夏になると宮沢賢治を思い出す。・・・サムサノナツハオロオロアルキ・・・という言葉が子供心に何故か焼き付いてしまったから。人それぞれ思い出す文章が違うと思うが。
風の又三郎を思い出す人も居る・・・さわやかな九月一日の朝でした。青ぞらで風がどうと鳴り日光は運動場いっぱいでした。・・・・
昨日、賢治への連想に関して記事を掲載したあとで、奇しくも2つの展示会の案内が手元へ来たのでご紹介します。
その一、「絵で読む宮沢賢治展」ー賢治と絵本原画の世界ー日本橋三越本店 別館8月12日(火)から21日(木)まで、入場料、一般700円、高校・中学生500円、ギャラリートーク8月12日(火)11:00時かた13:00時迄。宮澤和樹氏(賢治の弟、清六氏の孫)、問い合わせ電話番号:03-3274-8702
その二、児玉房子がガラス絵で描く「宮沢賢治の世界」、8月1日(金)から31日(日)迄。11:30時から19:00時迄。JR御岳駅前の河鹿園(大広間、月の間、渡り廊下)にて。入場料は無いが、会席料理を食すのが入場の条件。(メニュー、料金などはこのブログの6月29日の記事、「中年夫婦へお勧めする河鹿園」に掲載。詳しくは、http://www.kajikaen.co.jp をご参照下さい。最後に河鹿園から多摩川の向こうにある玉堂美術館の写真をご紹介します。ガラス絵の展示を見たあとで是非、玉堂の絵もお楽しみ下さい。(終わり)
高山さんが、コメントでお教え下さいました。
・・・・・・注文の多い料理店のモデルは、アメ横上野駅よりの今はない洋食屋さんのお店の造作だとか、花巻のレストラン精養軒だとか、中村屋だとか諸説あるようです。
昔の写真です→http://www.i-hatov.com/
そこで、もう一度、賢治の文章をみてみました:・・・・・・・「あるきたくないよ。ああ困ったなあ、何かたべたいなあ。」「喰べたいもんだなあ。」
二人の紳士は、ざわざわ鳴るすすきの中で、こんなことを云いました。
その時ふとうしろを見ますと、立派な一軒の西洋造りの家がありました。そして玄関には「西洋料理店」山猫軒という札がでていました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そこで色々検索してみて、岩手県の花巻市に近い、山中の峠を越えた山村に中村家の西洋館が現存していて、それの探訪記事と写真が、http://www.i-hatov.com/nakamurake.html に紹介してあるのを見つけました。
この西洋館がモデルになったという確証は有りません。
でも原文では、山の中に忽然と現れた西洋館と描いてありますので、どうもこの中村家の西洋館のように思われるのですが。皆様はいかがお考えでしょうか?
高山さん、いつも貴重なコメントを下さいまして有難う御座います。
(終わり)