10年後は引退した高年齢者が増える。いろいろ多様な趣味が盛んになる。すると現役中の人々へも影響し、若い人々も趣味の重要性に目覚める。引退後に備えて種々の趣味を少しずつ始める人も増える。
例えば、趣味の一つとして「薪ストーブの趣味」が現在よりも一層盛んになると考えられる。
筆者は、1973年に山梨県北杜市の山中に小屋を作って以来、薪ストーブを30年位使ってきた。しかし5年ほど前に止めてしまった。煙いし、灰が飛ぶし、薪つくりが億劫になって来たからである。しかし、機会があったら又始めようと密かにあちこちのカタログを調べている。以前使っていた薪ストーブは札幌から買って来たり、知人の会社で特に制作してもらったりしたものであった。いずれも鉄板製であったために具合の悪い点がある。鉄板製のものは、長い間の使用中に鉄板が少し変形し、煙が洩れるようになる。やはりドッシリと重い鋳鉄製が良いという。最近は鋳鉄製で前面に耐火ガラスが嵌め込んだものが10万円から30万円で売られている。上の写真は新潟県のホンマ製作所のもので10万円から20万円のものである。
薪ストーブの趣味は、従来は別荘に限るという考え方があった。しかし将来は都会の自宅でも使えるようになると思う。
その為には煙の浄化装置を開発しなければならない。都会では焚き火や煙の排気は禁止されている。薪ストーブの排煙を浄化し無害にし、煙突から出す装置が開発されれば自宅でも簡単に使えられる。
もう一つの技術的な開発は煙突を窓から簡単に出せるような仕掛けの開発が重要になる。もちろん壁に穴を開ければ良いのだが、それは大掛かりな工事になる。注意すべきは煙突の直径である。薪ストーブ用の煙突は普通の煙突よりかなり太くて、直径16Cmのものが多い。煙突は高ければ高いほど良く燃える。
薪そのものは都会地の大型ホームセンターでも売っている店があるので問題は無い。今後、このシリーズで取り上げるが、自宅に趣味専用の部屋を作る人々が増加すると考えられる。その趣味の部屋の中にこの薪ストーブを設置するのが良いと思っている。筆者の夢でもあるが。(続く)
(ホンマ製作所:http://www.honma-seisakusyo.co.jp/cn_1/index.html )