山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ムラサキセンブリ三昧 花見隊集結  平成25年10月19日

2013年10月22日 | 山梨無名山
 ツツジの中でも色鮮やかな赤い紅葉が楽しめるドウダンツツジは他の紅葉よりも一足早く色付く。ドウダンツツジがたくさん自生する御坂山系節刀ヶ岳はおそらく見頃を迎えていることだろう。昨年も短縮ルートから節刀ヶ岳を歩く計画を立てて花見隊集結したが、あいにくの雨となって中止となってしまった。そして今年も再度計画を立てた。しかし・・・

 10月19日は朝から天候が悪く、7時半、集合場所の大石公園に到着した頃は小雨が降っていた。とても富士山が見えるような天候では無く、節刀ヶ岳短縮ルートは最初のところが急斜面でスリップしかねない。ひとまずは雨を避けてファミリーレストランでお茶会となる。9時過ぎ、ようやく雨が小降りとなり、富士山の中腹が姿を現してきた。眺望が得られない可能性が高い節刀ヶ岳は止め、行き先を変更して、2週間前に私が訪れた山中湖近くのムラサキセンブリを見に行くことにした。

    花見隊が行く。林道脇の草むらを覗き込む隊員。すると・・・!

 いつもの如く林道脇の草むらや林の中を覗き込みながら歩いて行くと、sanaeさんがあっさりとクモキリソウ属の葉を発見した。ここのところ入山するたびにクモキリソウ属を発見しているsanaeさん、こんなところでも見つけてしまうとはさすがである。花はもう終わってしまっているので、何が咲くかは来年のお楽しみということになる。草地の広がる斜面を進むと、今度はみちほさんがお目当てのムラサキセンブリを探し当てた。しかもどっさり咲いている。

    ナギナタコウジュ。片側にだけ花が咲く。


    ムラサキセンブリ。群生していた。


    大きな株も発見


    心安らぐ紫色の花


    マンテマのような花が咲くフシグロ。初見です。


    ナデシコ


    センニンソウの実?

 2週間前よりも明らかに花数が多い。しかも低いところで咲いている。秋の花は山頂から下に向かって開花が進んで行くようだ。中腹で休憩していると、反対側から花の師匠K島さんがやって来た。この方がこの場所の情報を提供してくださった本人である。他にもいろいろな花の情報をいただいており、ここでまた花談義となる。そうしているうちに、富士山が姿を現してきた。今回の雨は富士山では雪となり、初冠雪で白く雪化粧している。三脚を担いで良さそうなムラサキセンブリが咲く場所までまた下山する。フラッシュの光量を調整しながら1時間以上も再三に渡って撮影を試みる。

    普通にフラッシュ発光して撮影すると光り過ぎた不自然な写真になってしまう。


    露出を暗めにして、かつフラッシュをハンカチやティッシュでおおって光量調整して発光させる。


    ムラサキセンブリと初冠雪の富士山


    リンドウ


    ポジションは良かったが、既に時期を過ぎているムラサキセンブリ


    ヤマラッキョウ

 ちょっと撮影して戻るはずだったのに、山頂に至るまで4時間弱(普通に歩けば1時間ほど)という時間をかけてこの美しい花を存分に楽しませてもらった。参加したヨッシー隊隊員の一人は隣の山を往復してきたが、まだ山頂にすら到着していなかった我々を見て驚いていた。

    山頂で記念撮影。富士山は消えてしまった。


    地味に美しいこの花、見るほどに味わい深い。


    別ルートで下山すると、こんな大株にも出会えました。


 今年は何度集結したことだろうか?結成して2年も経っていないのにかなり濃厚な花見ができ、レベルも相当上がったと自負している。今年の花見は今回で最後となるであろうが、今度は11月中旬から見頃を迎えるであろうあのアイソン彗星を山上テント泊で観察しようという計画を考えている。富士山と彗星のコラボを撮影できれば、また新たな山の楽しみ方ができるのではないだろうか。

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台風一過 しかし・・・ダイヤモンド富士ならず 鉄砲木の頭  平成25年10月16日

2013年10月22日 | 山梨無名山
 台風26号が通り過ぎ、午後からは青空が広がった。台風の通り過ぎた後は霞が飛んですっきりとした山並が見えることが多い。狙い目のこの日、当直を変わってもらって午後から山中湖に出かけた。ちょうどパノラマ台から鉄砲木の頭あたりで夕暮れのダイヤモンド富士になる日だった。

 車運転中に見る富士山は雲が巻いていたが、時折雲間から山頂が姿を現していた。おそらくはこれからもっと天候が回復してくるだろうから、きっと綺麗なダイヤモンド富士が見られるはず、と期待して車を走らせる。パノラマ台駐車場は混雑が予想されるので、ダイヤモンド富士は夕方4時半ごろだが2時間以上前に駐車場に入る。既に混雑しており、運良く1台だけ駐車スペースが空いていたのでそこに車を止める。既に三脚を構えて待っているベテランカメラマンが大勢おり、ワゴン車を改造して車内泊で撮影に来ている熱心な方たちが大勢いた。これからさらに混雑が予想される。私は上に登って鉄砲木の頭山頂でダイヤを狙う。

    パノラマ台駐車場。ダイヤモンド富士狙いのカメラマンで2時間前から満車。


    青空が広がった鉄砲木の頭


    しかし、富士山にはまだ雲がかかる。

 登って行く人は数人いたが、いずれも山頂ハイキングの人で、三脚を担いだカメラマンはいない。登山道脇にはリンドウやヤマラッキョウが咲いていたが、探していたもうひとつの紫の花はここでは見当たらなかった。撮影を楽しみつつ、花を探しながらゆっくり登ったが、山頂までは1時間かからずに3時前には到着した。

    登山道脇に咲いていたリンドウ。富士山は雲隠れ。


    この山にはリンドウがたくさん咲く。


    ヤマラッキョウ。これもたくさんある。


    鉄砲木の頭

 山頂付近の草むらも覗き込んでみたが、咲き残ったマツムシソウの他はあまり目ぼしいものは見つけられなかった。夕暮れのダイヤモンド富士まではまだ1時間以上ある。まだ富士山頂にかかる雲は晴れない。あとは山頂が現れるのを信じてじっと待つだけだ。

    山頂に咲き残っていたマツムシソウ


    まだ雲のかかる富士山頂


    右から御正体山、石割山系、杓子・鹿留山、そして御坂山系。

 しかし、一向に富士山頂の雲は晴れず、それどころか少し増えてきたように見える。きっと出る、と信じて待ったが、とうとう富士山頂は姿を現さず、ダイヤになる4時半になってしまった。台風一過のダイヤモンド富士は不発に終わった。

    晴れてくるどころか、やや雲が増えてきたようだ。


    あと少しでダイヤの時間


    とうとう雲は晴れず、不発に終わった夕暮れのダイヤモンド富士。

 三脚を担いだままさっさと下山。20分ほどで駐車場到着したが、まだ夕焼けの富士山を狙って三脚を構えているカメラマンがたくさんいた。予想通り駐車場に車が入り切れず、路上まであふれていた。しかし、山頂にいたのは私一人だった。また厳冬期にこの山頂でダイヤモンド富士が見られるが、雪たっぷりの山頂を入れて撮影できればと思う。

コメント (2)
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