山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

白州の盟主 雨乞岳  平成26年10月19日

2014年10月20日 | 山梨百名山
 予定では御坂山系のドウダンツツジが色付く山のはずだったのだが、所属山岳会で雨乞岳に行くそうで、便乗させてもらうことにした。今回は山岳ガイドのライセンスを持つリーダーにツアー客7名、所属山岳会メンバーが私を含めて3名、さらに私の職場関係者が3名の混生チームだ。足の速い職場メンバー1人は石尊神社から水晶薙経由の長い旧道を走って登り、山頂で待ち合わせだ。我々が登るルートは北東側にある平久保池からの比較的新しいルートで、標高差860m、距離4㎞ほどの整備された道だ。私はまだこのコースを歩いたことが無く、いつか行ってみたいと思っていたところに今回の山行の話が飛び込んできた。

 6時半に韮崎市役所集合し、平久保池のほとりにあるヴィレッジ白州の駐車場に向かう。ツアーの集合時間が8時だったので、40分ほど早く到着し、平久保池の界隈を散策する時間がとれた。


    標高1130mのところにある静かな平久保池とヴィレッジ白州のコテージ。

 全員集合したところで準備体操を済ませ、8時15分に出発。木の階段道が整備された、想像していた以上に良い道だった。


    整備された階段道が続く。


    別の登山口からの合流点。


    色付く森を楽しみながら進む。


    カエデの紅葉


    中腹に水場があった。白州の山だが、ここは花崗岩では無くて堆積岩でできた山だった。でも、水はおいしかった。


    ルートには道標と番号がついていた。10番まであるのかと思ったら、6番までしか無かった(ように思う)。

 笹ノ平への登りがこのコース唯一の急登である。ロープが張られているが、頼らなくとも十分に登れる。登り着くと展望地があり、そこからは甲斐駒ケ岳の三角錐、鳳凰山、さらに富士山が眺望できる。人気の高い日向山の雁ヶ原白砂が視線よりも低い位置に見える。


    笹ノ平への急登。


    笹ノ平展望地からの眺め。右が甲斐駒ケ岳、左が鳳凰山。


    鳳凰山の左側に雲に浮かぶ富士山が浮かんでいた。中央の白い帯状の山が日向山と雁ヶ原。


    美しいカラマツの森


    その先の展望地では、日向山の真上に富士山が見える。


    山頂到着。この山頂は立枯れしたカラマツの木が多く立つ。

 11時25分、山頂に到着。コースタイムよりはやや遅いが、この人数のツアーにしてはまずまずのピッチだろう。石尊神社からの長い尾根を走って登って来た職場の同僚は、途中で水晶薙に立ち寄りつつも私たちよりもかなり先に到着したらしく、山頂の草むらで昼寝していた。


    格好良い甲斐駒ケ岳の三角錐


    日向山と富士山


    秋晴れの空と八ヶ岳

 昼食をとって大休憩する。秋晴れの空にこの時間になっても富士山が見えており、なかなかの眺望だ。ようやく担いで来た三脚の出番が来た。山頂の標柱のところで集合写真をとる。眺望を存分に楽しんで、12時20分から下山開始。ツアーの皆さんは足が早く、私がいちばん後ろを少し遅れて下山した。予定通り、午後3時前にヴィレッジ白州の駐車場に到着した。


    全員で記念撮影。


 この山を訪れるのは今回が2度目だ。1度目はまだ登山を始めたばかりの8年ほど前だと思う。テント泊のトレーニングを兼ねて長い石尊神社の尾根を重い荷物を担いで登り、途中で雨に降られてカメラが故障してしまったのを覚えている。その頃にはこちらの道は完成しておらず、存在すら知らなかった。今では雨乞岳のメインルートになっている。山頂近くの笹ノ平までは樹林帯の中で地味な道だが、笹ノ平から先はご機嫌な眺望が広がる良い山だと思う。この界隈の山では日向山が超人気だが、こちらの山もおすすめである。

コメント (5)
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