上の絵の出典は、http://ameblo.jp/miwa-art/entry-10098717668.html で、下の絵の出典は http://mujika.jp/miwa/miwa-tenji.htm です。上は1975年作の自画像でピカソ風のキュビズムの絵画です。17歳の時の本格的油彩画です。いきなり中部白日会賞を受賞しました。
下は1994年の作で、「果物と貝」と題する絵です。平凡なように見える静物画ですが、良く見ると息を飲むような感動を覚えます。丁寧に、丁寧に色を重ねて何か月もかけて完成したような感じを与えています。三輪修画伯の作品は、http://mujika.jp/miwa/miwa-tenji.htm に年代別に掲載してあります。私はどの絵も好きです。全ての絵には存在感があります。存在の向こうにあるものが見え隠れしています。あの世の風景でしょうか?希望の光輝く世界でしょうか?深い悲しみの世界でしょうか?見るたびにその光景が変わります。
4月9日に名古屋日動画廊で彼の個展を見に行った時、聞いてみました。この独自の画風の確立に苦労なさいましたか?彼は携帯電話を取り出して処女作を見せてくれました。後でメールに添付して送ってくれたのがこの自画像です。そして話してくれました。毎日のように画風を変えて描いていました。それは苦悩といえばそうですが、後から考えると懐かしい苦しみです。そして十数年前に現在の画風を確立したのです。
彼の作品のHPは1992年からの同じ画風の作品が年代順に出ています。きっと1992年前後に画風を確立することに成功したものと思われます。
この画風にこだわっています。変えるつもりはありません。(私はおめでとう御座いますと言いたかったのです。しかしその言葉を飲み込みました。軽々しい言葉は言うべきではないのです)。
三輪修画伯には画家としての勇気があります。思想があります。節操があります。抜群の眼とテクニックもあります。まだお若いのでこれからもっともっと傑作を描くでしょう。そして必ずや日本の絵画の歴史に名をとどめる人であると信じています。(終り)