山梨県の大洞山と聞くと、山中湖の外輪山、三国山から連なる大洞山を思い浮かべる人が多いかと思う。今回訪れた大洞山は御坂山系の中でもあまり知られておらず、訪れる人もあまりいない静かな山である。明瞭な道があるのかどうかもわからなかったが、最近ルート整備が行われたようで、新しい昭文社の地図では点線でルートが描かれている。興味本位が半分、ひょっとしたらめぐり会えるかもしれない花探しが半分で、当日の朝に行ってみることに決める。
いくつかルートはあるが、今回は標高差が最も少ない笹子峠から入山する。なにせスタート時間がお昼の12時になってしまうので、あまり選択肢が無かったと言っても良い。峠の分岐から山梨百名山の笹子雁ヶ腹摺山と反対の方向に登る。
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笹子峠にある祠。
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峠の分岐点。向こう側から登って来て道標を撮影。「カヤノキビラノ頭」と書かれているが初めて聞く名前。
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いきなりの急登だが、途中にはシモバシラがたくさん咲く。
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シモバシラ
標高差150mほどの急登を登ると道は平らになり、その先小さなアップダウンを繰り返して少しずつ高度を稼ぐ。藪道を覚悟していたが、以外にもルートは明瞭で良く踏まれていた。要所には新しい道標が立ち、危険個所にはロープが張られていた。これほどに整備されたルートがあるにもかかわらず、あまり知られていない理由のひとつは眺望があまり得られないということだろう。富士山を望むには1本向こう側にある黒岳から節刀ヶ岳の御坂山塊主脈が邪魔するために、おそらくは見えても山頂の部分しか見えないと思われる。ここを歩くのは静かな山歩きが好きなマニアということになるだろう。
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尾根には明瞭な道。
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中尾根の頭の小ピーク。
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いちばん左がカヤノキビラノ頭、中央が無名のピーク、そのずっと右が京戸山だと思う。
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途中にはベンチが設置されていた。
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ママコナがちらほら。
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崩落地にはロープが張られている。
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カヤノキビラノ頭に到着。道標には1時間半と書かれていたが、2時間以上かかった。
道標にはカヤノキビラノ頭から山梨百名山の達沢山までは1時間20分と書かれていた。そちら方面にも行ってみたかったのだが既に時間は午後2時半。アップダウンを繰り返すルートだけに、帰りの時間を考えると厳しく、今回は大洞山だけ行くことにした。20分ほどでミズナラをはじめとする広葉樹林の美しい大洞山の山頂に到着した。おそらく探し物はこんな落葉が堆積した広葉樹林の林床に生えていると思われる。広い山頂をうろうろと探してみるが、予想通り見つからない。
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大洞山山頂。
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美しい広葉樹林の森が広がる。
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あるとすれば落葉が積もったこんな感じのところに生えていると思うのだが・・・
次第に雲が巻き始め、霧におおわれ始めた。少し急いで下山する。下山はコースタイムよりやや早い、大洞山から1時間35分で笹子峠に到着した。
思った以上に良いルートであることがわかった大洞山から京戸山・達沢山界隈のルート。静かに山歩きを楽しむには持って来いのルートで、これから始まる紅葉も存分に楽しめそうだ。花は見つからなかったが、なにせ相手が相手だけにそう簡単には姿を見せてくれないだろう。60数年前に三つ峠山塊で見つかって以来、御坂山塊では見つけられていない幻の花。いつか、山梨県で出会ってみたい。
いくつかルートはあるが、今回は標高差が最も少ない笹子峠から入山する。なにせスタート時間がお昼の12時になってしまうので、あまり選択肢が無かったと言っても良い。峠の分岐から山梨百名山の笹子雁ヶ腹摺山と反対の方向に登る。
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笹子峠にある祠。
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峠の分岐点。向こう側から登って来て道標を撮影。「カヤノキビラノ頭」と書かれているが初めて聞く名前。
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いきなりの急登だが、途中にはシモバシラがたくさん咲く。
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シモバシラ
標高差150mほどの急登を登ると道は平らになり、その先小さなアップダウンを繰り返して少しずつ高度を稼ぐ。藪道を覚悟していたが、以外にもルートは明瞭で良く踏まれていた。要所には新しい道標が立ち、危険個所にはロープが張られていた。これほどに整備されたルートがあるにもかかわらず、あまり知られていない理由のひとつは眺望があまり得られないということだろう。富士山を望むには1本向こう側にある黒岳から節刀ヶ岳の御坂山塊主脈が邪魔するために、おそらくは見えても山頂の部分しか見えないと思われる。ここを歩くのは静かな山歩きが好きなマニアということになるだろう。
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尾根には明瞭な道。
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中尾根の頭の小ピーク。
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いちばん左がカヤノキビラノ頭、中央が無名のピーク、そのずっと右が京戸山だと思う。
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途中にはベンチが設置されていた。
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ママコナがちらほら。
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崩落地にはロープが張られている。
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カヤノキビラノ頭に到着。道標には1時間半と書かれていたが、2時間以上かかった。
道標にはカヤノキビラノ頭から山梨百名山の達沢山までは1時間20分と書かれていた。そちら方面にも行ってみたかったのだが既に時間は午後2時半。アップダウンを繰り返すルートだけに、帰りの時間を考えると厳しく、今回は大洞山だけ行くことにした。20分ほどでミズナラをはじめとする広葉樹林の美しい大洞山の山頂に到着した。おそらく探し物はこんな落葉が堆積した広葉樹林の林床に生えていると思われる。広い山頂をうろうろと探してみるが、予想通り見つからない。
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大洞山山頂。
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美しい広葉樹林の森が広がる。
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あるとすれば落葉が積もったこんな感じのところに生えていると思うのだが・・・
次第に雲が巻き始め、霧におおわれ始めた。少し急いで下山する。下山はコースタイムよりやや早い、大洞山から1時間35分で笹子峠に到着した。
思った以上に良いルートであることがわかった大洞山から京戸山・達沢山界隈のルート。静かに山歩きを楽しむには持って来いのルートで、これから始まる紅葉も存分に楽しめそうだ。花は見つからなかったが、なにせ相手が相手だけにそう簡単には姿を見せてくれないだろう。60数年前に三つ峠山塊で見つかって以来、御坂山塊では見つけられていない幻の花。いつか、山梨県で出会ってみたい。
矢張り此のルートが落葉広葉樹林の腐葉土が厚く堆積しているようですね。
まだ達沢林道から歩いただけですので、千米寺からのルートも合わせて、
混雑が想定される土、日曜など静かな山行ができそうなので歩いてみようと
思います。
あの山塊は人のあまりいない静かな山で,私好みの山ではありますが,周回できるルートが少ないこと,あまり目ぼしい植物が無いことが難点かと思います.幻の花はおそらく見つからないだろうと(絶えているか,無いかだと)思います.