山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

マメダオシ (ヒルガオ科) Cuscuta australis R.Br.

2022年09月25日 | その他の絶滅危惧種
 山野の道端や荒れ地あるいは湖の湖畔に生育する1 年草である。蔓性の寄生植物で黄色い針金状の茎で他の植物にからみつき、 寄生根を出して養分を吸い取る。花冠の長さ2㎜で5 裂し、花柱は 2 個ある。花弁は先端部が尖らず、開いても水平程度で反転しない。蒴果は球形で中央部の雌しべの部分が窪む。花期は 7 ~ 10 月。山梨県では東部富士五湖方面の湖畔に生育している。人里近くで見かけるものは少なく、ほとんどが良く似たアメリカネナシカズラである。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅰ B 類(EN)  2017年環境省カテゴリー:絶滅危惧ⅠA 類(CR)


    マメダオシ 2022年8月 東部富士五湖地方で撮影


    湖畔の草地に群生している姿が見られた。


    つる性植物で葉が無く、他の植物にからみ付いて養分を吸い取る寄生植物である。


    マメダオシの花


    花は5裂し、花弁の先端部は尖らず、開いても水平程度で反転しない。

 良く似たアメリカネナシカズラは花弁の先端部が尖り、反転するところが異なる。蒴果の中央部は窪まない。小さな花なのでマメダオシと区別するのはなかなか難しい。


    アメリカネナシカズラ 2022年8月 北杜市で撮影。こちらのほうがシート状に密に花を付ける。


    花弁の先端部は尖り、水平に開いて反転する。花弁には透明感が無い。


    蒴果の中央部は窪まない。


 ➡その他の山梨県の絶滅危惧の植物

 ⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

 ⇒山梨県2018年版レッドリストの植物


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ミソハギ (ミソハギ科) Ly... | トップ | タコノアシ (タコノアシ科)... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

その他の絶滅危惧種」カテゴリの最新記事