貴方は日本人に生まれたことに責任を感じていますか?多民族が混じって暮らしているアメリカに25年在住して来たモンタギューさんから頂いたメールを転載致します。こういう良心的な日本人も居るのです。ご参考になれば嬉しく思います。
======モンタギューさんからの頂いたメール=======
藤山様
そんな風に言って頂けると光栄です。こんな拙文でよろしければ、どうぞブログにお使いください。ただ私は一気に文章を書いて、特にメールやブログの場合はろくに読み返す手間をせず送信することが多いので、今読み返してみますと脱字が多いですね。それで以下のように校正しました。いつも拙ブログの応援ありがとうございます。ご意見や転載とても励みになります。
======在米25年で感じたこと==========
確かに何度もあれっと思った事がありますが、私は、特に自分の心の持ちようも多くの場合に原因になっていると思います。
しかし実際、アフリカ系、カリブ系の黒人の友人の中にはその場その場の事態に過敏に反応して、なんでも人種差別のセイにしてしまう人も居ます。そして、verse racism、すなわち逆人種差別をして、肌の色で付き合いの範囲を決め,自分の境遇を嘆いている人々も、アメリカには多くいます。ご存知とは思いますが、普通の人種差別は多数派とされるヨーロッバ系が他の人種を差別しますが、その反対少数派が白人を寄せ付けない差別行為をverse racismと言います。
そんな中、アフリカから、世界中で癒しや、亡くなった身内や親しいものときちんとお別れをするgrief workが広がっています。これはガーナブルキナファッソに伝わる儀式ですが、欧米の国々で執り行われるようになりました。それを行っている「癒し人」の友人はアメリカの黒人の中に潜む傷こそが、先祖からの嘆きの根源だとして、彼等のその傷の癒し作業をしています。(詳しくは拙ブログにも掲載していますし、築地書館出版の「ぼくのイニシエーション体験ー男の子魂が育つとき」をご参考ください)。(拙ブログ:「モンタギューたより」http://cyamazaki-heineman.blogspot.com/ )
人種差別の行為には一言でかたずけられない様々な問題が潜んでいると思います。
以前貴ブログで怠惰は個人の責任という記事がありました。わたしも以前はそう考えていましたが、確かに努力しても、境遇に恵まれない人、何をやっても裏目に出てしまう人が、肌の色や自分の出自を怨んでしまうことは努力が足りないだけでは解決出来ないようであります。
私自身、日本を出て初めて見えて来る自分の出自の責任(日本人が日本人としてどう世界に責任をとるか)が鮮明に理解出来るようになりました。アジアで日本の国がしてきたことへ対して、
自分になにができるかと考えて来ました。アメリカの大学院の修士論文の主題は、「日本のアジア侵略の歴史と、アジアにおける帝国主義」でした。
外に向けて語られる事の少ない日本の歴史を発表することで、少しでも自分の責任が果たせるかなとも考え、在日韓国・朝鮮の方々の活動をお手伝いしたりしています。
またこれからも貴ブログを拝見しながら勉強していきます。
このご縁に感謝。モンタギュー
======メールの終り==============