山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

富士山撮影会 平成24年3月15日

2012年03月22日 | 番外編
 平成24年3月15日

 前日の3月14日、めまい診療についての講演会が開催された。その際の講師で来られた先生は日本屈指の平衡神経の大家、かつ、大の写真好きの先生でもある。「日本の四季」と題した日本各地で撮影した写真を、毎年カレンダーにして出版されている。そこには、心暖まる日本の自然風景が載せられている。
 3月15日は仕事を休みにして、先生とともに富士山の撮影会に出かけることになった。お供というよりも、私自身、この撮影会を楽しみにしていた。ただし、完全に1日やすめるわけではなくて、30分ほどで仕事は終わるが一度職場に戻らなければならない。往復時間を入れると2時間ほど時間を費やしてしまうが、これも仕事柄やむを得ない。

 猪之頭林道
 ダイヤモンド富士には数日早いが、朝の日の出はここに決めていた。日の出の前の朝焼けが富士山頂に円を描くところを狙っていた。しかし・・・朝の天気は曇り。富士山は雲を被り、山頂が現れず、不発に終わる。今日は1日この空でダメなのではないかという心配がよぎる。その後ふもとっぱら、本栖湖、河口湖大石公園と回ったがいずれも富士山現れず、場所の下見だけするに留まった。9時半、一旦職場に戻る。




 岩本山公園
 仕事を30分ほどで終え、今度は梅の名所、静岡県富士市の岩本山公園に向かう。ここでありがたいことに、本日車の運転を引き受けてくださった先生がおり、そちらの車に乗り換えて出発する。朝早かったので睡魔に襲われ、移動中に1時間ほど眠らせていただいたが、このおかげでかなり頭がすっきりした。富士宮に入ったあたりでふと目を覚ますと、雲が晴れ始め富士山が見えてきた。道沿いに梅の花がちらほらと咲いている。期待を膨らませて岩本山公園に12時半到着。時間が遅くなってしまったが、おそらく午前中では富士山が見えなかったであろう。雲が時々巻き、春霞で不鮮明ではあるが、なんとか富士山が姿を現した。三脚を持ったカメラマンもたくさん来ている。ほぼ満開の梅の花を存分に堪能した。ズームレンズで梅の花と富士山を狙うのが標準的だろうが、あえて私は広角レンズを使って梅の花をできるだけ広く切り取ってみた。しかし、これだと梅の写真で富士山の写真という感じにはならなかった。











 白糸の滝
 山梨側に戻って今度は白糸の滝に向かう。ここは午後になると富士山に陽が当たるので、撮影は午後のほうが適している。ただ、難点なのは富士山と白糸の滝を移し込める展望台が、崩落の危険のため立入禁止になっていることだ。すっきりした富士山が姿を現したのだが、やはりフェンスが邪魔になってしまい、良い位置では撮影できず、残念無念だった。





    綺麗な富士山が姿を現したが、フェンスが邪魔で滝が入らない。

 山中湖湖畔
 今度は富士山を半周回り込んで山中湖に向かう。富士山の裾野に沈んで行く夕陽を湖面に反射させて撮影しようという狙いだ。山中湖平野には日没迫る午後5時ごろに到着した。湖畔近くの路上に車を止めて山中湖湖畔に行くと、想定外の雪原になっていた。踏み跡の無い綺麗な雪原を探して、そこで三脚を立てる。風がやや強まり、富士山にまとわりついていた雲はすっかり晴れていた。美しい湖畔の夕暮れの景色が広がる。最後の訪問地で、本日最高の1枚を撮影することができた。









 朝はどうなることかと思ったが、しだいに天候が好転し、私としては大変満足できた撮影会だった。私一人で車を運転していたら相当疲れていただろうが、協力者がいてくれたおかげで本当に助けられた。きっと本日撮影した中の1カットが来年の「日本の四季」カレンダーの1ページを飾ることだろう。


 小松崎先生、橘田先生、ご苦労さまでした。おかげさまで楽しい撮影会ができました。またのお越しをお待ちしております。
コメント
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