後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

キリシタン禁教時代の隠れ信者の恐怖を示している教会堂建築

2010年04月10日 | 日記・エッセイ・コラム

長崎の港の外に伊王島という島があり、その大明寺に聖パウロ教会堂がありました。明治12年に建造され、昭和48年まで100年間も使用されていた木造建築です。外見は普通の和風の建物に見えますが、内部はフランスのカトリック教会のように出来ています。

明治維新後、日本人の信教の自由が定着するまでには長い年月がかかったのです。明治政府がいつキリシタン禁教と弾圧へ政策転換するか分かりません。従ってこの聖パウロ教会を作った隠れキリシタン達は用心して外見は和風の建築にし、内装をフランス人神父の指導でキリスト教の天主堂として作りました。

隠れキリシタンの人々の恐怖を示す教会堂が、現在は明治村の一番端の岡の上に静かに建っています。下には入鹿池の青い水面が広がっています。

この教会に関する建築学的な詳細な説明は、https://www.pref.nagasaki.jp/tokyo/nagasakinokyoukai-web/kyoukai/daimyouji.html にあります。下に示す2枚の写真は4月8日に家内が撮ったものです。最後の一枚は、このURLから転載させて頂きました。(終り)

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三輪修画伯、その絵の世界ー存在とその向こうにあるもの

2010年04月10日 | 日記・エッセイ・コラム

204_3 2003121_21_3 Miwapic21111_3 Miwapic311_21_3 三輪さんに直接聞いたことです。何を描こうとしているのか?「存在を丁寧に、あるがままに描きます。存在そのものに感謝して描きます。そうすると存在の向こうにあるものが見えて来ます」。

哲学や宗教と別次元の深い精神性を感じさせる絵画になっています。彼はキリスト教の聖公会の洗礼を受けた信者です。しかし安易な宗教的な絵は描きません。宗教画のつまらさを感じている私の気持ちからも納得できます。

存在を丁寧に描く。生易しい仕事ではありません。ある色を塗ったら、それが完全に乾くまで何日も待ってから次の色を塗るのです。一枚の油絵を完成するのに何カ月も何年もかかるのです。

彼の絵は何故か淋しい雰囲気を持っています。孤独感が存在の向こうに弱弱しく漂っています。彼の薄倖な少年期が時々影を落としているのかも知れません。

画家には時々作風を変える人もいます。三輪さんも若い頃はいろいろ試みたそうです。しかし現在の作風はやく15年前に確立して、その後は変えていません。

三輪さんのデッサン力、色彩感覚は天才的です。しかし妥協を許さない持続力こそが彼の絵画世界の神髄なのです。それを実行する勇気と努力が彼の作品を独創的にしています。4枚の絵を紹介します。上の2枚は今回の個展に出展されています。下の2枚は昨年、送って頂いたものです。特にセーヌ河の橋の下を流れる水面は、その存在を丁寧に何年もかけて描いていって完成したのです。写真のように見えますが油絵です。水の存在感の向こうに何が見えるでしょうか?それは貴方自身が夫々に感じるものです。三輪修さんの絵画の世界で貴方自身の心がより豊かになりますように祈っています。(終り)


ガンが少しづつ進みます。惜別の手紙を書きました

2010年04月10日 | 日記・エッセイ・コラム

昨年の8月に前立腺ガンの全摘出手術を受けました。それから3ケ月毎にPSA検査を4回受けています。毎回数値が悪い方向へ着実に推移しています。そろそろ平静な気持で死を迎えられるように身辺の整理をしています。一昨日に愛知県の犬山市にある明治村を見てきました。建築家の谷口吉郎さんと、その学生時代からの親友の実業家の土川元夫さんの2人が昭和37年に企画し、40年3月に開園に漕ぎつけました。た明治時代の建築を集めた野外博物館です。2人の高邁な精神に感動しながら歩いていたら下の写真のような明治時代の宇治山田郵便局がありました。手紙を書くと保管してくれて、宛先へ10年後へ配達してくれます。合計400円かかります。10年後には私は死んでいます。早速、3人の孫へ惜別の手紙を書きました。陽はさんさんと照っている春爛漫の日でしたが、目の前がうす暗くなったようです。悲しい気分で短い手紙を書きました。家内は長く時間をかけて書いています。外に出て満開の桜を見ながらベンチで待ちました。それで気が付いたのですが、いろいろ世話になった方々へお礼の手紙を書くべきと思いました。少しずつ書いて行きたいと思います。

先日、PSA検査で病院へ行った時に、自分が脳死したら臓器は何でも提供しますという文書を作ってきました。簡単なカードにその旨を書いて署名し、家族にも署名して貰います。そのカードを運転免許と一緒にいつも持ち歩くのです。

これも平静に死ぬ準備として役に立ちます。死んでも少しは他人様の役に立てるかもしれないのです。良い気分です。

つまらない事を書いてしまって失礼しました。(終り)

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インターネットのお陰で天才的な画家、三輪修さんと知り合いになれました!

2010年04月10日 | 日記・エッセイ・コラム

インターネットとは素晴らしいものです。想像出来ないくらい多くの機能を持っています。これを活用すると良い友人を見つけることが出来ます。

その方法は簡単です。ホームページやブログを広く見渡して、内容の良いものを探します。見つかれば少し長い間、コメントの交換をしてお付き合いを深めます。そして自然な機会があればお会いします。

昨日、東京から名古屋まで旅をして、三輪修さんというプロの画家の日動画廊での個展を見てきました。会場で家内と一緒に三輪さんのお話を聞いてきました。しみじみと天才だと感じ入りました。何故天才と感じたかは続編で説明いたします。ここでは開催中の個展の様子を示す写真だけ掲載致します。絵画の写真は続編に掲載します。

皆様も、インターネットを活用して新しい知人や友人をおつくりになりますようにお祈りしています。(終り)

今日も皆様のご健康と平和をお祈り致します。藤山杜人

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