後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

箱根湿生植物園に咲いていた花々

2012年11月07日 | 写真

箱根湿生植物園に小さな花々をまとめて植え込んだコーナーがありました。

仙石原の自然の花々ではないようですが、努力して美しく配置して植え込んであります。

写真をお楽しみ頂ければ嬉しく存じます。一昨日に撮りました。

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・菊の花は入口付近にありました。

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中国人の視点で考えた「反日感情」の理由

2012年11月07日 | 日記・エッセイ・コラム

現在、日本のインターネットでは中国人を悪しざまに非難する感情論が横行しています。

その気持ちは分かります。しかしお互いに感情論をエスカレートすればやがて武力衝突になります。戦争はこうして起こるのですね。戦争を希望しないなら冷静な議論を進めるべきです。

そういう観点で以下に建設的な意見をご紹介したいと思います。

書いた人は日本人で、上海で事業をしているビジネスマンです。

立場上、自分自身で日中関係を深く考え、公平な理解に到達しました。こういう考えなら彼のビジネスは必ずや成功すると思います。

その文章は「中国人の視点で考えた「反日感情」の理由」と題するもので、 

http://diamond.jp/articles/-/5196 に御座います。抜粋しながらその一部をご紹介いたします。

====中国人の視点で考えた「反日感情」の理由=========

中国人の「反日感情」を 冷静に整理してみる<o:p></o:p> 

 

 今回は、私になりに、中国人の反日感情について、中国サイドの視点を冷静に整理してみました。ただし、自分の親族が戦争中日本軍に殺された経験を持つ中国人が反日的な感情をもつことは、ある意味当然のことであり、そうした点は当然のこととして割愛しております。

 

(1)清朝末期からの中国人の心境

 

    この項目は省略します。

 

 2)共産党政権の正統性の出発点は、抗日戦争に勝ったこと<o:p></o:p>

 

抗日戦争に勝ち、国民党政権を追い出し、農民と労働者を解放したとすることが、共産党政権の正統性の原点であるかぎり、共産党の求心力を強めようとすれば、その正統性の原点が強調されるのは、自然な成り行きでした。革命に参加していない江沢民が自らの正統性を強調するために反日教育に力を入れ始めたのではないかと、日本の識者からも指摘されているところです。<o:p></o:p>

 

この反日教育、もし本当に日本で報道されているように歴史の多面的な見方を否定するような恣意的な教育をしているとすれば、それはそれで中国にとっても考えものです。なぜならば、ある国の国民の平均的な歴史観がより人類的、グローバルな観点で多面的、かつ成熟されているということは、それはすなわちその国民の文化水準が高いということであり、高い文化水準はその国の真の国力のバックボーンとなるからです。こうした意味で、中国共産党が自己の正当性を強調することに力を入れすぎるあまり、結果的に「愚民政策」とならないよう、隣人として少し心配しています。

 

 3)日中国交回復の大前提は、現代日本は、過去の軍国主義、軍国主義者とは決別したものであるということ

中国にとっての、日中国交回復の大前提は、現代日本は過去の軍国主義、軍国主義者とは決別したということです。そういえば、私が1985年に北京大学に留学しているときに、時の中曽根首相が靖国神社を参拝したことをきっかけにした反日デモが北京大学で発生しました。 その時、私もデモの様子を見ようと行進の中にいましたが、私を見つけた中国人の同級生は、私が複雑な表情をしていたのか、日本人民と日本軍国主義者は違うはずだといって慰めてくれました。実態はそんなにはっきり分けられないと思いますが、大義名分としては、一応、そういう理由づけで彼らなりに心をおさめて、日中国交回復を始めたのだと思います。   ーーーーー以下省略。

4)日本はこれまでそうした大前提に対し、明確な説明をさけ、結果的に「黙示の承諾」と受け取られてしまっている節がある。また、日本人自身の歴史観の混乱が中国側からの批判に拍車をかけている面もある

ーーーーこの項目は省略します。

 5)中国側もこれまで日本から多額の経済援助を受けてきたこともあり、このような敏感な問題に対し、大目に見てきた節もある

中国側は、特に80年代、90年代までは、経済的にも苦しく、そうした中で日本から多額の経済援助を受けてきた背景があります。そうしたなかで、ややこしい話はとりあえず置いておいて、とにかく日中友好で日本からの援助と投資を引き出しましょうという気持ちがあっても不思議ではありません。しかし、現在、中国もこれだけ経済的に実力を持ち、日本の援助もなくなるなかで、より対等な立場で、本音で言え合える関係になっているはずだ、と中国サイドは考えているのではないでしょうか。日本人にとってみれば、これまでの援助に対し感謝はしないで、援助がなくなればすぐに言いたいことを言い出す、といった批判があるのも確かです。ただそうした気持ちは、「国家の品格」を目指す日本人としては、心に納めておきたいものです。ーーーー以下省略。

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以上の文章の原文を是非ご覧ください。日本人としての誇り高い気概が読み取れてます。そうです。我々日本人は誇り高い民族なのです。自分を卑しめるような感情論は一切止めて貰いたいとと思っている日本人は多いと信じています。(終わり)


復讐心は人間の本能(2)解決困難な日中関係

2012年11月07日 | インポート

今日の記事は下記の第一回記事の続きです。

復讐心は人間の本能(1)解決困難な日中関係、日韓関係、日露関係、そして日米関係の概論

何故、中国では反日運動が戦後60年以上経過しても延々と続くのでしょうか?

中国共産党独裁政権が扇動するからという原因も大きな理由です。

しかし私はそれ以上の深い理由を以下に書いていきたいと思います。まず中国の一地方都市で行われた反日デモの写真を注意深くご覧下さい。

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 中国湖南省衡陽の反日デモ(中国・衡陽)20120918日)【AFP=時事】http://www.jiji.com/jc/d4?p=caj129&d=d4_ter )

日本のマスコミは打ち壊しや略奪にあった平和堂というスーパマーケットの写真を大々的に報道します。打ち壊しされた松下電器(パナソニック社)の惨状を報道します。

今回の尖閣諸島問題でのデモは中国全土の100近い都市で行われと言われていました。この100都市のデモの参加者の総数は数十万人と想定されます。

しかし上の写真のようにデ行進は整然と、そして平穏に実行されたという事実を公平に理解すべきです。

デモに参加した総数の数十万人のうち1%の数千人が暴徒化しても不思議ではありません。そして平和堂やパナソニック社を襲ったのです。怪しからんと感情的に怒る前にこの事実を冷静に考えるべきです。

上のデモの写真から何を読み取るかは日本人の個人個人それぞれ違うと思います。

私は彼等が日本人と紳士的には付き合うが、過去の残虐行為は決して許していませんよと言っていると読み取りました。そのように理解することが日中両国にとって一番建設的な将来を約束すると信じいるからです。

日本軍は南京で35万人虐殺したと中国政府は主張しています。

私は35万人はウソと思っています。しかし少しは虐殺があったと考えています。

所詮、戦場とはその可能性を持っているのが実態なのです。中国兵に戦友を殺された日本兵が復讐の鬼になって南京市民を殺すのはありうる事です。

ここで我々日本人は公平な想像力が必要になってくるのです。

中国戦線では満州を含めると50万人のい日本兵が戦死してます。この日本兵の戦場における食料は「現地調達」が原則だったのです。戦線の先端の日本兵は生き延びるために村落を襲い、反抗する中国人を殺しながら食料を略奪したのです。農家は焼きつくしました。

このような被害にあった中国人は、日本の占領した地域に何百万人もいたと想像するのが合理的な理解ではないでしょうか?

彼らが日本を憎み、機会があったら復讐したいと思っても、それを私は非難は出来ません。

日本人はよく、「過去の残虐行為を何時までも学校で教えさせる中国政府が悪い」 と言います。

しかし一方ではそれを当然と思う中国人が多数居るという事実を冷静に理解すべきです。

上のように書くと、それは自虐趣味で良くないとすぐに言う人がいます。

私は自虐趣味は持っていません。冷静に客観的に考えるとこうなるという因果関係を書いたにすぎません。

蛇足ながらついでに書いておきます。

今回のデモで「犬と日本人は入るべからず」と書いた看板が見えました。この看板の意味をご理解できますでしょうか?

犬と日本人は同じという意味にもとれます。これを見て多くの日本人は悪い冗談くらいにしか感じません。しかし戦前、貧困な中国人のひしめいていた上海の英国とフランスの共同租界の公園の入口に「犬と中国人は入るべからず」という看板があったと言われています。

それを見た中国人は悲惨な生活を送っているだけに深い心の傷を負ってしまったのです。その心の傷の痛みを日本人へ与えようとして作ったのが、「犬と日本人は入るべからず」という看板なのです。

彼等の悲しい復讐心が見え隠れして淋しい思いにとらわれます。

日中関係は深く、そして複雑です。尖閣諸島の問題は氷山の一角に過ぎないのです。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)