何にでもプロとアマがあり、その間には大きな距離があります。ヨットを趣味にしているとそんな感想をもちます。
1962年にヨットで太平洋を単独横断した堀江健一さんは、その後、単独無寄港世界一周を2回もしています。ずうっと後になりますが、女性の今給黎教子(いまきいれ きょうこ)さんも単独無寄港世界一周をしています。
自分が少しだけヨットを帆走してみると堀江さんや今給黎さんの勇気と根気良さに感動します。荒れる海原を無寄港で何ヶ月もセイリングするのです。陸の見えない、孤独な日々が何日も続くのです。堀江さんや今給黎さんは天才です。論外です。
今回は、その他の多くのヨット乗りのプロとアマの見分け方を書いてみます。
(1)アマは、平日は働いていて、週末の昼間だけヨットに乗る人。
(2)プロは、普通の会社勤めをせず、何日も夜を徹して長距離のセイリングする人。(ヨットハーバーなどで働いていて修理、回航、雇われ船長、中古ヨットの評価などなどを仕事にする人も多い)
夜のセイリングは怖いです。陸が完全に見えなくなる海上も怖い。そんな経験を一度だけして、昼間だけのヨットマンになってしまった。
臆病な人は昼間だけで十分。このレベルのヨット乗りをアマとしましょう。
するとプロとアマの間にセミプロの一群がいます。普通の会社勤めをしている。しかし、年間に何回か長期休暇を取り、数日の外洋帆走を楽しむ人々をセミプロと言います。
小生の隣りにヨットを置いている Y氏はセミプロです。霞が浦を縦断し、利根川を下り、九州まで帆走しています。いつもニコニコ柔和な笑顔を絶やしませんが、その勇気と根気に感心します。下の写真は如何にもアマのような帆走ぶりなので掲載しました。前帆が風を掴んでいませんね。(終わり)