後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

老人は悲しい毎日を過ごしています・・・毎日が楽しいとはウソです

2012年11月02日 | 日記・エッセイ・コラム

老人はよく強がりを言います。老いて、ますます楽しくなりますというセリフをよく聞きますがウソの場合が多いのです。強がりです。そして周りの家族に余計な心を配させないように虚勢をはっているのです。

今日は北風の冷たい公園へ行きました。国立市と立川の境にある青柳緑地公園を独り歩きながら、この老人の本音を書いてみようと考えてきました。

何故、老人は悲しい毎日を送るようになるか?その理由は若い人々には想像もつかないものなのです。その理由を書く前にまず晩秋の寂しげな青柳緑地公園の写真をお送りいたします。

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老人夫婦も健康で子供たちや孫達がいくら親切で暖かい家族に囲まれていても老人は本質的に悲しいのです。

その原因は若い時から親しんできた知人や恩人が次から次へと亡くなって行くからです。

特に今日思いついて悲しくなった理由は、昔よく読んだ小説や伝記の作家がいつの間にか亡くなってしまったことです。

井伏鱒二、獅子文六、内田百閒、志賀直哉、三島由紀夫、檀一雄、山本周五郎、遠藤周作、開高健、新田次郎、中里恒子、吉村昭などなど。それからヘルマン・ヘッセやトーマス・マンの翻訳家の高橋義孝など。みんな、みんなとうに旅立ってしまったのです。

そして松竹映画や東映や日活の映画で活躍した銀幕のスター達もいなくなったのです。

映画だけではありません。テレビで活躍した植木等や寅さんの渥美清が亡くなったときも寂しい思いをしました。最近は大滝秀治も亡くなりました。

昔憧れていたスター達が意外にも自分の人生の支えになっていたのです。そんな意味で美空ひばりが亡くなった時の喪失感は忘れられません。

老人の悲しさの理由は昔憧れていたり、尊敬していた人々が次々に亡くなって行くことなのです。

その上、知らない間に昔一緒に遊びまわった幼な友達が亡くなってしまうことなのです。

先日、仙台の中学校の同期会に卒業以来61年ぶりに出席しました。名簿には数多くの故人の名前が連なっていたのです。一緒に遊びまわった友人もたくさん亡くなっていました。

それは文字通り衝撃でした。そこで追悼文を書き、このブログで、友だちへの追悼・・・疎遠だった私のお詫び という題目で掲載しました。

老人の悲しみはいろいろな人々が先に亡くなって行くことです。

その悲しみは家族も信仰もどうしようもできません。それは人間個人が背負った悲しみなのです。 そんな種類の悲しみがあるとは若い時には想像もしていませんでした。

皆様はそのような悲しみを味わっていらっしゃいますでしょうか?

晩秋の寂れた公園を独りあるきながら考えたことです。

家へ帰ると家内がいつものようにノホホンとした顔で出迎えました。悲しみも寂しさも感じないような人です。本当に人それぞれです。


反米、反中国、原発推進政策を掲げる石原氏の問題点

2012年11月02日 | 日記・エッセイ・コラム

石原新党でマスコミを賑わしている石原さんは立派な人間です。権力者へ右顧左眄しない態度には感心している人も多いと思います。芥川賞を受賞した後も、作品を書き続けている才能豊かな文学者でもあります。

しかし国政に復帰して「反米、反中国、原発推進政策」を進めようとしています。

この3つの政策は日本を破滅させる可能性が大きいと考えざるを得ません。

狂信的な政治家以外はこんな危険な政策を実行しようとしません。

石原さんは人間としては尊敬すべきですが、彼の掲げる政策は大変に間違っていると思います。

まず第一に反米政策ですが、それは日米安保条約の破棄へつながります。

日本共産党は日米安保条約を解消し、日米友好条約の締結をしようとする政策を掲げています。石原さんはいつの間にか共産党員になったのでしょうか?

その上、石原さんはアメリカ占領軍に押し付けられた憲法を破棄して日本独自の新憲法を作るべきと主張しています。

現在の憲法で、時代に合わない部分だけの改正ではいけないと言います。良い内容の部分まで変える必要はないのです。

押し付けられたから全て破棄しろというのは感情論です。

第二の反中国政策ですが、石原さんは日本の経済が中国に支えられているという事実を完全に無視しています。

私の親類が中国にある日本の現地企業の社長をしています。彼からいろいろな話を聞くと、中国には日本の企業が数千社も子会社や工場を持っているのです。

尖閣諸島のような小さな問題でも中国側税関が手続を故意に遅らせています。企業活動において非常に重要な物流が遅れているのです。

アメリカ、ドイツ、フランス、韓国などの企業は通関に困っていないそうです。

日本の企業だけが競争に脱落しそうになっているのです。

石原さんは都政でも無理に銀行を作り失敗しているのです。彼には企業活動の実際的感覚が完全に欠落しているのです。経済音痴なのです。

石原さんが総理大臣になったら尖閣諸島へ自衛隊を進駐させるでしょう。中国との小規模な武力衝突が起きます。

そうすると中国は国内にある日本企業の経済封鎖をします。いろいろな形の経済活動の妨害です。

そうなると韓国と台湾の会社が日本の企業を中国大陸から追い落とします。

日本の経済が破産します。石原さんはそれでも中国と徹底的に争う方針のようです。困ったものです。

第三に石原さんは原発推進政策を実行すると公言しています。

原発廃止を主張する国民が多数派の現実を完全に無視しようとしています。日本が核武装に必要な技術を保持し、原発によって発電コストを小にしようとしています。

一石二鳥の政策ですが、原発の爆発で一つや二つの県が犠牲になってもかまわないと思っているのでしょうか? 困ったものです。

結論を言えば石原さんの掲げている政策は日本の将来を危険にさらすものばかりなのです。

それなのにマスコミは石原新党を褒めたたえいるのです。

皆様のご意見は如何でしょうか?

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和お祈り申し上げます。

後藤和弘(藤山杜人)