山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

「人生一路 ~皆に伝えたい山の魅力~」 渡邊玉枝さん講演会  平成26年3月16日

2014年03月24日 | 番外編
 興因寺山から下山後、ガスト山で食事会とおしゃべり会、そして5月にアウトドアショップエルクで開催予定の花見隊写真展の打ち合わせを行う。今回のテーマは「山上を彩る花たち」で、山上のお花畑を中心に、その山の雰囲気が最も良く現れている画像、かつ、写真を見て自分もその場所に行ってみたいと思うような画像を展示する予定だ。あらかじめsanaeさんとみちほさんのブログは過去7年ほど振り返って見ておいたので、そこに掲載された画像の中から良さそうなものをピックアップしておいた。その画像を見ながら趣旨をお話し、画像データを送ってもらうようにお話しした。

 あっという間に2時間近くが過ぎ、渡邊玉枝さん講演会の会場に移動する。都合良いことに今回の講演会の主幹が私の勤務する病院の検査室なので、会が始まる前に講演会終了後に渡邊さんとお話しする時間がとれるかどうか相談したところ、快く受けてくださった。

 学会講演が若干長引き、15分ほど遅れて講演会が始まった。公開講座だが一般の方の来場はほとんど無かったようで、学会関係者ばかりで席が埋っている。写真撮影OKだったので前方から4列目あたりのスライドプロジェクター脇に席をとって三脚を立てさせてもらう。

 テレビや雑誌で見るそのままの感じの渡邊さん。講演内容はエベレスト登山のビデオとその解説だが、映像に映っている周辺の見下ろす山の景色は凄いものがあり、地球が丸いというのが実感できるという渡邊さんの解説通り、世界最高峰の山の景色は凄い。しかし、渡邊さんのエベレストに登って行く姿や山頂に立つ様子はそれほど死に物狂いで登ったという感じでは無く、まだ余裕があるかのように見受けられた。


    講演される女性最高齢エベレスト登山者 渡邊玉枝さん


    前回はネパール側から、今回はチベット側からの登山。ベースキャンプから見るエベレスト山頂には雪煙が舞う。


    73歳の挑戦。


    エベレストに登る渡邊さん。後ろの景色が凄い!


    登頂成功!







 こんな山にとても登れるとは思わないが、凄いことを成し遂げたのにその凄さを感じさせずに淡々と語る渡邊さんは凄いと思った。

 そして講演終了後、控室にお邪魔してお話を伺わせていただいた。私だけでなく、花見隊メンバー全員で渡邊さんを囲んでお話を聞いた。まず聞いてみたかったのは、あれだけの山に登るのに普段はどういうトレーニングをされているのか、特に高所順応は日本では難しいがどうされているのか聞いてみた。すると驚くべき回答が返って来た。山梨では普通に近くの山を歩いているとの事。特に御坂山塊は良く歩かれているそうだ。テリトリーが似ているので、そのうち山の上でばったり出会えるかもしれない。高所順応は全て現地に行ってからだそうである。

 次に富士山麓に咲く稀少植物について尋ねてみた。富士山ネイチャーガイドをされている渡邊さんならば、ひょっとして樹海の中に咲くらしい(不確定情報)稀少植物を御存じなのではないかと思ったのだが、こちらはご存じなかった。樹海はやたらに踏み込まないで大切に守っていって欲しいという希望だった。ちょうど花見隊写真展の写真を何枚か持ち合わせていたので花の写真を見てもらうと、登山を始めたきっかけは高山植物だったらしく、山の花は大好きだということだった。キタダケソウをしばらく見に行っていないので今年こそはとお話しされていた。

 20分ほど時間を割いていただきおつきあいいただいた。思っていたよりも話し易い方で、エベレスト登山など全く鼻に掛けない素晴らしい方だった。

 玄関で花見隊メンバーで立ち話をしていると、ちょうど渡邊さんが帰られるところで建物から出て来た。学会主幹者が集まって看板の前で記念撮影するとの事なので、ちょうど三脚とカメラを持ち合わせていたので撮影を買って出た。ついでに花見隊の写真もお願いすると快く受けて下さり、ブログ掲載の許可もいただいた。


    渡邊玉枝さんと花見隊記念撮影。

 いつかきっと、山の上でばったり再会できる日が来ると思う。
コメント (6)
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甲府市内の里山散策 淡雪山から興因寺山へ  平成26年3月16日

2014年03月24日 | 山梨無名山
 春に武田の杜遊歩道を経由してこのルートを歩くと、遊歩道沿いにイチリンソウやジュウニヒトエ、ホタルカズラ、アカネスミレなど、様々な野草を楽しみながら歩ける楽しいコースとなるのだが、本日は午後から渡邊玉枝さん講演会、さらに花見隊写真展の打ち合わせと予定がいっぱいである。そこで、やや反則なルート取りではあるが、武田の杜遊歩道を通らずに淡雪山まで10分で行ける金子峠に車を止めて興因寺山まで稜線伝いに歩く短絡コースを行くことにした。本日からみちほさんとるたんさんが合流する。


    金子峠(きんすとうげと読むらしい)。向こうに立つのは弥勒館という宗教団体の建物。


    急登をちょっと登ると淡雪山。向こうには南アルプスの展望が広がる。


    松の木に小さな看板あり。


    さっそく記念撮影。(まだほとんど歩いていませんが・・・)


    花崗岩の白い山。まさに淡雪山。

 淡雪山から少し登ると甲府盆地の眺望抜群の場所に出る。御坂山塊越しに富士山が見えるが、昨日とは違い、本日は霞の中にうっすらと見える程度だった。ゆっくり歩いて1時間半ほどで興因寺山に到着する。


    見下ろす甲府盆地とその向こうに富士山、


    こちらは南アルプス。


    整備された歩き易い稜線を進む。まだ花は咲いておらず、残念。それでもペースは花見隊のゆったりペース。


    おしゃべりしながらゆっくり歩くが、あっという間に興因寺山。


    南アルプスをバックに記念撮影。ここからだと北岳の頭が見える。

 40分ほど休憩して下山するが、北側にある昭和池に下りる・・・はずだった。ところが、鉄塔巡視道の階段が雪で埋もれていて見えず、尾根伝いにテープを追いかけるとそちらも雪。昭和池のほとりに下りるはずが通り過ぎて池のだいぶ下に下り付いてしまう。その上にあった道路を金子峠方向に歩いて行くと、そこは養鶏場に至るみちで、行き止まりになっているそうで、養鶏場手前で会った男性に道を教えてもらって1本西側にある道路にたどり着いた。教えてもらった道は南アルプスの眺望が良く、里山の雰囲気を漂わせる良いルートだった。予定通り、11時半ごろに車を止めた場所に到着する。


    鉄塔の立つ興因寺山山頂を後にして昭和池に向かって下山。


    北側はまだ雪の残る斜面。


    プチ雪中行軍。


    無事道路のあるところに下り着く。


    帰りの道沿いから見る南アルプス。


    里山の雰囲気抜群。奥に見える鉄塔が興因寺山山頂。



 かつては籔っぽくて低木をかき分けるように歩いたこのルートも今ではすっかり整備されて歩き易い尾根道になっている。反面、マニアしか歩かなかった面白さが無くなってしまい、残念にも思う。

 さて、これから昼食をとりながら写真展の打ち合わせだ。次に目指すは得意のガスト山だ。
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