天候不順な日が続いた8月中旬、期待していたペルセウス座流星群も、そして24年ぶりの金星食も空模様が悪く、山に登らずに終わってしまった。週末できれば南アルプスに入りたかったが、天気予報は雨。18日は朝からどんより曇り空で、お昼ごろから雷が鳴り出した。高校野球を見ていたら向こうも雷鳴が轟き、稲妻が何度も走る映像が映し出されていた。こんなのを山の上でくらったら大変だ。5月連休の大菩薩縦走の時を思い出す。
19日の日曜日は朝から青空が広がった。三つ峠ライブカメラを見ると、中腹に雲をまとった富士山がすっきりと見えている。暗いうちから山上に登っていれば綺麗な夏富士が撮影できただろうが、最近は根性が無くなって来た。時間はもう8時を回っている。どこに行くか迷いつつ車を走らせ、ホームグラウンドの御坂山塊にレンゲショウマを見に行ってみることにした。大石峠から節刀ヶ岳に至る尾根にたくさん咲いていたのを思い出すが、同じような条件の日向坂峠(どんべいとうげ)から黒岳に至る尾根沿いにもあるに違いない。いつもは富士山撮影目的で新道峠からピストンで登ることが多い黒岳だが、今回は周回してみることにする。
芦川の林道の新道峠分岐手前の広場に車を止めて10時半に出発する。気温は20℃、下界と違って比較的涼しい。林道分岐を左に曲がって日向坂峠方向に向かうが、看板は無いが峠まで行かなくとも途中から登る道があり、そこから登り始める。20分ほどで日向坂峠からの道と合流し、尾根道を登るようになる。途中で左に向かう細い道を発見、これはどこに行く道か?おそらくは右に行く本来の登山道と同じ場所に出るはずと予想しつつ、そちらの道を行ってみると、全く普通に歩ける尾根直登道で、あっさりと登山道に合流した。しかし、これとは別に、さらに山腹をトラバースするような獣道のように細い道を発見。そちらに行ってみることにする。
登山道入り口。ここには道標が無いが、道は明瞭。
20分ほどで日向坂峠からの道に合流する。ここには看板あり。
右が本来の登山道、左にも行けそうな道あり。左に行くが普通に歩ける道だった。
勝手知ったる御坂山塊だけに、最近はまともな登山道を少し外れて歩くことが多くなった。ほぼ水平に延びるこの細い道は踏み跡は無く、鹿の足跡らしき蹄型の足跡しかついておらず、若干崩落した個所もあったが難無く通過し、15分ほどで隣の尾根にたどり着いた。ここも踏み跡は無いがなんとなく古い道らしき痕跡があり、テープが数か所つけられていた。人が入っていないところはたくさん花が残っているかと期待したが、この尾根には何も無く、数本のレンゲショウマを見つけたのみだった。やや急な斜面を登って行くと、もうすぐ眼前のピークに登り着こうかというところで登山道に合流した。高度計(合っていないが)を見ると1,650mをあたりで、あと100mほど登れば山頂だ。
右側から来る本来の登山道に合流するが、左に行く獣道のような細い道があった。
15分ほどで隣の尾根に着く。明瞭な道は無いが数か所テープあり。
ヤブレガサ群落。中央の木に小さな赤テープが巻きついている。
あっけなく登山道に合流。右が登って来た尾根。
ここから先は傾斜が緩くなり、林の中に花がたくさん咲き出す。お目当てだったレンゲショウマがたくさん咲いている。
レンゲショウマ。林の中にたくさん咲いている。
レンゲショウマ
同上
レンゲショウマの実
トモエシオガマ
黒岳の森
オクモミジハグマが足元にたくさん咲くようになったきたところで、吸密しながらフワフワと中を舞う蝶を発見。山でこの蝶に出会うとうれしくなる、アサギマダラだ。さらに進んで行くと、戯れるようにたくさん飛んでいた。オクモミジハグマの花にぶら下がるようにして吸密している。そっと近付くがファインダーをのぞき込んで撮ろうとすると逃げてしまうため、カメラだけ前方に突き出してシャッターを切る。飛翔写真も試み、再三撮ったがすべてピンボケ、難しい。
オクモミジハグマ
発見、アサギマダラ!
この場所ではオクモミジハグマを好んで吸密する。
アサギマダラ2頭
飛翔、アサギマダラ
陽を浴びて舞うアサギマダラ
タチフウロ群生。中央の紫色の花はシュロソウ。
レンゲショウマ群生
ミソガワソウ
オオバギボウシ
普通に歩けば2時間とかからないで到着できる黒岳だが、花や蝶と戯れつつ、2時間半かかって山頂に到着、時間は午後1時だ。展望台に行くと男性2人が休憩中だった。さすがにこの時間になると富士山は姿を見せてくれない。どんよりと暗い雲が山頂を覆っていた。
黒岳山頂。この先の展望台まで行くと富士山の眺望抜群。
黒岳展望台がら望む河口湖と富士山。左下に河口湖大橋が見える。
標柱横に咲いたタチフウロとフシグロセンノウ
フシグロセンノウ
山頂に咲いていたマルバタケブキで吸密するスジボソヤマキチョウ
山頂直下に咲いていた新鮮なマルバタケブキの花
展望台で昼食後、スズラン峠側(新道峠方向)の道を下山する。日当たりの良いこちらの道沿いは林の中とは若干咲いている花が異なり、フシグロセンノウ、マルバタケブキ、ミヤマママコナなどが咲いていた。午後2時20分に駐車場到着、下山に要した時間は1時間だった。
ほとんどが富士山撮影目的で、花を求めて登ったことがほとんど無かった御坂山塊だが、森の中にも様々な花が咲くことを改めて知った。富士山は見えなくとも十分に楽しめる山だ。
19日の日曜日は朝から青空が広がった。三つ峠ライブカメラを見ると、中腹に雲をまとった富士山がすっきりと見えている。暗いうちから山上に登っていれば綺麗な夏富士が撮影できただろうが、最近は根性が無くなって来た。時間はもう8時を回っている。どこに行くか迷いつつ車を走らせ、ホームグラウンドの御坂山塊にレンゲショウマを見に行ってみることにした。大石峠から節刀ヶ岳に至る尾根にたくさん咲いていたのを思い出すが、同じような条件の日向坂峠(どんべいとうげ)から黒岳に至る尾根沿いにもあるに違いない。いつもは富士山撮影目的で新道峠からピストンで登ることが多い黒岳だが、今回は周回してみることにする。
芦川の林道の新道峠分岐手前の広場に車を止めて10時半に出発する。気温は20℃、下界と違って比較的涼しい。林道分岐を左に曲がって日向坂峠方向に向かうが、看板は無いが峠まで行かなくとも途中から登る道があり、そこから登り始める。20分ほどで日向坂峠からの道と合流し、尾根道を登るようになる。途中で左に向かう細い道を発見、これはどこに行く道か?おそらくは右に行く本来の登山道と同じ場所に出るはずと予想しつつ、そちらの道を行ってみると、全く普通に歩ける尾根直登道で、あっさりと登山道に合流した。しかし、これとは別に、さらに山腹をトラバースするような獣道のように細い道を発見。そちらに行ってみることにする。
登山道入り口。ここには道標が無いが、道は明瞭。
20分ほどで日向坂峠からの道に合流する。ここには看板あり。
右が本来の登山道、左にも行けそうな道あり。左に行くが普通に歩ける道だった。
勝手知ったる御坂山塊だけに、最近はまともな登山道を少し外れて歩くことが多くなった。ほぼ水平に延びるこの細い道は踏み跡は無く、鹿の足跡らしき蹄型の足跡しかついておらず、若干崩落した個所もあったが難無く通過し、15分ほどで隣の尾根にたどり着いた。ここも踏み跡は無いがなんとなく古い道らしき痕跡があり、テープが数か所つけられていた。人が入っていないところはたくさん花が残っているかと期待したが、この尾根には何も無く、数本のレンゲショウマを見つけたのみだった。やや急な斜面を登って行くと、もうすぐ眼前のピークに登り着こうかというところで登山道に合流した。高度計(合っていないが)を見ると1,650mをあたりで、あと100mほど登れば山頂だ。
右側から来る本来の登山道に合流するが、左に行く獣道のような細い道があった。
15分ほどで隣の尾根に着く。明瞭な道は無いが数か所テープあり。
ヤブレガサ群落。中央の木に小さな赤テープが巻きついている。
あっけなく登山道に合流。右が登って来た尾根。
ここから先は傾斜が緩くなり、林の中に花がたくさん咲き出す。お目当てだったレンゲショウマがたくさん咲いている。
レンゲショウマ。林の中にたくさん咲いている。
レンゲショウマ
同上
レンゲショウマの実
トモエシオガマ
黒岳の森
オクモミジハグマが足元にたくさん咲くようになったきたところで、吸密しながらフワフワと中を舞う蝶を発見。山でこの蝶に出会うとうれしくなる、アサギマダラだ。さらに進んで行くと、戯れるようにたくさん飛んでいた。オクモミジハグマの花にぶら下がるようにして吸密している。そっと近付くがファインダーをのぞき込んで撮ろうとすると逃げてしまうため、カメラだけ前方に突き出してシャッターを切る。飛翔写真も試み、再三撮ったがすべてピンボケ、難しい。
オクモミジハグマ
発見、アサギマダラ!
この場所ではオクモミジハグマを好んで吸密する。
アサギマダラ2頭
飛翔、アサギマダラ
陽を浴びて舞うアサギマダラ
タチフウロ群生。中央の紫色の花はシュロソウ。
レンゲショウマ群生
ミソガワソウ
オオバギボウシ
普通に歩けば2時間とかからないで到着できる黒岳だが、花や蝶と戯れつつ、2時間半かかって山頂に到着、時間は午後1時だ。展望台に行くと男性2人が休憩中だった。さすがにこの時間になると富士山は姿を見せてくれない。どんよりと暗い雲が山頂を覆っていた。
黒岳山頂。この先の展望台まで行くと富士山の眺望抜群。
黒岳展望台がら望む河口湖と富士山。左下に河口湖大橋が見える。
標柱横に咲いたタチフウロとフシグロセンノウ
フシグロセンノウ
山頂に咲いていたマルバタケブキで吸密するスジボソヤマキチョウ
山頂直下に咲いていた新鮮なマルバタケブキの花
展望台で昼食後、スズラン峠側(新道峠方向)の道を下山する。日当たりの良いこちらの道沿いは林の中とは若干咲いている花が異なり、フシグロセンノウ、マルバタケブキ、ミヤマママコナなどが咲いていた。午後2時20分に駐車場到着、下山に要した時間は1時間だった。
ほとんどが富士山撮影目的で、花を求めて登ったことがほとんど無かった御坂山塊だが、森の中にも様々な花が咲くことを改めて知った。富士山は見えなくとも十分に楽しめる山だ。