強い風が吹けばヨットは快走する。強い風がセイルに当たれば船が傾く。当然のこと。
船が傾いて快走するからこそヨットが面白い。しかし風速が毎秒9メートルくらいになると傾きすぎて危険な感じがする。セイルを縮めてなんとか帆走して帰港する。
昨日は港内でセイルを上げて家人に岸壁から写真を撮ってもらった。撮影終了後、セイル2枚を下ろし、船を着け、家人を乗せて沖に出た。
港内でも上の大きな写真のように傾きが丁度良い。快走している。このような時には沖に出ると傾きが大きすぎるようになる。沖では前の帆(ジブ)を巻き取って、メイン・セール1枚で上の港内の写真と同じ位傾いて走る。時速、6.5ノット。傾きが大きく、風に登る帆走の限界に近い。追い風を受けて下る時は時速、9.0ノットを経験した事はあるが。
気温が高く、風が爽快である。こういう気象条件の時は幾ら傾いても恐怖感が起きない。風に舞う蝶になったような気分であちこちへ走る。
2時間後に港へ帰る。下の大きな写真のようにメイン・セール1枚で帰ってくる。港内では嘘のように静かに走っている。
このように風と気温の条件が丁度良い日は一年のうち4、5回くらいしか無い。昨日はそんな一日だった。(終わり)
撮影場所:土浦港内、撮影日時:5月24日午前11時頃、 撮影者:Mrs.藤山