ほとんど図鑑やネットにも出て来ないキレハマネキグサという植物であるが、山梨県レッドデータブックでは絶滅危惧種として独立して記載されている。現在私が把握しているマネキグサの生育地は3ヶ所で、もう1ヶ所おおよその場所は分かっているところがあるが、現在登山道が崩落していて行けない状態にある。その中で最もキレハマネキグサらしいものが生えているのは1ヶ所であるが、昨年調べたところではもう1ヶ所にもキレハマネキグサらしいものが混在していた。さて、このマネキグサとキレハマネキグサは本当に別の種類のものなのかどうか、私自身としてははなはだ疑問に思っており、同一種の扱いで良いのではないかと思っている。今年もキレハマネキグサと思わしきものが生育している場所を訪問してみた。
個体数が少なくやっと発見。
葉が少し痛んでいる。
こちらは葉は痛んでいないが花は大部分散ってしまっていた。
「キレハ」というほど葉は切れ込んでいないように見えるが、葉の先端部は尖っている。
新鮮な個体を発見
こちらのほうが葉の先端部が鋭く尖っている。しかし、下側や左側に写っている葉は先端部が尖っておらず普通のマネキグサとあまり変わらない。
こちらの個体は葉先が尖っておらずマネキグサとほとんど変わらない。
これがキレハマネキグサなのかどうか?釈然としない。
昨年は3ヶ所のマネキグサを巡って調べたが答えは保留となっている。そして今年も最も怪しい場所のマネキグサを見てきたがやはり確信は持てない。しかし、他の場所にこの植物が生えているとの情報は無く、レッドデータブックの分布域から見るとこの場所に生育しているものがキレハマネキグサとして良いのではないかと思う。ひとまずはキレハマネキグサとしておきたいと思う。
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