後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

山梨県、北杜市の真原(さねはら)の桜並木と陽賜里工房、オープンガーデンへ行ってきました

2010年04月11日 | 写真

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今日は朝から長駆、150Kmの中央高速道を自動車で往復してきました。

山梨県、北杜市の真原(さねはら)の桜並木が満開で見事でした。

そして桜並木の東端にある陽賜里工房に寄り、上品な老婦人とキリスト教の話をして来ました。今は亡きご主人様は牧師さんでした。バプテスト派です。広い庭の花々の由来をうかがいました。お孫さんという若い男性がコーヒーを淹れてくれました。素晴らしい香りと味のコーヒー豆なので、コーヒー豆の来歴や淹れ方をお聞きしました。

この素晴らしい庭は4月16日まで、何方でも歓迎するオープンガーデンを開催中です。詳しくは、陽賜里工房、オープンガーデンのお知らせ をクリックするとご覧頂けます。

上の写真は真原の桜並木と甲斐駒です。下は家内ともども皆でコーヒーをゆっくり楽しんだ陽賜里工房の庭です。天気が曇り日で写真が暗く写ってしまい恐縮です。(終り)

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明治村は2人の高邁な精神の民間人が作りましたー国立博物館ではありません!

2010年04月11日 | 日記・エッセイ・コラム

明治村を訪れた日は久しぶりの晴天で、桜が丁度満開でした。遊歩道は高齢者にも歩けるようになだらかに出来ています。入鹿池の青い水面が雑木林の向こうに見え隠れします。

明治時代の銀行やホテル、兵舎や師範学校の建物があります。天主堂や教会堂もあります。小泉八雲が海水浴に通ったとき泊った焼津の魚屋の質素な家もあります。石川啄木一家が2階に住んでいた床屋があります。森鴎外と夏目漱石の住んでいた家もあります。

気持ちの良い里山の遊歩道を散策して行くと次から次へと興味深い建物が現れて来ます。そして明治時代の人々の一途な情熱に心が揺さぶられます。建物は何も言わずに静かに建っているだけです。その為にかえって明治の人々の喜びや悲しみの激しさを暗示しています。

明治村は昭和記念公園のような国立の野外博物館と思い込んで行きました。ところが2人の民間人が独力で作り上げたのです。第二次大戦後、明治時代の美しい建物が荒れるにまかせ、倒壊して行く様子を見て、建築家の谷口吉郎さんが修理・保存を決心します。そして学生時代からの親友の名古屋鉄道株式会社社長の土川元夫さんの協力を得て、昭和37年に準備の土木工事に着手し、40年に開園しました。

犬山市の入鹿池を囲む丘陵の里山の中に遊歩道を作り、全国から移築した明治時代の建物を散在させたのです。谷口さんと土川さんの精神の崇高さにおのずと頭が下がる思いです。

建築家、谷口さんが選んだだけに、全て建築美を漂わせています。それを入鹿池の周りの自然の景観に調和するように細心の注意を払って移築しています。

想像以上に素晴らしい野外博物館でした。下に里山全体の様子を示す写真を2枚、そしてそれに続けて東京日比谷の帝国ホテル、京都にあった聖ザビエル天主堂、そして最後に京都にあった聖ヨハネ教会堂の写真を示します。

名古屋から名鉄犬山線で30分で犬山駅です。駅の東口からバスがあり、20分で明治村に着きます。是非訪問なさるさようお勧め致します。但し、野外を散策するので晴天の日に限ります。天気予報を注意深く見て訪問なさって下さい。(終り)

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