山梨を襲ったあの記録的な豪雪から1ヶ月が過ぎた。甲府市街はもう全く雪は残っておらず、通常通りの生活に戻っている。甲府市街から見上げる曲岳、黒富士、茅ヶ岳の山塊も山肌は白いものの、もうだいぶ雪は少なくなっているように見える。聞いた話では、4月20日の前に降った雪も降り重なって、茅ヶ岳山頂付近は3mもの積雪になったという。昨年の秋、標柱整備のつもりで観音峠から金ヶ岳に登ったが、あまりに登山客が多く茅ヶ岳は立ち寄らずに戻ったことがあり、ニスが剥げ落ちて木目が露出している可能性が高い。さらに今回の豪雪、倒れることは無いだろうが、表面が相当痛んでいるかと気になっていた。
3連休初日の21日は強風が吹き荒れたが、翌日には止み、22日、23日は青空の広がる穏やかな天候となった。この天気ならばどこの山に登っても良い眺望が楽しめるだろう。御坂山塊も考えてはいたのだが、富士山は若干春霞で霞んでおり、より澄んで見える南アルプスの眺望と雪を楽しみつつ標柱整備を兼ねて茅ヶ岳に行くことに決める。
すっかり雪の解けた深田公園駐車場を7時45分に出発する。トイレは水道管が故障らしく、水が流れずほとんど使えない状態になっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/a2/ae9e27087506e55b2b57b5d151012c65.jpg)
深田公園駐車場。奥のほうに少し雪が残っている。
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女岩への道はまだ雪が残るが、日当たりの良い場所はもう解けている。
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現在立ち入り禁止の女岩。上から落ちてきた雪が積もっているが、大きな崩落は起きていないようだ。
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水はあまり流れておらず、雪解けに伴って落石の危険あり、近付かないほうが無難。
雪を期待していたのだが、女岩の上にある稜線に登る急斜面はもうすっかり雪は無く、その先の稜線もところどころ残っている程度でアイスバーンは無く、アイゼン装着せずに山頂まで登り着くことができた。11時、茅ヶ岳山頂到着。山頂には雪が残るが標柱は根元のところ以外はほぼ露出していた。心配していた通り、ニスが半分ほど剥がれ落ちて木目が露出している。
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女岩上の斜面はもうほとんど雪が無い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/26/8b2026eb50a831848aa67181181dbb37.jpg)
中腹の倒木
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稜線に着いて右に進むと金峰山の展望岩がある。お気に入りの眺め。
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深田慰霊碑と金峰山
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/67/105442956e45212c1565f3d92aa839e6.jpg)
茅ヶ岳上部から見る富士山
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稜線の道ももうほとんど雪は無い。
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山頂の標柱と奥秩父山塊。ニスが剥げ落ちて痛んでいる。
標柱のささくれ立った木目とニスの残骸をフエルトシートで磨いて平らにしてスプレーニスを吹きかける。ところが、気温が低くてなかなかスプレーニスが気化せず、手でこすったり腹で温めたりしてようやく噴出できるようになった。十分とは言えないが、3分の1ほど残っていたスプレー缶のニスを全て使い切って修復を終える。
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金ヶ岳と八ヶ岳
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南アルプス
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金峰山と国師ヶ岳
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富士山
眺望を楽しみつつ山頂にいた登山者たちと山の話や標柱の話をしているとあっという間に2時間が過ぎてしまう。その中には耳鼻会(みみはなかい:甲府市内の耳鼻咽喉科開業医の先生たちを中心とした山岳同好会)のメンバーがおり、下山はその方と一緒に尾根道を下った。上部に若干残雪あるものの、解け出していてむしろドロドロになって歩きにくかった。防火帯の草地はまだ何も花は咲いていなかった。ちょうど2時間かかり、午後3時駐車場に到着した。
この山にはオキナグサという貴重な絶滅危惧種の花が咲く。残念なことに昨年はほとんどが鹿の餌食となり花を付けなかった(蕾のうちに鹿に食べられてしまった)ので、今年はなんとか守ってやれたらと思う。これから作戦を考える。
3連休初日の21日は強風が吹き荒れたが、翌日には止み、22日、23日は青空の広がる穏やかな天候となった。この天気ならばどこの山に登っても良い眺望が楽しめるだろう。御坂山塊も考えてはいたのだが、富士山は若干春霞で霞んでおり、より澄んで見える南アルプスの眺望と雪を楽しみつつ標柱整備を兼ねて茅ヶ岳に行くことに決める。
すっかり雪の解けた深田公園駐車場を7時45分に出発する。トイレは水道管が故障らしく、水が流れずほとんど使えない状態になっていた。
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深田公園駐車場。奥のほうに少し雪が残っている。
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女岩への道はまだ雪が残るが、日当たりの良い場所はもう解けている。
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現在立ち入り禁止の女岩。上から落ちてきた雪が積もっているが、大きな崩落は起きていないようだ。
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水はあまり流れておらず、雪解けに伴って落石の危険あり、近付かないほうが無難。
雪を期待していたのだが、女岩の上にある稜線に登る急斜面はもうすっかり雪は無く、その先の稜線もところどころ残っている程度でアイスバーンは無く、アイゼン装着せずに山頂まで登り着くことができた。11時、茅ヶ岳山頂到着。山頂には雪が残るが標柱は根元のところ以外はほぼ露出していた。心配していた通り、ニスが半分ほど剥がれ落ちて木目が露出している。
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女岩上の斜面はもうほとんど雪が無い。
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中腹の倒木
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稜線に着いて右に進むと金峰山の展望岩がある。お気に入りの眺め。
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深田慰霊碑と金峰山
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茅ヶ岳上部から見る富士山
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稜線の道ももうほとんど雪は無い。
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山頂の標柱と奥秩父山塊。ニスが剥げ落ちて痛んでいる。
標柱のささくれ立った木目とニスの残骸をフエルトシートで磨いて平らにしてスプレーニスを吹きかける。ところが、気温が低くてなかなかスプレーニスが気化せず、手でこすったり腹で温めたりしてようやく噴出できるようになった。十分とは言えないが、3分の1ほど残っていたスプレー缶のニスを全て使い切って修復を終える。
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金ヶ岳と八ヶ岳
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南アルプス
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金峰山と国師ヶ岳
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富士山
眺望を楽しみつつ山頂にいた登山者たちと山の話や標柱の話をしているとあっという間に2時間が過ぎてしまう。その中には耳鼻会(みみはなかい:甲府市内の耳鼻咽喉科開業医の先生たちを中心とした山岳同好会)のメンバーがおり、下山はその方と一緒に尾根道を下った。上部に若干残雪あるものの、解け出していてむしろドロドロになって歩きにくかった。防火帯の草地はまだ何も花は咲いていなかった。ちょうど2時間かかり、午後3時駐車場に到着した。
この山にはオキナグサという貴重な絶滅危惧種の花が咲く。残念なことに昨年はほとんどが鹿の餌食となり花を付けなかった(蕾のうちに鹿に食べられてしまった)ので、今年はなんとか守ってやれたらと思う。これから作戦を考える。