山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

地蔵岳オベリスクにかかる地球照の月 北杜市明野  令和3年11月7日

2021年11月11日 | 星空
 昨年の11月にも「オベリスクの月」と題した鳳凰山地蔵岳にかかる月を撮影し、その写真は現在芦安山岳館の企画展「星空見上げて誰思う」の会場に展示されている。今回もほぼ同じような画像になるのだが、撮影する時間によって写り方が変わる細月はおそらく今回は地球照の月になると思われる。昨年の作品から分かったことは、1140㎜超望遠レンズで3秒を越えるシャッタースピードで撮影すると月が流れて不鮮明になってしまう。今回はIso感度を少し上げてシャッタースピード2秒くらいで撮影してみようと思う。

 思親山を早めに下山して北杜市明野の撮影場所に向かう。GPSに座標を登録してきたはずだがなかなかうまく位置を呼び出すことが出来ず、道路の傍らに車を止めて何度も位置を見直す。到着した時には既に月が地蔵岳に近付いてきていた。シャッターを切った時のブレを防ぐために三脚2本でレンズとカメラの固定を試みるがこれがうまく立てられず、結局三脚1本で固定することとなってしまう。時間ギリギリ、焦って撮影した結果は・・・。


    道路の傍らに車を止めてGPSで撮影場所を確認する。日没直前で富士山が赤く染まっていた。


    日没後の鳳凰山と甲斐駒ケ岳。撮影場所はここではない。なかなかたどり着けず。


    やっと撮影地の農道に到着。もう月が鳳凰山地蔵岳に迫って来ている。明るい星は金星。


    1140㎜超望遠レンズはなかなかうまくセットできず。結局三脚1本で固定することとなる。


    地蔵岳に迫る地球照の月


    オベリスクにかかる地球照の月。狙っていたのがこのカットだが、オベリスクがシャープに写っていない。ピントが甘かったようである。


    地球照の月の部分に浮かび上がるオベリスク。ポジションはもっと右寄りで良かった。

 到着時間が遅かったことが災いしてピントが少し甘かった。暗くなって地蔵岳がうまく捉えられず、月で焦点を合わせたのが原因と思われる。撮影には時間的な余裕を持って出かけないとこのようになってしまうことが多く、何度も失敗している。

 月が沈んだ後はうっすらと天の川が見えてきたので撮影してみる。


    中央の明るい星は金星、左上に輝いているのが木星である。その間には土星も居る。


    うっすらと天の川が立ち昇った。町灯りが意外と明るく、鮮明には写ってくれない。


    金星が鳳凰山に接近する。ここまでで撤退。

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思親山散策  令和3年11月7日

2021年11月11日 | 山梨百名山
 身延町より南の県南部にはまだ見ていない植物がたくさん眠っているはずなのだが、どこをどう探せば良いのか分からないものもある。この季節ならばキチジョウソウという花があるようなのだが、今のところ全く探すあてが無い。今回の思親山はなまった体の足馴らしと、この山にはカギガタアオイが生育しているはずなのでそれを見るために訪れてみた。


    紅葉の向こうに見える富士山は雲隠れしてしまった。


    まだお昼ごろだというのに陽の位置は低い。


    紅葉するウリハダカエデ


    エゴノキの看板が目に入る。


    色付いていないほうがエゴノキの葉。


    トリーミングしてみると丸い実が付いている。


    さて、問題のカギガタアオイだが、春先にはこの看板の裏に葉があったと思ったが、斜面が崩れたためか見当たらない。


    別の場所で見た斑入りの葉。光沢が少ない。


    こちらはまだら模様が入った光沢のある葉。葉は見かけるが花が付いていない。


    ようやく見つかった花が付いている株。


    しかし花は1個しか付いていない。さすがにこの花を分解するわけには行かない。


    やっと使えるようになったイヤースコープで花の中を覗いてみる。湾曲した雌しべが良く見える。カギガタアオイで間違い無し。


    思親山山頂。


    今度は富士山が姿を現した。


    雲の上に頭を出す富士山


    この木何の木?


    丸い実が成っている。図鑑で調べてみると、これが途中で見たエゴノキのようである。今度は白い花を確認してみたい。


    このシダはもう枯れていた。


    茎の上部が無くなっており食害に遭った場所と思われる。そこには小さな葉が生えてきていた。頑張って再生して欲しい。

 途中で20人くらいの団体さんとすれ違った他は誰にも合わず、山頂を独占してゆっくり食事して撤退する。下山しながらカギガタアオイを探したのだが、春先に見つけたやや大きな株はいくら探しても見つからなかった。


    佐野峠から見る天子ヶ岳と富士山

 少しはトレーニングになるかと思ったのだが、少し汗をかいたものの、あまり疲れることは無かった。中部横断道が静岡まで繋がってアクセスし易くなった南部町であるが、ガソリンの値段が高すぎてそう何度も繰り返して訪問する気にはあまりなれない。

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