山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ムラサキの花再び  平成26年10月17日

2014年10月19日 | 番外編
 富士山が初冠雪し、白い姿に変った。例年より2週間ほど遅いそうだ。これは見に行かなければ。紫のセンブリと一緒に撮れれば良いのだが、先日の台風でどうなっているやら? 富士山ライブカメラで見ると少し霞がかかっている富士山だが、見えているだけましだろう。ムラサキ色の花が咲く山へ出かける。

 到着したのは午後3時半。先日見た場所に行ってみるが、予想した通り台風で傷んで花は終わってしまっている。周辺の斜面を探すと新鮮な株はあるものの、富士山が入る角度のところには咲いていない。もっと上の方に行ってみると、痛んではいるもののなんとか撮れそうな株があった。


    時間はもう午後4時近い。富士山は霞んでいるし、半逆光になるため冠雪している姿が写らない。


    先日のセンブリはもう終わっている。カメラマンの仕業か、後ろ側の草地が刈り払われていた。あまり好ましい行為とは思えない。


    別の場所の草むらの中には新鮮な株があったが、富士山は入らない。


    紫のセンブリ


    富士山はうまく映らないが、イメージを抱きつつ上に登る。ヤマラッキョウ。


    オヤマボクチ


    蕾のリンドウ


    開花しているリンドウ


    頂上近くに咲き残っていたムラサキ・


    だいぶ傷んでしまっている。


    頂上から見る夕暮れ間近の富士山


    日没となる。

 ひとまず頂上まで行き、休まずにすぐに下山する。もうすぐ日が沈む。暗くなる前に下山せねば・・・ではなくてカメラのセットをしなければならない。今日の目的は夕暮れの富士山と花。2段階フォーカス撮影という高度なテクニックを要する撮影を試みる。過去にも何度か試してはいるが、人に見せられるような作品はほとんど撮れていない。遠距離の景色にはフォーカスを合わせやすいが、近距離の花に合わせるのは極めて難しい。かつ、風で揺れるとピンボケのようにブレた作品になってしまうのだ。


    こんな感じだろうか。まずは暗くなる前に試し撮り。しかし、この位置ではフラッシュ点燈できないことがわかる。


    足場の悪い急斜面でカメラセットに20分もかかる。フラッシュの光量をタオルを重ねて調整しながら撮影する。


    レンズを変えて縦位置で撮る。花が咲いてないし、シャッタースピード早くて後ろ側の富士山にピントが合わせられない。あきらめて別の場所へ。


    手前のヤマラッキョウの花にフォーカスを合わせてフラッシュ同調撮影後、すぐに後ろの富士山にフォーカスを合わせて15~30秒の露出をかけて撮影する2段階フォーカス撮影。


    フラッシュ同調しても風に揺れるため、花がブレているように写ってしまう。富士山の右上に輝いているのはさそり座のアンタレス。


    首の長いリンドウに至っては全くまともに写ってくれない。


    宇宙に咲くオヤマボクチ。5カットくらい撮ってまともに写ったのはこの1枚だけ。花の直ぐ上に輝いているのはわし座のアルタイル。


    午後7時半。雲が増えて富士山は見えなくなってしまった。これにて撤退。


 やはり難易度が高い撮影で、思った通りには写ってくれない。カメラの内臓フラッシュでは光量調整や発光時間の調整が困難で、特に風で揺れている花の撮影は困難であることがわかってきた。しかし、風が無くて星が輝くような条件の良い日はほとんど無いので、外付けフラッシュを検討する必要がありそうだ。課題は山積みだ。

コメント
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