山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

地球照の月再び 大平山  平成25年12月5日

2013年12月06日 | 番外編
 先月は月齢3の月を追って石割山に登ったが、雲と霞が多くて画像はいまいちだった。今回はそれよりも1日早い月齢2の月を追って大平山に撮影に出かけた。月の沈む時間は先月の撮影よりも30分ほど早くなるが、その分日没時間も早くなるので、条件的には前回とあまり変わらない。違うのは、今回は200mmF2.8という明るいレンズを使うのでシャッタースピードを早く切れること、そして画像解像度が良くなったことがある。まだ使い始めたばかりのレンズなので使いこなしているとは言い切れず、どのように写ってくれるかも見てみたい。

 午後から出かけて、山中湖に到着したのは3時過ぎ。途中の花の都公園でダイヤモンド富士になるらしく、たくさんの人が集まっていたが富士山は少し霞んですっきり見えていない。丘の上に立つマウント富士の脇を車で通り過ぎ、その先まで行くと東海自然歩道を指し示す道標が立っており、大平山ハイキングコースと書かれていた。道脇のスペースに車を止めさせてもらい、3時40分ごろから出発する。この道を歩くのは初めて、さらに大平山に登るのも今回が初めてだ。標高差は300mほどだが、地図を見ると途中に小ピークが2つほどある。

    大平山ハイキングコースを示す道標。アスファルトの道は別荘に行く道で、普段は閉鎖されている。登山道はその右脇。


    整備された登山道


    電波塔の立つ最初のピークから見る富士山

 15分ほどで電波塔の立つ最初のピークに到着する。ここからの富士山の眺めもなかなか良い。車のタイヤ跡がついた林道を下ると、今度は丸太の階段上り。登ったところでその向こうに大平山が見え出すが、折角登ったのに今度は階段の激下り。そして長い階段を登りつくと、広々とした大平山の山頂に到着する。時間にして約1時間の行程だ。

    階段登り。


    今度は下り。向こうに見えるのが大平山


    そして最後の階段激登り。


    大平山山頂。

 大平山の山頂に到着すると、三脚を立てて熱心に撮影している先客が一人。誰かと思えばUさんではないか。月と金星が接近するこの日、良い撮影場所はどこかと聞かれたのでここを紹介したところ、本当に山頂に来ていた。しかも、二十曲峠から石割山、平尾山を越えてのロングコースで、帰りもまた同じコースを二十曲峠入口のゲートまで歩くという。恐るべき体力と根性。帰りは私の来たコースを下りてゲートまで車で送ることにする。

    大平山の夕暮れ富士


    月と金星が輝き始める。


    地球照が始まる。


    200mmレンズで捉えた地球照の月。この時間に富士山山頂あたりに月がいると絶好だが、今回も20分ほど時間が早い。


    闇が広がり、富士山と一緒に地球照の月を撮ろうとするとどうしても月の露出がオーバーになってしまう。予想していたことではあるが、なかなか良い時間に合わない。

 月が富士山山頂付近に来るのは6時頃。氷点下の山上で1時間以上その時を待つ。しかし、予想通り月が富士山頂に来る時間が遅く、地球照のいちばん良い時間は過ぎてしまう。

    もうすぐ富士山頂に月がかかる。


    暗くなったところで、再度地球照の月


    縦位置でなんとか200mmレンズに納まるが、やはりゴーストが発生してしまう。


    横位置でギリギリのところまで月が来る。


    富士山頂で輝く地球照の月


    月の真ん中を飛行機が飛ぶ。飛行機雲で串刺しになった地球照の月。


    薄雲がかかる。


    富士山剣ヶ峰で輝く月


    もう半分以上沈んでいる。


    本日これまで。


 この日の大平山はポジションは良かったが、時間的には遅いことはおおよそ見当がついていた。山中湖湖畔から見上げればちょうど良い時間に撮影可能であったことも承知していたが、車で乗り付けて労せずに(といったら富士山撮影に命をかけているカメラマンの方に失礼だが)撮ることは、山を歩く私自信が良しとしなかった。歩けるうちは歩いて、低くても良いので山の上からの写真が撮りたいと思っている。カメラマンが大勢集まる場所は、以前にも書いたかもしれないが老後歩けなくなってからのためにとっておこうと思っている。

 Uさんとともに、午後7時下山。登り返しはちょっと面倒だったが、40分ほどで登山口に到着した。
コメント (4)
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