数年前から行きたいと思っていた天狗岳だが、日程が合わなかったり、天候がダメだったりと実現できずにいたこの山。今年は今後の雪山登山を考えたうえで、最低限クリアしておきたかったのがこの天狗岳だ。雪山シーズン到来の当初は、まずは蓼科山、そして天狗岳、さらにもうひとつ瑞牆山をクリアしておきたかったのだが、蓼科山は一度は駐車場に入れず、もう一度は天候不良で登れず、蓼科山を飛ばして天狗岳ということになった。何度も登っている金峰山や鳳凰山に比べれば難易度は低いと思うのだが果たしていかに?
朝4時半に自宅を出発して7時前に渋の湯温泉に到着した。心配していた駐車場は、ハイシーズンの2月を過ぎたためかほとんど混雑していなかった。3月に入ったのでもう樹氷の景色も終わってしまっているかと思ったのだが、都合良くこの日は冬型の気圧配置となり、3月にしては冷え込んでいた。渋の湯の気温は氷点下5度くらいだったと思う。12本歯アイゼンを装着し、7時10分に渋の湯を出発。

渋の湯から入山。空はどんより曇り空だが、午後からは回復してくる予報だ。

樹林の中を進む。まだ雪はたっぷり。

凍りつく木の枝

唐沢鉱泉分岐。唐沢側へのトレースもあったが、この時期に唐沢側から来る人はかなりの熟達者のはず。

思ったよりも立派な樹氷が残っていた。

樹林帯を抜け、視野が開ける。空には雲を通して太陽が見える。

中山側のモレーン帯。黒百合ヒュッテまでもう少し。

黒百合ヒュッテ到着。これから天狗岳に登ろうという人たちが大勢いた。
いつものスローピッチで後続者にはことごとく追い抜かれ、ちょうど2時間半かかって9時40分に黒百合ヒュッテに到着。これから天狗岳を目指す登山者が大勢準備をしていた。ほとんどの人たちが中山峠側に向かって行くが、左回りのコースで登る予定だったので、黒百合ヒュッテ前の雪の斜面を登り、岩のところまで行ってみると、左回りコースを行く人の姿は無く、風と雪でトレースも消えている。強烈な1人ラッセルとなりそうなので、そちらのコースはあきらめて、人の姿が見える右回りコース、東天狗への直登尾根を行くことにする。数人が歩いたトレースがあったので、ヒュッテに下りずそのまま外輪を回って中山峠側の登山道に合流する。この合流点でお会いしたのが横浜から来られたご夫婦さんで、その後は渋の湯に下山するまでずっとこのご夫婦の後ろをついて歩くことになる。

黒百合ヒュッテからの登り斜面。美しいシュカブラの波模様。下を歩く人たちは中山峠に向かう人たち。

斜面を登って右に進むと左回りルート。しかし歩いている人は見当たらず、トレースも消えている。

岩に着いたエビの尻尾

天狗岳は雲に隠れて見えない。きっと上は吹雪なのだろう。

外輪を回り込んで中山峠側のルートに入る。途中から見る稲子岳の絶壁が格好良い。

まだたっぷりと残っていた樹氷。

ダケカンバの樹氷。晴れていれば隙間から天狗岳が見えたはず。

樹氷と稲子岳

樹氷と天狗岳

たっぷりのダケカンバ樹氷

樹氷を前景に東天狗、西天狗が見渡せるこの位置がベストポジションか。晴れていないのが残念。

岩氷と中山

ダケカンバの樹氷

急斜面を0登る。上には大きな雪屁が出来ている。

振り返って見る中山方面。

左回りルート分岐。誰も歩いていなかった。

天狗の顔の急斜面。あれが山頂かと思ったらその先だった。

雪で霞む東天狗山頂。

東天狗山頂。
黒百合ヒュッテから約2時間かかり、12時に東天狗山頂に到着した。山頂は吹雪いていて、とてもではないがここで昼食をとる気にはなれない。小休止して下山、途中の緩斜面で中山の樹氷を見ながら昼食にでもしようと思ったのだが、天候は次第に悪化して風も強くなってきた。黒百合ヒュッテまで一気に下山してそこで昼食となる。

吹雪の中を下山。右手の二人が横浜のご夫婦さん。

ホワイトアウトまでは行かないが、登りでは吹雪いていなかった中腹の斜面も吹雪になった。

黒百合ヒュッテ到着。下りは約50分。朝は無かったテントがたくさん張られていた。その中には、甲府第一高校のテントがあった。
時間はまだ午後1時を少し過ぎたばかりだ。黒百合ヒュッテで昼食をとって、あとはのんびりと下山するだけだ。横浜のご夫婦さんに先導してもらって、山談義しながら楽しく下山した。今年の冬の課題の瑞牆山も2月に行って来られたばかりだそうで、それほど難しく無いと話しておられたが、私とのレベルの違いもあるだろう。もう雪山シーズンは終わってしまうが、機会があれば挑戦してみたい。
朝4時半に自宅を出発して7時前に渋の湯温泉に到着した。心配していた駐車場は、ハイシーズンの2月を過ぎたためかほとんど混雑していなかった。3月に入ったのでもう樹氷の景色も終わってしまっているかと思ったのだが、都合良くこの日は冬型の気圧配置となり、3月にしては冷え込んでいた。渋の湯の気温は氷点下5度くらいだったと思う。12本歯アイゼンを装着し、7時10分に渋の湯を出発。

渋の湯から入山。空はどんより曇り空だが、午後からは回復してくる予報だ。

樹林の中を進む。まだ雪はたっぷり。

凍りつく木の枝

唐沢鉱泉分岐。唐沢側へのトレースもあったが、この時期に唐沢側から来る人はかなりの熟達者のはず。

思ったよりも立派な樹氷が残っていた。

樹林帯を抜け、視野が開ける。空には雲を通して太陽が見える。

中山側のモレーン帯。黒百合ヒュッテまでもう少し。

黒百合ヒュッテ到着。これから天狗岳に登ろうという人たちが大勢いた。
いつものスローピッチで後続者にはことごとく追い抜かれ、ちょうど2時間半かかって9時40分に黒百合ヒュッテに到着。これから天狗岳を目指す登山者が大勢準備をしていた。ほとんどの人たちが中山峠側に向かって行くが、左回りのコースで登る予定だったので、黒百合ヒュッテ前の雪の斜面を登り、岩のところまで行ってみると、左回りコースを行く人の姿は無く、風と雪でトレースも消えている。強烈な1人ラッセルとなりそうなので、そちらのコースはあきらめて、人の姿が見える右回りコース、東天狗への直登尾根を行くことにする。数人が歩いたトレースがあったので、ヒュッテに下りずそのまま外輪を回って中山峠側の登山道に合流する。この合流点でお会いしたのが横浜から来られたご夫婦さんで、その後は渋の湯に下山するまでずっとこのご夫婦の後ろをついて歩くことになる。

黒百合ヒュッテからの登り斜面。美しいシュカブラの波模様。下を歩く人たちは中山峠に向かう人たち。

斜面を登って右に進むと左回りルート。しかし歩いている人は見当たらず、トレースも消えている。

岩に着いたエビの尻尾

天狗岳は雲に隠れて見えない。きっと上は吹雪なのだろう。

外輪を回り込んで中山峠側のルートに入る。途中から見る稲子岳の絶壁が格好良い。

まだたっぷりと残っていた樹氷。

ダケカンバの樹氷。晴れていれば隙間から天狗岳が見えたはず。

樹氷と稲子岳

樹氷と天狗岳

たっぷりのダケカンバ樹氷

樹氷を前景に東天狗、西天狗が見渡せるこの位置がベストポジションか。晴れていないのが残念。

岩氷と中山

ダケカンバの樹氷

急斜面を0登る。上には大きな雪屁が出来ている。

振り返って見る中山方面。

左回りルート分岐。誰も歩いていなかった。

天狗の顔の急斜面。あれが山頂かと思ったらその先だった。

雪で霞む東天狗山頂。

東天狗山頂。
黒百合ヒュッテから約2時間かかり、12時に東天狗山頂に到着した。山頂は吹雪いていて、とてもではないがここで昼食をとる気にはなれない。小休止して下山、途中の緩斜面で中山の樹氷を見ながら昼食にでもしようと思ったのだが、天候は次第に悪化して風も強くなってきた。黒百合ヒュッテまで一気に下山してそこで昼食となる。

吹雪の中を下山。右手の二人が横浜のご夫婦さん。

ホワイトアウトまでは行かないが、登りでは吹雪いていなかった中腹の斜面も吹雪になった。

黒百合ヒュッテ到着。下りは約50分。朝は無かったテントがたくさん張られていた。その中には、甲府第一高校のテントがあった。
時間はまだ午後1時を少し過ぎたばかりだ。黒百合ヒュッテで昼食をとって、あとはのんびりと下山するだけだ。横浜のご夫婦さんに先導してもらって、山談義しながら楽しく下山した。今年の冬の課題の瑞牆山も2月に行って来られたばかりだそうで、それほど難しく無いと話しておられたが、私とのレベルの違いもあるだろう。もう雪山シーズンは終わってしまうが、機会があれば挑戦してみたい。