の月は細い三日月、だが、光量は十分にあるはずだ。丁度良い具合に雲の切れ間が富士山頂側に移動してきたので、絶対に出る、と信じながらシャッターを切り続けていると、まず細い雲の切れ間に金星が見えた。その数分後、待っていた月が雲間から姿を現した。薄雲があったために鮮明な三日月とはならなかったが、ほんのり残る夕焼け雲の間にはっきりと三日月を捉えることができた。月を見ることができたのはほんの1分ほど、あとは暗い雲の中に月は隠れてしまった。7時20分まで粘って、月が完全に沈んだところで本日は終了。
丹沢の夕暮れ富士 バルブ撮影、夏の暑さを現すため赤系統の色を強調。
丹沢の夕暮れ富士 バルブ撮影、フィルムカメラのような緑色を強調。飛行機、邪魔です。
ヘッドライトを点けて木の根っこにつまずかないように気をつけながら下山する。避難小屋の中を覗いてみたが、本日の宿泊者はいなかった。途中3カ所ほど道が若干こわれているところがあり、ここで道を見失わないように気をつけるが、難なく1時間ほどで下山できた。テント泊のパーティーがまだ宴会中で、今日は凄い景色だったとちょっと自慢げに話して家路に向かう。