後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

心の故郷はカトマンズでしょうか

2008年10月31日 | 日記・エッセイ・コラム

生まれて育ったところを「ふるさと」と言い、懐かしい、楽しい思い出が沢山つまっている。と、信じている人々が多いと思います。でも生まれ育った土地以外にも心引かれる、懐かしい土地が出来てしまうこともあります。

何度も引用させて頂いている「ひかるの」さんの心のふるさとはカトマンズのようです。カトマンズを離れてタイのバンコックに移っても、ブログにはカトマンズのことを懐かしく、いとおしく、思い出しては、書いています。そして現地のカースト制についても詳細に書いています。アジアの社会の一角の複雑さを説明しています。

下記の文章はバンコックへ移ってから書いたものですが、貴重な情報なので転載させて頂くことに致しました。

そして現在、ひかるのさんは東京へ帰っています。しかし落ち着かない様子で、今日はまたカトマンズのことを書いています。(http://asiancloth.blog69.fc2.com/

=====ひかるの様のブログの10月23日掲載記事の前半分======

バンコクの街中の路上を眺めていると、ついついカトマンズのことを考えてしまう。
 ネパール政府が 今週の水曜日までにカトマンズ、ラリトプル、バクタプルの歩道の
 露店を撤去するという決定をし、2,3日前から警察を使って、撤去作業を進め、
 場所によっては、警察とのいざこざも生じていたようだ。
 私が カトマンズ滞在中、よく通った場所はどうなったのだろう。
 皆、他に仕事がないから、路上での商いをしているぎりぎりの生活をしている人たち
 だったが、マオイスト主義政党も政権の中枢に入ると、弱者に眼を向けることから
 遠ざかっていくようである。

 ネパールの政治の中枢にいるのは バウン族(ヒンズー教カーストの最高位に属する
 僧侶階級)、彼らは自分たちの血族にしか興味を示さない。
 自分たちより下のカーストは 自分たちに奉仕するのが当然であると思っている。
 インドのカースト制は基本的には様々のカーストを含んだコミュニティを持っており、
 その中でバランスを保っているところもある。
 この形は、カトマンズの先住民族 ネワール族のカースト社会に近いものだろう。

 ネパールのヒンズー教徒のカースト、特にチェットリ、バウン族のカーストは 
 そうしたコミュニティを持たない。
 4,5百年前から イスラム勢力との戦いに敗れ、ネパールに入り込んできた
 チェットリ、バウン族は ネパールに国境を接するインド側の様々の地域から
 入り込んできているから、バウン族、チェットリ族間の血縁関係はない。
 インドのベンガル州、ビハール州、ウッタル・プラディッシュなどインドの各地から
 ネパールに入り込んでいる。
=============以下省略===============

このように現地の詳細な事情を理解した上で、カトマンズを故郷のように懐かしがっています。このような日本人が存在している。そのことで心が豊かになります。

皆様へも、しみじみとした豊かな気持ちになって頂ければ嬉しく思い、ひかるの様のブログを、またまたご紹介いたします。(終わり)


秋深い釜無川

2008年10月31日 | 写真

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甲州街道の韮崎市と北杜市の間に「穴山橋」があります。そこからの風景写真です。

上と下段左端は橋から下流の写真、真ん中は上流側で八ヶ岳が遠望されます。右端は地蔵岳を見上げた写真です。(終わり) 撮影日時:10月28日午前10時頃


秋の山並みの写真

2008年10月31日 | 写真

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上段の写真は甲斐駒ケ岳、下段左端も同じ、下段中央は金峰山、右端は八ヶ岳、最下段左端は大武川の河原のススキ、真ん中は地蔵岳、右端は八ヶ岳です。(終わり)

撮影場所:山梨県北杜市武川町柳沢より、撮影日時:10月28日午前11時頃