後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

私の考えは間違っていた・原子力発電(1)天皇の訪問写真

2009年02月17日 | 日記・エッセイ・コラム

日本の原子力発電は総発電量の34%までに成長してしまった。現在に到って、それを停止するのは非現実的なことである。

この発電方法を促進した人々の動機や目的は種々であり、同様に反対運動をして来た人々の反対理由も少しずつ異なっていると理解するのが実態に近いと思う。

原子力発電に関する連載記事を掲載して、色々なコメントを貰った。それらを考えてみると自分の原子力発電へ賛成して来た考え方が間違っていた部分があることに気がついた。少なくとももっと多様な意見があることを重要に考えるべきであった。これこそブログをしていたお陰だ。

どこをどういう風に間違って来たかを理解して頂く為に何回かに分けて順徐良く話して見たいと思う。

今回は「動力核燃料公社」(所謂、動燃)の後進の核燃料サイクル機構の東海村本部を10年前に訪問したとき見た写真について報告したい。

動燃が発足以来、毎年、天皇陛下や皇太子殿下が動燃やサイクル機構を訪問・視察してきた大きな写真が玄関ロビーの壁に飾ってあった。玄関にいつまでも飾ってあるのは動燃やサイクル機構の幹部や職員が皇族の訪問を名誉と思い、自分達の仕事が天皇に守られるほど重要な仕事だと思っていたからに違いない。

私はその毎年の天皇や皇太子の訪問の写真を見たときその意味が分からなかった。それから10年たって、今回ブログで原発反対のコメントを貰い、一瞬にして闇から明るい所に出たように天皇訪問の意味が分かった。

それは原子力発電は日本の威信を高める国家的事業という目的もあった、ということだ。(もちろん安い電力を得たいという実利的目的もあった。)

国威発揚という発想はどうしても軍国主義時代を連想させるのは仕方ないことである。その結果、日本全国は空襲の被害をうけ、敗戦間際には原子爆弾すら2個も落とされたのだ。感情的に反対するのは自然の道理ではなかろうか。

今回は原子力発電の国威発揚の目的と、それに対する自然な反応を取り上げて見た。この側面は原子力発電の技術的安全の問題とは異なる性質を持っている。

賛成派、反対派の種々の複雑な目的については今後、順次取り上げて行くつもりだ。

(続く)


荒れる冬の海ー八丈島

2009年02月17日 | 写真

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写真を撮っている私の顔に冬の烈風が冷たい針のように刺さります。

風の音がヒューッと耳もとで鳴っています。荒れ狂う恐ろしい波音が体に響きます。寒さと豪音で骨まで震えます。

本人は冬の強風に荒れる海の様子を必死で写しているのです。しかし出来上った写真は沸き立つ波の迫力を描きだしていません。怖がっていないでもっと波のそばへ近寄って撮影すべきだったと反省しています。

2月28日から31日にかけて船の欠航の間に八丈島で写した写真7枚をおおくり致します。 (終わり) 


ネットの上での友人とは何でしょうか?

2009年02月17日 | 日記・エッセイ・コラム

友人は何人いますか? この問いへ貴方は何人と答えますか?答えを便宜的に4種類に分けてみます。

(1)懐疑的な人、「質問の中の友人の定義を示せば答えます」

(2)誠実な人間、「そうですね、本当の友人と言えば数人くらいでしょうか?」

(3)知り合った人全てを友人と考えたい人、「数千人は居ますでしょうか?」

(4)その他、特に友人という言葉に無関心な人、「何人か居るような、全然いないような気もします」、「質問そのものに興味が有りませんね」

どういう人を友人と呼ぶか?人それぞれによって違うので上の4つの分類はあくまでも便宜的なものです。この分類について議論せずに最後までお読み下さい。

さて本題は「ネットの上で何人の友人を作るのが良いのでしょうか?」という問題です。

会員制のネットの上では自分の年齢、性別、略歴や居住地、趣味を簡略に会員へ公開しています。それを見て「友人になってくれませんか?」と申し込むシステムがあります。申し込まれた人は返事をします

上の便宜的な分類に従えば、答えも4種類に想定できます。

(1)懐疑的な人:うーん、と2,3週間考えて、「何もお役に立てませんが、よろしくお願いします」

(2)誠実な人:「私が誠実に友人付き合いが出来る人は30人と考えています。すでに数になっていますので、御断りすることをお許下さい」

(3)全ての人を友人と考えたい人:「有難う御座います。是非、友人になって下さい」

(4)友人という存在へ興味を持たない人:返事などする筈がありません。

次の問題は、「自分が友人関係になって下さい」と申し込んだ場合、皆様はどのような答えを期待しますか?

私は趣味人倶楽部、みんなの足跡、BYOOLという3つの会員制のネットクラブに加入していて総数120人位の友人関係が出来ています。そのうち100人位は友人になって下さい、とこちらからお願いしてOKの返事を貰ったものです。

こちらから申し込んで断られた場合はほんの10回以下でした。その中で、上の(2)のような説明がついている場合もあります。

ブログを書いたり、ネットの上でのクラブに入ったりして色々な経験をしました。

その結果得た一つの教訓は、ネットの上で知り合った人々は全て友人と考え、可能な限り建設的に、そして陽気に付き合うことが鉄則だ。という教訓です。

それと寛容な気持ちでお付き合いしてみると、「自分が今まで随分と狭い世界しか知らなかった」、という事実に気が付きます。

インターネットが無ければ人々は学校や会社で知り合った人々としか友人になったり付き合ったりする機会がありません。同じような考えの学生が集まる学校、そして同じ業界の会社の中での知り合いの世界はとかく狭くなりがちです。

インターネットの甚大な効果の一つは学校や業界、職業の壁を崩す効果ではないでしょか?

その結果、自分の考え方は広く、深くなります。その実例として原子力発電に対する自分の考え方が変化しました。そのことは又別の記事として掲載します。

今日も皆様のご健康と平和をお祈りします。    藤山杜人