山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

房総散策 養老渓谷粟又の滝(養老の滝)  平成26年3月25日

2014年03月31日 | 番外編
 房総の花探しの予定ではここでは無かったのだが・・・甲府の出発時間が遅くなり、しかも首都高速は八王子を過ぎたあたりから渋滞が始まり通過にかなり時間がかかってしまい、海ほたるでの土産買い物はパスしてスルーしたが、養老渓谷に到着したのが既に午後4時過ぎ。目的地で花を探すには時間的に既に難しくなってしまった。折角なので養老の滝に立ち寄ってみることにする。ここならば歩いて10分ほどで滝に至ることができる。ザックは背負わず、靴だけは登山靴に履き替えて滝に下りる。

 中学校の頃に自転車に乗ってはるばるこの滝まで来たことがある(距離にして10kmほどだろうか、ほとんど登りなのでかなり辛かった記憶がある)が、それ以来ではないだろうか。幅の広い滝だったという記憶が微かにあるがほとんど覚えていない。遊歩道を下ってまずは滝の上流に向かう。川を渡って対岸の壁を覗いてみるが、あまり目ぼしいものは無さそうだ。


    養老の滝上部。川を対岸に渡るが、川床がぬめりで滑ってかなり歩きにくい。


    ダイモンジソウの葉だろうか?ギザギザの小さな葉はイワタバコだと思う。


    こちらはホトトギスの葉だろう。千葉のホトトギスはどんな花を付けるのだろうか?

 戻って滝壺に下りる。こちらは人がたくさんいるので、滝壺には近付かず、遊歩道を下流に向かう。行けるところまで・・・と思ったのだが途中で遊歩道は土砂崩れで通行止めになっていた。時間も遅いし、ここで引き返す。


    養老の滝(粟又の滝)


    削られて段々になった川床の様子が面白い。なんとなくなつかしさを感じる景色。


    その先は土砂崩れのため通行止め。先に進むには川を横切らないと行けなそうだ。

 戻って再び養老の滝に行くと、もう人は数人しかいなくなっていた。


    養老の滝と滝壺。この日は水量が少ない。


    別角度から。


    対岸の遊歩道


 もう時間は5時半を過ぎ、空模様も悪く薄暗くなってきた。明日の空模様で別の場所で花探し(養老川のもっと上流)することにして、この日は撤収する。
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房総の森散策 コチョウショウジョウバカマ  平成26年3月30日

2014年03月31日 | 番外編
 小学校の頃に過ごした房総の森。チョウキチ(蝶のきちがい)というニックネームを付けられていた私は、自身の通っていた勝浦市立名木小学校(現在は廃校)の通学区内はどこに行けばどんな蝶が飛んでいるか地図が書けるほどにこの地区の蝶と森の様子については詳しかった。しかし、その頃には植物には全く興味が無かった。その森の中には様々な稀少植物が自生していたことなど知る由も無かった。

 今回、千葉の実家に行かなければならない用事があったので、某ブロガーの情報をいただき、子供の時に何度か歩いたことのある森にちょっとだけ踏み込んでみた。かつては獣道のような細い山道しか無かった森も、今では遊歩道が整備されている。オオイチモンジという千葉県にはいるはずの無い蝶が目撃されたという情報があり、このあたりに探しに来たことがあるのを記憶している。どうやらその蝶はオオイチモンジでは無くてメスグロヒョウモンのメスだろうということで結論がついた。もう40年以上も前の事だ。

 前日現地に入り宿泊したが、深夜から雨となり風も強くなってきた。どうするか迷ったが、さほどの長距離を歩くわけでもなく、9時半には引き上げなければならないので時間もあまりない。迷っているうちに時間はどんどん過ぎ、8時を過ぎてしまう。カッパを着て傘を差して遊歩道に入る。


    沢の脇に遊歩道が付いているが、増水したら歩けない。77mm口径レンズを付けた一眼レフカメラは雨に濡れやすく、この雨の状況にはきわめて弱い。


    先日の雪の影響か、落石で遊歩道を進めない。戻って浅瀬を対岸に渡渉して通過する。


    こちらも倒木。もう少し上流から渡渉する。


 探し物はなかなか見つからない。時折本降りの雨となる中を苦戦しながら進むと、岩の壁にそれらしき葉っぱを確認できた。その周辺を探すと・・・1輪だけ雨に濡れながらひっそりと咲いていた。白くて可愛らしい、ショウジョウバカマよりもひとまわり小さな花、コチョウショウジョウバカマだ。


    対岸の壁。こんなところに咲いていると思うのだが・・・


    ようやく発見。背の高さよりも少し高い場所に一株だけ咲いていたコチョウショウジョウバカマ。


    図鑑を見ると葉っぱの縁が細かい波状と書かれているが、これは平滑に見える。


    別の場所で見つけた株。場所が悪くこれ以上近付けない。


    トリーミング画像


 探せばもっと良い場所があるのだろうが、悪天候と時間切れで本日はここまでとなる。房総の沢を歩いたことはほとんど無いが、近年山ヒルが広がって、どこの沢や山に入ってもヒル対策が大変なようだ。この日は幸いにして出会わなかったが、もう発生している季節である。今後千葉に行く機会が増えると予想されるので、またこの界隈を歩いてみたいと思う。

 情報をいただいたブロガーの方に深く感謝する。

コメント (7)
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