山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

長い尾を引く紫金山・アトラス彗星 帯那町 令和6年10月14日

2024年10月17日 | 星空
 なかなか良い天候に恵まれず、この日も日中から山の上には雲が多い。富士山の山上を舞う紫金山・アトラス彗星を捉えようと、午後から山中湖方面に向かったのだが、御坂まで行ったところで富士山ライブカメラをチェックしてみると、大きな雲がかかり始めて富士山頂は姿が見えなくなってしまっていた。徐々に天候が悪くなる予報なので、おそらく回復してくる見込みは低いであろう。まだ南アルプスは姿が見えているので、方向を変えて敷島町に向かう。茅ヶ岳山麓のホッチ峠あたりからだと甲斐駒ケ岳の上に彗星が沈むはずなので展望地を探すが良い場所が見つからず、帯那町に行ってみる。なんとか電線が避けられる良さそうな場所があったので、3台のカメラをセットし、そのうちの1台は簡易赤道儀に乗せる。この場所は北極星が見える位置なので、極軸もきっちりと合わせることが出来る。

    日没の帯那町から見る南アルプス。雲が多いがなんとかなりそうな感じがする。

    夕焼けに空が染まった鳳凰山と甲斐駒ケ岳

    双眼鏡で観察していると、あっさりと彗星が見つかった。

    鳳凰山目指して舞い降りる紫金山・アトラス彗星。かなり長い尾を引いている。

    200㎜望遠レンズの視野でやっと収まるくらいの長い尾を引いている。


    簡易赤道儀で追尾した画像


    400㎜望遠だと視野に入り切らない。

    鳳凰山に迫る彗星

    追尾画像

    鳳凰山に舞い降りて行く彗星

    沈んだ後も長い尾が見えている。

 何度も彗星を追いかけて撮影してきているが、今回の彗星がいちばん大きいと言えるだろう。しかし空模様がいまひとつでなかなか思うように撮らせてくれない。富士山の上を舞う姿を捉えたいが、天気予報を見るとなかなか良い日がやって来なそうである。1日でよいので夕方に空が晴れてくれる日を願いたい。


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雲間にわずかに姿を見せた紫金山・アトラス彗星 帯那山 令和6年10月13日

2024年10月17日 | 星空
 南部町でカナクギノキを観察した後、急いで甲府に戻り帯那山の展望地に向かう。2年程前に大規模な伐採が行われた頃はだいぶ展望が良くなっていたのだが、久しぶりに訪れると手入れがされておらず草ボウボウになっていて展望が悪い。車で南アルプスが見える位置まで行ったが、この場所も木が伸びて視界が悪くなっていた。金星が輝き出しているので、そろそろ紫金山・アトラス彗星が見えてくるはずだが、鳳凰山には雲がかかっていて地蔵岳のオベリスクが見えない。今日は地蔵岳のオベリスクの真上を彗星が飛んで行くはずである。

    久しぶりに訪れた帯那山の南アルプス展望地だが、だいぶ視野が悪くなっていた。

    左側の空に金星が輝いている。そろそろ見えて良いはずだが見えない。


    この視野の中に居るはずだが、広角の視野では写ってこない。

    金星。これよりも少し低い高度のところに彗星が居るはず。

    ズームレンズで探すと小さな光が見え出した。

    尾を引いているようである。


    なんとか捉えることが出来た紫金山・アトラス彗星

    しかし、あっという間に雲の中に飲まれてしまう。

    雲間にわずかな輝きが見える。しかしこの後は姿を捉えることが出来なかった。

    だいぶ雲が増えてきた。もう沈んでいる頃だろう。撤退する。

 もう10月中旬だというのに日中の気温が上がり過ぎてどうしても雲が出てしまう。地蔵岳の上を舞う紫金山・アトラス彗星を捉えたかったが、雲に遮られて思うような撮影は出来なかった。夕焼けの中に入っていることもあるだろうが、今日観察したところではあまり大きな彗星には見えなかった。明日以降に期待しよう。


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まだ紅熟していなかったカナクギノキ 令和6年10月13日

2024年10月17日 | 樹木類
 10月も中旬になり、5月に花を見てきたカナクギノキがそろそろ赤い実を付けている頃ではないかと思う。クロモジとそっくりな葉と花を付けるカナクギノキは、秋に実が紅熟するのに対してクロモジは黒い実を付けることで区別が出来る。枝の色がクロモジは緑色なのに対してカナクギノキは茶色いことでも区別できるはずだが、緑色をしたカナクギノキも時として存在するようである。やはり実を見たほうが確実であろう。

    春にも訪れている南部町の林道を訪れる。

    これは枝が緑色をしていたカナクギノキ。実はまだ熟しておらず、緑色だった。

    しばしば目にするこの木はクサギであろう。

    結実しているクサギ

    岩壁に咲いているのはヤマハッカであろう。

    臭いをかぐとレモンの臭いがする。これはレモンエゴマであろう。

    やや大きなカナクギノキ

    この木もまだ実が熟していなかった。

    このあたりでいちばん大きなカナクギノキ

    葉が少し色付いている。

    まばらだが、たくさん実を付けている。

    しかしまだ早かったようで、実は色付いていなかった。

    これはカラスザンショウの木であろう。南部町では比較的良く見かける。

    枝に棘が生えている。

    結実したカラスザンショウ

 赤くなっているカナクギノキの実を見たかったのだが少し早過ぎたようである。時間がとれるようであれば、再訪してみたいと思う。


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