朝から武田健康の杜と八王子山の紅葉を楽しんできたが、時刻はまだ午後1時を過ぎたところである。もう1ヶ所、距離的にあまり遠く無い昇仙峡を訪れてみる。紅葉はもう終わっているのであまり人は居ないであろうが、訪問するのは仙娥滝のほうではなくてずっと下流のほうである。いちばんの目的はこの渓谷沿いに多く生育しているリョウトウイタチシダである。何度か見に来ているのだがしばらく見ていないと特徴を忘れてしまうため、記憶をアップデートしておかないといけない。他にもトキワトラノオを良く確認しておきたい。非常に良く似たコバノヒノキシダを見ることがあり、どちらなのか判断に迷うことがしばしば起きている。

橋の上から眺める昇仙峡の渓谷。紅葉はモミジを残してもう終わっている。

残っていたモミジの紅葉

これはアキノノゲシか?

これが目的のリョウトウイタチシダ

大株も結構ある。

一部斜面の崩落で減ってしまったところもあったが、十分な個体数がある。

裏側から見るリョウトウイタチシダ

ソーラスは裂片の中軸と辺縁の中間あたりに1~数個ずつ付く。中軸や葉軸には袋状の黒い鱗片が付着している。

最も特徴的なのが葉柄の根元近くに付く真っ黒な鱗片であろう。他のイタチシダに比べて幅がやや広い。

リョウトウイタチシダに混ざって良く似たベニシダが生えている。

こちらの鱗片は茶色をしている。もっとも、最下第一羽片の形を見れば区別は一目瞭然である。

これはコバノヒノキシダ。道路の法面では最も良く見かけるシダのひとつである。

羽片に切れ込みがあるが裂片の幅は広く丸みを帯びている。中軸の中央が盛り上がっているのが特徴らしいが、トキワトラノオも同じように見える。

こちらがトキワトラノオ。葉にやや光沢があり全体的にトゲトゲしているような感じ。

羽片は深く切れ込み裂片は幅が狭く丸みを帯びない。根元近くの羽片が扇状になるらしいが、そうでも無いものもある。やはりコバノヒノキシダとの区別が難しい。

オサシダであろう。シシガシラのようにロゼット状には広がらず、垂れ下がるように生える。

茶色く枯れているのが胞子葉であろう。

黄色く黄葉しているシダ。これはヒメワラビであろう。

こちらも黄葉しているシダ。未だに自信を持って確定できないでいるシダのひとつ。

最下羽片は根元に近付くにつれて小さくなっている。

小さなソーラスが裂片の中軸と辺縁の真ん中あたりに付いている。

鱗片は茶色であまり多くは無く、茎は黄緑色である。おそらくこれはイワハリガネワラビではないかと思う。ヤワラシダやメニッコウシダとの区別がいまひとつである。

これはミツデウラボシであろう。

三つ手をしているミツデウラボシは意外と見かけない。

ホラシノブが生えていた。南部町でしか見たことが無かったが気がつかなかっただけかもしれない。

綿毛のようになったこの花は葉の形からおそらくボタンヅルと思われる。

晩秋の昇仙峡の流れ

オットセイ岩

猿岩を見上げる

木の幹に何かぶら下がっている。

これはカヤランであろう。

周辺の木を探してみると他にも何株か着生しているのが確認出来た。
紅葉には遅かったが、その分人が少なくじっくりとシダを観察することが出来た。まだまだ区別が出来ないシダが多数残っている。カヤランは甲府市にも生育していることが分かり、新たな発見である。私の花仲間が山梨市で生育しているのを発見しており、意外と広範囲に生育しているのかも知れない。

橋の上から眺める昇仙峡の渓谷。紅葉はモミジを残してもう終わっている。

残っていたモミジの紅葉

これはアキノノゲシか?

これが目的のリョウトウイタチシダ

大株も結構ある。

一部斜面の崩落で減ってしまったところもあったが、十分な個体数がある。

裏側から見るリョウトウイタチシダ

ソーラスは裂片の中軸と辺縁の中間あたりに1~数個ずつ付く。中軸や葉軸には袋状の黒い鱗片が付着している。

最も特徴的なのが葉柄の根元近くに付く真っ黒な鱗片であろう。他のイタチシダに比べて幅がやや広い。

リョウトウイタチシダに混ざって良く似たベニシダが生えている。

こちらの鱗片は茶色をしている。もっとも、最下第一羽片の形を見れば区別は一目瞭然である。

これはコバノヒノキシダ。道路の法面では最も良く見かけるシダのひとつである。

羽片に切れ込みがあるが裂片の幅は広く丸みを帯びている。中軸の中央が盛り上がっているのが特徴らしいが、トキワトラノオも同じように見える。

こちらがトキワトラノオ。葉にやや光沢があり全体的にトゲトゲしているような感じ。

羽片は深く切れ込み裂片は幅が狭く丸みを帯びない。根元近くの羽片が扇状になるらしいが、そうでも無いものもある。やはりコバノヒノキシダとの区別が難しい。

オサシダであろう。シシガシラのようにロゼット状には広がらず、垂れ下がるように生える。

茶色く枯れているのが胞子葉であろう。

黄色く黄葉しているシダ。これはヒメワラビであろう。

こちらも黄葉しているシダ。未だに自信を持って確定できないでいるシダのひとつ。

最下羽片は根元に近付くにつれて小さくなっている。

小さなソーラスが裂片の中軸と辺縁の真ん中あたりに付いている。

鱗片は茶色であまり多くは無く、茎は黄緑色である。おそらくこれはイワハリガネワラビではないかと思う。ヤワラシダやメニッコウシダとの区別がいまひとつである。

これはミツデウラボシであろう。

三つ手をしているミツデウラボシは意外と見かけない。

ホラシノブが生えていた。南部町でしか見たことが無かったが気がつかなかっただけかもしれない。

綿毛のようになったこの花は葉の形からおそらくボタンヅルと思われる。

晩秋の昇仙峡の流れ

オットセイ岩

猿岩を見上げる

木の幹に何かぶら下がっている。

これはカヤランであろう。

周辺の木を探してみると他にも何株か着生しているのが確認出来た。
紅葉には遅かったが、その分人が少なくじっくりとシダを観察することが出来た。まだまだ区別が出来ないシダが多数残っている。カヤランは甲府市にも生育していることが分かり、新たな発見である。私の花仲間が山梨市で生育しているのを発見しており、意外と広範囲に生育しているのかも知れない。