職員旅行で九州へ行く機会があった。本来は香港のはずだったのだが、尖閣問題で状況が危うくなったため、6月の時点で香港旅行を中止し、九州の鹿児島・宮崎に変更となった。数年前にも九州旅行があり、その時は1泊2日で九重山に登り、さらに由布岳にも登りたいへん満足な旅行ができた。そして今回も飛行機や食事の時間との調整を行いつつ、開聞岳と韓国岳に登る計画を立てた。旅行メンバーの中に登山する者はおらず、今回は単独の登山となる。
11月15日
職場に早朝4時15分に集合し、バスで羽田空港へ。そして鹿児島空港には10時過ぎに到着した。さっそく手配したレンタカー会社に電話するが、全く電話が通じず20分ほど繰り返し電話してようやくつながり、鹿児島空港まで迎えに来てもらう。11時過ぎに鹿児島空港出発し、指宿に向かう。登山口の開聞山麓ふれあい公園に到着したのは午後1時となり、あてにしていたバーナーの燃料は手に入れる余裕無く登山口にに来てしまう。運良く公園の売店にお菓子とパンが売っており、これを買って1時20分に出発する。予定では4時ごろに山頂到着し、海に沈む夕陽を眺めてから暗い中を下山するつもりだ。初めて歩く道だが、整備された道で、傾斜がほぼ一定の渦巻状になっており、迷うところは無いと聞いた。
かいもん山麓ふれあい公園から見上げる開聞岳。形はまさに富士山。
ツワブキ。山麓にたくさん咲いていた。
2合目の登山口
2合目の登山口から登山道に入ると、最初は亜熱帯樹林の中のやや薄暗い森を進む。樫の木を主体としたこの森は、私が生まれ育った千葉の森に良く似ている。5合目で一度展望が開け、大隅半島根元のあたりと長崎鼻が見渡せる。そしてまた樹林帯に入り、今度は7合目あたりで再び視界が開け、長崎鼻先端から、その向こうに大隅半島先端までが見渡せるようになる。そしたまた樹林帯、今度は9合目付近から先ほどとは反対側の薩摩半島枕崎側が見渡せるようになる。こちら側はもう東シナ海だ。
樹林帯の中の道を行く。
開聞岳中~下部の亜熱帯樹林帯。千葉の森に良く似ている。
5合目。展望所になっている。
5合目から見る長崎鼻と大隅半島
7合目からの展望。長崎鼻先端と、その向こうに大隅半島の先端まで見渡せる。
8合目付近にある仙人洞
8合目付近にあるロープ場
9合目付近から見る薩摩半島枕崎側。こちらの海は東シナ海。
9合目付近にはハシゴ場があり、それを過ぎると山頂への最後の急登となる。山頂手前に鳥居の立つ御嶽神社があり、それを過ぎるとすぐに山頂に飛び出す。大きな岩があり、その上からは360度の眺望が得られる。午後4時15分、山頂到着。約3時間の行程だった。
9合目付近のハシゴ場
山頂直下の急登。あと少し。
直下に立つ御嶽神社
開聞岳山頂。岩の上から標柱と池田湖を見下ろす。
長崎鼻と大隅半島
甲府ではこの時期、午後4時半になるともう日が沈んで暗くなってくるが、鹿児島では5時近くまで日が沈まない。影開聞岳が指宿の町に端正な形の影を落としている。しかし、夕陽の沈んで行く東シナ海側は・・・山頂の樹木に阻まれて光る海面が十分に見えない。予定では山頂で日没を迎えるはずだったのだが、ここでは夕陽に染まる海原が十分に見えないので、下山しながら良さげな場所を探すことにする。
指宿の町に影を落とす開聞岳
東シナ海に沈み行く夕陽。山頂からだと樹木が邪魔して海面が十分に見えない。
9合目ハシゴ上、夕陽と海は見えるが左側斜面が近過ぎる。9合目付近の展望地は比較的良いが、もう少し眼下まで海が見えるところが良い。さらに下山するが、その先は樹林帯で展望地が全く見つからず、どんどん陽が沈んで行ってしまう。そして到着した7合目展望地、ちょうど陽が沈むところだったが、ここから見る夕陽は林の中に隠れ、残念ながら見えなかった。かくして、南シナ海にまさに沈まんとする夕陽の撮影は失敗に終わる。
9合目ハシゴ上から見る夕陽。左斜面がまだ邪魔。
9合目付近の展望地から見る夕陽。ここは比較的良いが、もう少し海原が広く見えるところが良い。しかし、その先には・・・
樹林帯から見る夕陽。良い場所が見つからないまま、どんどん夕陽が沈んで行く。
7合目展望地から見る夕暮れ。夕陽は右の樹林帯ギリギリのところに隠れてしまう。
長崎鼻と大隅半島の夕暮れ
初めて登る山で狙い通りの写真を撮るのはなかなか難しいものだ。角度を計算して行ったつもりだったが、狙った場所からは展望が得られなかった。それも止む無し、とにかく下山する。6時半、かいもん山麓ふれあい公園に到着すると、空には一面の星空が広がった。海抜200mにも満たない場所なのに、鹿児島南端まで来ると山梨県の標高1,500mを越えたところから見るような星空だ。ゆっくり見ていたい気持ちもあったのだが、料亭での食事会が旅行の中に組まれている。数カット撮影して宿泊地鹿児島市に向かう。
5合目から見下ろす指宿市の夜景
かいもん山麓ふれあい公園から見上げる開聞岳と天の川
しかし・・・途中で旅行幹事から電話が入る。料亭は2時間の予定で8時半には切り上げるという。カーナビで見ると到着時間は8時半だ。急いでもかなり厳しい時間・・・かなり飛ばしたが料亭近傍に到着したのは8時15分。期待していた料亭「熊襲亭(くまそてい)」の食事はあきらめて、夕食は一人ラーメンを食べることになる。重ねて残念。しかし、タクシーの運転手に連れて行ってもらった「小金太」というラーメン屋、客は地元の人ばかりで味は絶品だった。これには大満足。
11月15日
職場に早朝4時15分に集合し、バスで羽田空港へ。そして鹿児島空港には10時過ぎに到着した。さっそく手配したレンタカー会社に電話するが、全く電話が通じず20分ほど繰り返し電話してようやくつながり、鹿児島空港まで迎えに来てもらう。11時過ぎに鹿児島空港出発し、指宿に向かう。登山口の開聞山麓ふれあい公園に到着したのは午後1時となり、あてにしていたバーナーの燃料は手に入れる余裕無く登山口にに来てしまう。運良く公園の売店にお菓子とパンが売っており、これを買って1時20分に出発する。予定では4時ごろに山頂到着し、海に沈む夕陽を眺めてから暗い中を下山するつもりだ。初めて歩く道だが、整備された道で、傾斜がほぼ一定の渦巻状になっており、迷うところは無いと聞いた。
かいもん山麓ふれあい公園から見上げる開聞岳。形はまさに富士山。
ツワブキ。山麓にたくさん咲いていた。
2合目の登山口
2合目の登山口から登山道に入ると、最初は亜熱帯樹林の中のやや薄暗い森を進む。樫の木を主体としたこの森は、私が生まれ育った千葉の森に良く似ている。5合目で一度展望が開け、大隅半島根元のあたりと長崎鼻が見渡せる。そしてまた樹林帯に入り、今度は7合目あたりで再び視界が開け、長崎鼻先端から、その向こうに大隅半島先端までが見渡せるようになる。そしたまた樹林帯、今度は9合目付近から先ほどとは反対側の薩摩半島枕崎側が見渡せるようになる。こちら側はもう東シナ海だ。
樹林帯の中の道を行く。
開聞岳中~下部の亜熱帯樹林帯。千葉の森に良く似ている。
5合目。展望所になっている。
5合目から見る長崎鼻と大隅半島
7合目からの展望。長崎鼻先端と、その向こうに大隅半島の先端まで見渡せる。
8合目付近にある仙人洞
8合目付近にあるロープ場
9合目付近から見る薩摩半島枕崎側。こちらの海は東シナ海。
9合目付近にはハシゴ場があり、それを過ぎると山頂への最後の急登となる。山頂手前に鳥居の立つ御嶽神社があり、それを過ぎるとすぐに山頂に飛び出す。大きな岩があり、その上からは360度の眺望が得られる。午後4時15分、山頂到着。約3時間の行程だった。
9合目付近のハシゴ場
山頂直下の急登。あと少し。
直下に立つ御嶽神社
開聞岳山頂。岩の上から標柱と池田湖を見下ろす。
長崎鼻と大隅半島
甲府ではこの時期、午後4時半になるともう日が沈んで暗くなってくるが、鹿児島では5時近くまで日が沈まない。影開聞岳が指宿の町に端正な形の影を落としている。しかし、夕陽の沈んで行く東シナ海側は・・・山頂の樹木に阻まれて光る海面が十分に見えない。予定では山頂で日没を迎えるはずだったのだが、ここでは夕陽に染まる海原が十分に見えないので、下山しながら良さげな場所を探すことにする。
指宿の町に影を落とす開聞岳
東シナ海に沈み行く夕陽。山頂からだと樹木が邪魔して海面が十分に見えない。
9合目ハシゴ上、夕陽と海は見えるが左側斜面が近過ぎる。9合目付近の展望地は比較的良いが、もう少し眼下まで海が見えるところが良い。さらに下山するが、その先は樹林帯で展望地が全く見つからず、どんどん陽が沈んで行ってしまう。そして到着した7合目展望地、ちょうど陽が沈むところだったが、ここから見る夕陽は林の中に隠れ、残念ながら見えなかった。かくして、南シナ海にまさに沈まんとする夕陽の撮影は失敗に終わる。
9合目ハシゴ上から見る夕陽。左斜面がまだ邪魔。
9合目付近の展望地から見る夕陽。ここは比較的良いが、もう少し海原が広く見えるところが良い。しかし、その先には・・・
樹林帯から見る夕陽。良い場所が見つからないまま、どんどん夕陽が沈んで行く。
7合目展望地から見る夕暮れ。夕陽は右の樹林帯ギリギリのところに隠れてしまう。
長崎鼻と大隅半島の夕暮れ
初めて登る山で狙い通りの写真を撮るのはなかなか難しいものだ。角度を計算して行ったつもりだったが、狙った場所からは展望が得られなかった。それも止む無し、とにかく下山する。6時半、かいもん山麓ふれあい公園に到着すると、空には一面の星空が広がった。海抜200mにも満たない場所なのに、鹿児島南端まで来ると山梨県の標高1,500mを越えたところから見るような星空だ。ゆっくり見ていたい気持ちもあったのだが、料亭での食事会が旅行の中に組まれている。数カット撮影して宿泊地鹿児島市に向かう。
5合目から見下ろす指宿市の夜景
かいもん山麓ふれあい公園から見上げる開聞岳と天の川
しかし・・・途中で旅行幹事から電話が入る。料亭は2時間の予定で8時半には切り上げるという。カーナビで見ると到着時間は8時半だ。急いでもかなり厳しい時間・・・かなり飛ばしたが料亭近傍に到着したのは8時15分。期待していた料亭「熊襲亭(くまそてい)」の食事はあきらめて、夕食は一人ラーメンを食べることになる。重ねて残念。しかし、タクシーの運転手に連れて行ってもらった「小金太」というラーメン屋、客は地元の人ばかりで味は絶品だった。これには大満足。