山帯の丘陵地や山地の草原に生育する多年草である。高さ10 ~ 30㎝になり、茎は 4 稜形でしばしば赤褐色を帯び、下部は分枝して地を這う。葉は対生し、長さ0.6 ~ 1.2㎝、幅 0.4 ~ 1㎝、楕円形で鈍い鋸歯がある。花は茎の上に点々とつき、雄性先熟で下向きに咲く。萼筒は長さ約 1㎜の球形で萼片は 4 個。花弁は 4 個で反り返る。柱頭は紅色で羽毛状、花弁が脱落した後に見えるようになる。花期は 7 ~ 9 月。生育箇所、個体数とも少ない。
2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧ⅠB 類(EN) 2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅰ B 類(EN) 2017年環境省カテゴリー:なし
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アリノトウグサ 2024年7月 南部町で撮影
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茎の上に点々とつくアリノトウグサの花。まさに蟻が這っているようである。
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花弁は4個で下向きに付く。
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花弁が反り返り雄性の花が先に咲く。黄色い雄しべが見えている。
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花弁が脱落した後に雌しべ(柱頭)が見えてくる。
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紅色で羽毛状の雌しべ(柱頭)
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葉は対生し、楕円形で鈍い鋸歯がある。
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